にゃ~達とフニャフニャ

母娘ねこのチーちゃんとマーちゃんと人間のつぶやき、妄想、独り言

白猫のクロちゃん  < 出会い >

2006-02-27 | 日記


白猫のクロちゃんのおはなし

10年とちょっと前 (1995.11.10) 突然その子は我が家にやってきた。

車庫にうずくまって無邪気に毛づくろいしている白猫
見つけたのは父さん
夜10時過ぎ

近寄っても逃げない。父さんを見上げて「ミィー!?」

我が家はいわゆる郊外の団地
動物を飼えない環境ではなかったが、話がでなかった
私も父さんもド田舎の出身で『動物は家の外に居るもの』だったし
父さんの母は動物嫌い(特に猫)・・だからきっと父さんも・・

だからその父さんがその子を抱いて入って来たときは !! ビックリした

片手にチョコンとおさまるくらいの小さなコ  2ヶ月くらいか
真っ白でフワフワ、長いまっすぐなしっぽ、うすいブルーの目
覗き込んでも大きな声しても、皆して触ってもいやがらない
少し汚れてるけど痩せてはいない
  (飼われてたコだ)(探してるかもしれない)(こんな夜遅くじゃどうすることも出来ないよ)
  (食べさせる物ないよ)(今晩どうする?)(・・・・・・)

自分で帰れるかもしれないと、心を鬼にしてもう一度外に出した
11月、外で寝るには寒すぎる・・

  (ちゃんとお家に帰るんだよ)

気になって寝られない
  (ちゃんと帰ったかな・・)
様子を窓越しにうかがう・・いない・・
  (帰ったんだ・・)(これで良かったんだよ)

朝が待ち遠しいなんて思ったことなかった
目覚ましより先に目が覚めた

  (いないよね・・帰ったよね・・・)
窓越しには、いない
  (良かった、これで良かったんだ・・)

でもいた 
車庫の隅の隅で紙くずを見つけて なんとかそれに包まろうと丸く小さくなって

その頃は私も勤めに出ていて昼間は誰もいない
それにあんな小さなコをどう扱っていいのか・・

  (今日の夜もいたらウチで飼おう)
  (いいの?。。うん!そうしよう。。)

父さんがそう言うのはわかってた
お隣で牛乳を分けてもらいパンをちぎって浸し、
寒くないように発泡スチロールの箱にタオルを敷いて
後ろ髪を引かれる思いで仕事に行った

定時きっかりに退社し、スーパーのペットコナーへ直行
  (小さいコは何を食べるんだ?)
気が付けば今の時代、ペット食にもミルクに離乳食に缶詰に、と何でもある
あれもこれもカゴに入れて ふと
  (もういないかも・・・・・・)
離乳食のパウチと缶詰を2つ買った

  (いる?いない?いる?いない?・・)

いた

車の音に驚いていたけど、私の顔を見て「ミィー!ミィー!」
元気に鳴いてる
  (おなか空いたんだね)
離乳食を出してやるとガツガツ音がするほど食べた

夜、父さんから電話があった
  (まだいたか?)
  (うん、今部屋に入れてるけどいい?・・)
  (今から帰る)

最初にダッコしてもらったからか、父さんの傍を離れない
私が抱いてもすぐ父さんのところへ行きたがる
ゴロゴロのどを鳴らしながら、うすいブルーの目がまっすぐ父さんを見つめていた
  (名前、何にするか?)

その日が我が家とクロちゃんの蜜月の始まりの日になった

                                           つづく

・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

                   写真はチーちゃん
 




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早く続きを… (なおきちどん)
2006-02-27 21:32:58
kuwanさん、早く続きをお願いします

もう、読み始めから、胸がキュッとして、なんだか分からないけど、涙が…

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感動もの・・・ (chi)
2006-02-28 05:17:32
昨日、チラッと読んだのですが、今朝じっくりと

読み直しましたら感動し涙が止まりませんでした

私は感動ものにとっても弱いのです

ご主人様も立派です クロちゃんが運命を

決めたのでしょうね

と同じく早く続きが読みたいです。
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ううう・・・ (ゆかきち)
2006-02-28 09:01:52
KUWANさん、じんときますね!私も早く続きが読みたいです 気になってしかたありませんんん
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ああっ! (とみとみ)
2006-02-28 23:33:44
なんか切ないお話ですね。

すごく運命的な出会いのお話なのに胸がざわざわして・・・。

ハッピーエンドなんでしょうね?Kuwanさんっ!!



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