Firenze

旅の思い出

デンソーの職人養成

2008-01-26 14:23:13 | Weblog
 デンソーはトヨタ系列の部品メーカーです。この会社では、新人を一人前の職人に育てる教育制度が確立しています。

 それは、若者に技能五輪へ出場して、上位を狙わせることでも理解できます。

 日本が現在の地位を築いたのは、ひとえに、
1)職人が技術を磨いたこと。
2)戦後、大学の工学部教育に力を入れて、優秀で粒のそろった技術者を大量に育てたこと。
につきると思います。

 技術を尊重する姿勢というのは、江戸時代からの職人文化から引き継がれたものでしょう。また、明治になって、富国強兵政策、重工業を重視する政策は、そのまま、技術を大事にする風土につながったものと思います。

 とにかく、日本は優れたものを作ること、科学を発展させることによってしか、生きのびる道はありません。

 昼寝をしていても、石油をはじめとする地下資源が国を潤してくれるような国ではないことは、国民のだれもが知っていることです。

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日本はもっと理科教育に力を

2008-01-25 07:13:39 | Weblog
 日本の教育に欠けているのは、理科教育に対する熱心さではないでしょうか。携帯電話やゲームに夢中になる子供は多いですが、

1)自分で何かを作る。
2)キャンプなどを通して自然に触れる。

 こういう機会が少なくなっているのではないでしょうか。ドイツの教育は、基本的には「子供を外に出して、散歩をさせる。自然とのふれあいの機会を増やす。」、「子供をひとりにして、真っ暗闇の世界に放り出すことによって、自然あるいは神の摂理を感じさせる」ということにつきると思います。

 とにかく、理科好きの子供を増やす必要があります。

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メディアは本当のことを伝えているのか。

2008-01-24 07:05:52 | Weblog
 いつも感じることですが、メディアは本当のことを伝えているのかどうか、疑問です。

1)ニュース番組は、ニュースを伝えているのか。
 世の中で日々おこる、いまわしい事件を伝えたい意図はわかります。実際に、そういう事件が起こったのは事実でしょう。

 しかし、事件は事件として伝えるとしても、ニュースの中身が事件とスキャンダルだけというのでは、ニュースとは呼べないのではないかと疑問を感じます。

 政治は政治できちんと伝える。経済は経済で紹介する。やはり、ニュースのトップは、政治と経済であるべきかと思います。

2)例えば、株価低落の事実を伝えるにしても、株価が低落して、大損をしたといった人たちばかりのコメントを羅列するのがニュースでしょうか。感情的になって、株価低落はたいへんだと繰り返すだけでは何ら意味がないと思います。株価低落の背景にあるものは何かを切り込まないといけないでしょう。

3)ニュース番組なり、新聞なりで、正確に伝えられるのは、スポーツの結果だけである、といっても過言ではない。こう私は思います。

4)日本人は、世界に対する歴史的認識が甘いと感じます。これは、ある面、よいことでもあります。なぜなら、どのような人々とも、分け隔てなくつきあってゆけることを意味するからです。

 産業界は、世界との競争の中で鍛えられてきました。その結果、ひたすらよい製品を世に送り出すことを目標として、努力してきたわけです。これが今の日本の信用に結びついているわけです。ある意味では、日本は他国から尊敬のまなざしをもって見られています。

 このことをメディアは正確に伝えていないと思います。別に、日本はすばらしい国なんだと舞い上がる必要はありません。日本人は、技術と科学でもって、世界に貢献している。それも淡々とした態度で、努力を続けている。日本の姿は、ひとことでいえば、「凛(りん)」とした国として写ることを、伝えるべきでしょう。

