広島市の衰退について考えます。
タクシーに乗ると、その土地の景気の状況はおおよそわかります。
今や、インターネットの発達のおかげで、各地方は直接東京につながっています。それは、大阪地区の衰退を見れば、うなづけることです。
物流・情報が直接に東京とやりとりをする。以前だったら、大阪地区にまずものを運んで、そこから近畿圏にものを運ぶ。という図式がありました。
広島市の場合、衰退の原因はさらに2つあります。
1)広島大学が広島市を去って、東広島市に移転したこと。
2)広島の空港がこれまた広島市を去って、三原市本郷に移転したこと。
です。
広島大学の場合、学生2万人、職員1万人とすれば、広島市にとどまっておれば経済効果は下記の通りです。
学生:1人あたり1年間に100万円を使うと仮定して、
100万円×1万人=100億円。
職員:1人が家族を平均2人抱えて、3人家族の世帯を構成していると仮定して、
世帯500万円×2万人=500億円。
大学で動くお金:職員1人あたり100万円の出費として、
100万円×1万人=100億円。
上記の数字は控えめに計算した場合です。ざっと計算しただけでも、年間1000億円近いお金が広島市で動くことになります。
これを失ったことは、広島市にとって大きいと思います。大学周辺の商店街は壊滅。もともと、大学がある時には、「学生がやんちゃをして困る。大学出てゆけ」と威勢がよかったのですが、大学を失うことの意味が今やっと理解できたと見えます。最近では、「大学の跡地に大規模な人口を抱える施設を作れ。」と気炎を上げています。
大学の移転で、東広島市という大きな都会が出現しました。さらに、企業の研究所・大規模な半導体工場が立地して、東広島市は発展を続けています。
また、広島空港が本格的な大規模空港に格上げされたことで、利用者は広島市に立地していた時に比べると2倍以上に増えました。さらに空港が、東広島市に隣接していることで、東京から東広島市へのアクセスも向上しましたので、企業から見れば、東広島市の価値は上がったといえます。
全体としては、方向づけは間違っていなかったといえます。広島市という狭い範囲で考えた場合には、衰退が目立つということでしょうか。
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タクシーに乗ると、その土地の景気の状況はおおよそわかります。
今や、インターネットの発達のおかげで、各地方は直接東京につながっています。それは、大阪地区の衰退を見れば、うなづけることです。
物流・情報が直接に東京とやりとりをする。以前だったら、大阪地区にまずものを運んで、そこから近畿圏にものを運ぶ。という図式がありました。
広島市の場合、衰退の原因はさらに2つあります。
1)広島大学が広島市を去って、東広島市に移転したこと。
2)広島の空港がこれまた広島市を去って、三原市本郷に移転したこと。
です。
広島大学の場合、学生2万人、職員1万人とすれば、広島市にとどまっておれば経済効果は下記の通りです。
学生:1人あたり1年間に100万円を使うと仮定して、
100万円×1万人=100億円。
職員:1人が家族を平均2人抱えて、3人家族の世帯を構成していると仮定して、
世帯500万円×2万人=500億円。
大学で動くお金:職員1人あたり100万円の出費として、
100万円×1万人=100億円。
上記の数字は控えめに計算した場合です。ざっと計算しただけでも、年間1000億円近いお金が広島市で動くことになります。
これを失ったことは、広島市にとって大きいと思います。大学周辺の商店街は壊滅。もともと、大学がある時には、「学生がやんちゃをして困る。大学出てゆけ」と威勢がよかったのですが、大学を失うことの意味が今やっと理解できたと見えます。最近では、「大学の跡地に大規模な人口を抱える施設を作れ。」と気炎を上げています。
大学の移転で、東広島市という大きな都会が出現しました。さらに、企業の研究所・大規模な半導体工場が立地して、東広島市は発展を続けています。
また、広島空港が本格的な大規模空港に格上げされたことで、利用者は広島市に立地していた時に比べると2倍以上に増えました。さらに空港が、東広島市に隣接していることで、東京から東広島市へのアクセスも向上しましたので、企業から見れば、東広島市の価値は上がったといえます。
全体としては、方向づけは間違っていなかったといえます。広島市という狭い範囲で考えた場合には、衰退が目立つということでしょうか。
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