雨が降ったので友人との小旅行休止。
部屋で一杯やりながら読みかけの本を一気読み。
寂聴さんが旅立つ少し前に文庫化された情報を見て、ちょうど三島由紀夫の豊饒の海をやっと全巻読み終えた、そんな時に逸る気持ちで購入。
平塚らいてうからの原始女性は太陽だった的な流れからの、もっと言えば源氏物語やらそれ以前かも知れないけれど、小説の、特に女流の、連綿と続く流れを荒野からも感じた。
私にとって母親世代に非常に近い寂聴さん。
母親ももちろん、戦中多感な時期を過ごし価値観がひっくり返る、その姿を直に眺めた世代と言うか。
取り留めもないけど。
真新しい白い50号のcanvasに初めて筆を入れる時、何処まで自分自身を逸脱して自由に描いて好いんだろう?
とめちゃくちゃ逡巡したこと、失敗しながらもいつも精神的に私の手をとって
生きて無駄に 笑 苦労もしながら
とにかく生きることに導いて下さった親世代に感謝。
その白いcanvasに
さて、
実際絵筆ではなくとも鮮やかな紅葉を
どう自分の人生に描きましょうか。