 そうなれば、メディアにたずさわる人々は、自分たちが垂れ流している、いわゆる「バラエティーお笑い番組」の愚かさに気づく日もあると感じます。

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お金を払う人と受け取る人の距離が近いほど

2008-01-23 07:15:30 | Weblog
 タレントのビートたけしさんが雑誌におもしろいことを書いておられました。

 お金を払う人と、受け取る人の距離が近いほど、緊張感は増すというのです。例えば、「男はつらいよ」で、寅さんの並べた品物にお金を払う人は、寅さんという人間の信用度もわからないのに、お金を払うわけです。映画では、寅さんのお店はそんなに緊張感はありませんが、実際の場面では、そんなに多くのお金を使う人はいないでしょう。こういう場面では、お金をもらう人の表情は、自然けわしくなる。

 ところが、歌舞伎を見にゆくと、入り口で入場券を買って、劇場内では歌舞伎役者が演技をしている。距離は遠くなるわけです。歌舞伎役者が直接、お客さんからお金をもらうわけではない。自然、役者さんには品格が出てくると、たけしさんはいいます。

 これと同様なことが、大学の先生にもいえるのではないかと思います。一般の企業に比べて、先生方が比較的落ち着いていられるのは、学生さんは集まってくるのがあたりまえと思っているからかもしれません。

 私立の大学になると、大学の先生も、学生さん集めに各地の高校を巡回して、学生さんをつのります。自然、きびしいわけです。学生さんが来てくれるかどうかで、自分の明日が決まるわけです。

 先生方のおかれている状況が、きびしければよい。おうようなのはよくないといっているわけではありません。

 公立高校の先生が、学内の先生方の給料を支払うために、お金を算段するために、集金に歩くというのは、やはりおかしいと思います。中小企業の経営者がきびしいのは、一緒に働いてくれる人の給料を常に心配しなければならないからです。寅さんの映画でいえば、いつも給料の支払い工面に汲々としているたこ社長の立場です。

 しかし、いずれにしても、先生方が明日の収入を気にせずに、教育に集中できる環境は恵まれていると感じます。

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1月、2月はあわただしく

2008-01-22 07:29:29 | Weblog
 1月、2月という時期は、いそがしいです。

1)年度の終わりもちかいということで、1年間にわたって、つきあってきた学生さんたちの成績を提出する必要があります。試験も1回で終わればいいのですが、どうしても、不合格者が出ますので、再試験を行なうことになり、試験の数が倍になります。

2)入学試験があります。受験生に、等しく受験の機会を設けることは、大学が社会に対して果たす義務です。

3)年度が変わるので、研究費を受けている人は、報告書を作成しなければなりません。

 何とか、無事に年度末を乗り切りたいものです。

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体表から観察する解剖学

2008-01-21 07:20:54 | Weblog
 私は、医学部の学生さんに人体解剖学を教えています。

 人体の解剖学実習を学生さんと一緒に行なうわけです。その際、体表から自分の体を触って、いろいろな構造を同定できるようにトレーニングしているつもりです。

 体表からは種々の構造を触知することができます。例えば、頸部ですと、頸椎を前から触ることもできます。さらに、総頸動脈、気管、甲状腺、腕神経叢ももちろん確認できます。

 これもあれも触ることができるということを学生さんに伝えると、皆一様に驚きます。

 こうしたトレーニングが、臨床医になった時に、きっと役立つと思います。

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寺澤先生の漢方講座

2008-01-20 22:14:33 | Weblog
 クルマに乗って、ラジオをつけると、寺澤捷年(てらさわかつとし)先生(もと、富山大学医学部和漢診療薬研究所所長、現 千葉大学大学院教授)が、漢方診療のポイントについて、30分にわたって講義をしておられました。

 その中で、先生は、「実証」と「虚証」の見極めの重要性について、強調してお話を展開。その理論に、ふむふむとうなづきました。

 漢方においては、病気に対して薬を処方するのではなくて、患者さんが今どういう状況にあるかを判断し、その状況に応じて薬を処方します。例えるならば、風邪ひきの患者さんを元気にさせるために、いきなり100m走と筋肉トレーニングを課して、体を鍛えるという治療法が間違っているのと同様、弱っている患者さんにはまず、体を休める方向で治療をするということです。

