3月の頭に新潟日報に取り上げられていたようだが、市役所の建物を増築という形で解決し、新築しないという事で進めるそうだ。
今の財政から考えるに、妥当な選択かとも考えられる。
だが、現在の市舎は昭和60年の建築。約30年が経過している。そこに新たに増築となれば20年後には現市舎は建て替えが必要になってくる。
狭い増築(仮に第二市舎)でこのあと対応できるのだろうか。
行政の部署の一部が旧市町村の建物に分散しているが、現行の市舎が立替を迎えるとき、旧市町村(支所、サービスセンター)の建物も同様に老朽化を迎えている。
支所、サービスセンターの建物も改築、移転が必要になってくるからだ。
現行の市舎を第一市舎とするならば、立て替えの時期を迎えたとき、今のように他の他の支所、サービスセンターに部署の一部を預けるのは難しい。
このとき、行政機関の分散化が再来するだけだろう。
「スモールタウンの構築」
今の佐渡には、高齢化と人口減があり、これは避けられない。人口減になれば市の予算も減る。これは目に見えている。
市町村合併と時期をあわせて金井地区は大きく変貌しつつある。道路の整備、病院の移築、小学校の移築である。市役所もまたしかりである。
だが、市舎の増床にあたっては、現市舎の横に建て増しとするのならいただけない。
小生の意見としては新設を希望とするからである。
個人的案からするならば、
1) 市舎を金井小学校跡地に建設する。
2) 佐渡総合病院と佐渡市役所をつなぎ、連携していく。
・新市舎と病院棟を連絡通路でつなぎ、行政サービスと医療の利便性を図る。
・市役所前又は病院前にバスステーションを設け、現行の佐渡病院行きのバスを有効利用ができる。
3) 佐渡総合病院の駐車場を市役所と共同の駐車場として利便性の向上を図る。逆もしかり。
市役所と病院が併設となれば、今後の震災となった場合の避難所としての応急処置が迅速にできるだろう。
佐渡の病院診療ネットワークと行政のネットワークが一体化できるのだ。
100年の計で増床という選択肢をしたというが、これは短期であり長期の視点ではない。あくまで財政という直視でしかない。
街づくりと既存のインフラをみて、今後の人口減と高齢化社会をみれば施設の集中型、スモールタウンを目指す広い視野の100年の計であるべきだろう。