タイトル「わたしは最悪。」の悪の字の下部、心の文字が左右逆にレタリングされてる。
これって、意味ありげ。最悪に見えるけど、そうじゃない。実は心晴天、上沼恵美子的な(笑)
だって、主人公ユリヤは30歳を迎えて恋愛もキャリアも思い通りに行かない。現実にもがきながら自分を見つめ直すというストーリーと紹介されてるが。
ユリヤはちょうどいい美人で医大に進み、外科手術の見学中にこれ、やりたいことと違う、とあっさり転向したり、恋人も苦労なくゲットして、こちらもなんか違う、と別の人を見つけに行く。最悪というより、やりたい放題。見切りをつけるのが早い!(だから、12章にしたてて、判断力を強調してるのか?)もちろんそれはとってもポジティブで素晴らしい素質だ。彼女の選択肢はたくさんあって、どれもすぐ実現する。うーん、うらやましすぎるやろってこと。もちろん、子供のいる夫婦や彼に赤ちゃんをせかされたり、色々あるが。
ついついドラマ「拾われた男」と比較してしまうけど、イケメンから遠い顔で失恋したり、端役(多分)オーディションに落ちまくってる松戸愉のポジティブさはものすごく応援したくなるけど、ユリヤを見てて同情したくなるかというと、?。たしか、子供連れのカップルたちや彼に赤ちゃんをせかされたりして、大変だなとは思ったけど。彼女は自分の意見をしっかり主張できるし。
それはまあ、いいとして、そんな美人で選択肢いっぱいでも、本当の自分の気持ちをつかむのは、難しいってことなんでしょうね。
ところで、新しく出会った男とさんざんイチャイチャした朝帰りの別れ際に、「僕、こっちだ。」というと、ユリヤが「OK?」という。これの字幕が「わかった」。その返事がまた、「OK」。で字幕は「じゃあ」なのだ。
男が「僕、こっちだ。」に対して、ユリヤは「(気持ち的に)帰れる?大丈夫?」って、聞いてる感じで、それに対して「帰れる」と男が答えてるような気もした。ユリヤは、とても相手を尊重しつつ、自分の気持ちも大切にしてる。そんないいやつ。好感はもてる。カンヌで女優賞も獲ってる。だけど、応援はせんでいいよね。彼女なら大丈夫だから。
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