 これを「証」といいます。元気な患者さんには、筋肉トレーニングも処方のうちかもしれませんが、弱っている患者さんには、トレーニングはさらに体力を低下させるだけです。

 これを見極めて、適切な治療を行なう。これが漢方の極意かと考えます。西洋医学では、風邪ひきには、この薬というふうに、患者さんの状態、衰弱の状態を考えずに、「がんばれ、がんばれ」と励ます薬を出します。

 多くの場合、西洋医学はこの方法で成功をおさめてきましたが、患者さんの微妙な状態を見極めて、状態を少しずつよい方向にもってゆくのが漢方です。一方、元気なことを自慢している方は、西洋医学的には、元気であると判断されます。しかし、一歩間違えば、そんな元気を誇る方も、脳卒中や、心筋梗塞、メタボリック症候群に陥っているかもしれないのです。

 それを正す。これが漢方です。

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五日市港の係留料金が大幅値上げ

2008-01-19 13:19:45 | Weblog
 広島県の五日市港・廿日市港は、プレジャー・ボートの係留港としては、日本で最大級の規模を誇ります。

 2つの港は、ひとつの湾の東に五日市港が、西に廿日市港が位置しています。いわば、同じ港なのです。

 五日市港は、県が整備を進めており、今年度中には完成の運びとなります。桟橋は、立派で、水道水も供給され、陸電も引かれます。しかも、五日市港は、台風の被害に遭いにくい構造になっていますので、私たちも少しは安心していました。

 今までは、水も電気もなかったのですが、10m級の船を係留するのにあたり、一月あたり利用料金が1万円と、駐車場料金とほぼ同等でした。

 ところが、この度の改修工事の完成に伴い、利用料金が約3倍に値上げされることになりました。

 利用者は大あわてになり、急遽 廿日市港に係留場所を変更する方も続出。私は、台風に対して、安全な港であること、自宅から距離が500mであることを優先して、留まることに決めました。

 本当に今回の値上げは痛いです。値上げ分の20万円があれば、ノートパソコン1台買えるのにと思ってしまいます。

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日本で最大のプレジャー・ボート停泊港

2008-01-18 07:14:07 | Weblog
 私が、自分のヨットを停泊させている、広島五日市港・廿日市港は、ひとつの湾をなしています。

 そこは、プレジャー・ボート(漁船でない、個人で楽しむ船)を係留する場所となっています。ヨットは係留されている船のうち、1割程度でしょうか。

 広島県は、実はプレジャー・ボートが日本で一番多く登録されている県です。ヨットとなると、これは神奈川県の方が数がまさります。関東地区のヨットが、主として神奈川県に係留されているためです。

 いずれにしても、幅2kmの湾の中に、プレジャー・ボートが整然とぎっしり係留されている景色は壮観です。

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日本人はクルマ好きか

2008-01-17 22:06:46 | Weblog
 仕事でクルマを使うことの多い私です。私の乗っているクルマは6気筒、2500ccのエンジンを積んでいるセダン・タイプのものです。

 通常の仕事には、何の問題もありません。車体も大きすぎることもなく、どんな立体駐車場にも入ります。

 これより大きなクルマですと、走行性能がさらにいいのは理解できます。実際、メルセデスやレクサスの3500cc以上のタイプに試乗させてもらったり、2、3日借りて乗ってみたりします。実際に、すばらしいなと感じます。

 しかし、仕事に使う限りにおいては、今のクルマで十分だという気がします。それ以上高価なクルマを購入するだけの余力もありません。また、さらに高価なクルマを使用したからといって、別に収入が増えることもありません。

 今の日本のクルマの売れ方を見ていると、
1)走ればいい。荷物と人が運べればいい。
2)クルマに何か、夢を感じる。
という2つのタイプがあると思います。

 大多数の方にとっては、あくまで走ればいいというレベルではないでしょうか。

 本当に、クルマ好きで、クルマに夢を託す人の割合は、減少していると感じます。

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