睡蓮雑記 2019-09-08 01:27:39 | 日記 water lily flower毎夏通勤バスの車窓から眺めた睡蓮の池、この夏は見そびれたな。それは不本意な目ざめに似て、まだ眠いのに、瞼の薄い皮を透かして来る瑪瑙のような朝日に抗しかねている、あの物憂い名残惜しさに充ちていた。あのときこそ眠りの美味が絶頂に達するのだ。.〔三島由紀夫 春の雪からの一小節〕それは夏の名残、晩夏の陽射しにも似て。