車好きオヤジのブログ

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前兆

2020-06-06 17:00:00 | 日常
ここが何処なのかははっきり判らない。

山間の大きなロッジのような場所に自分用のベッドがセッティングされていて
そこで寛いでいるところだった。
不安感が無いのはきっと自分の意思で来たのだろうという認識だった。

そこは修学旅行生が団体で一度に泊れるくらいに広く、
天然木で出来たその床板には自分用以外に同じようなベッドが点在している
オープンなスペースなのは理解できた。

ここに車で来たのとどうやら2階にいることが判ること程度以外は
そのおかれている我が身のシチュエーションすら全く思い出せない。

ぼんやりとしていると下からダダダっと足音がして完全武装した軍人が
部屋の隅にある階段を駆け上がってくるなり、
いきなりその銃器をあちこち無差別に発砲しだしたのである。
顔はフルフェイスのヘルメットで見えないが女性兵士と判った。

とにかくヤタラメッタラ無差別で何処の誰を狙ってるのか判らない状態。
それはマシンガンのような機銃掃射ではなく
対戦車用のロケットランチャーのような物で爆発と煙、炎で何も見えない。



もう声にならないくらいの恐怖はあっても突然の非現実的な光景を
目の当たりにした場合、人はただ茫然とするしか出来ないものだ。

「ああ、もう死んでしまう」と思った瞬間のこと。
何故か咄嗟に思わず右前のポケットにある車のキーと
尻側に入れている財布の有無を探って確認したことが不思議だ。

もの凄い音と粉塵と煙、炎が混ざった何も見えない状態が
突然映画のように場面は急に変わり、
今度は小さくて静かな神社の入り口に立っていた。



周囲は大きな杉林で囲まれているが全くの静寂だった。
そこの入り口付近にある茅葺の屋根だけの壁も扉もない
休憩所らしい場所がある。



そこは屋根に合わせたような一廻り小さな木製ベンチが
設置されており、入るとご隠居さんが一人座っている。

にこやかに微笑んでくれるものの会話らしき会話もない。
うん、ひょっとしてここは天国(若しくは地獄)の受付場なのか?

ふと見ればいつの間にか私の手を握って何処かへ連れて行く
雰囲気になってきた。

抵抗する気も嫌な気分でもなくごく自然にそれが当たり前のように促されると
ふわりと宙に浮いたようになった。
また何処かへ行ってしまうのであろうか。
周囲には靄がかかったかのようにまた何も見えなくなってしまう。

訳の判らないこの展開から「きっと悪い夢でも見たのでは」と
思っている者もいることだろう。

全くその通り。

昨日の明け方に見た夢の話なのである。
睡眠が浅いせいか夢は頻繁に見ているが
目が覚めた後まで記憶に残っているレベルはそうあるものではない。

昨日のはかなり色々な要素が入っており途中の筋書きや展開は
予想出来ないまでも何となく分析可能なものもあるにはあるが、
備忘録的に書き記すだけのもので、
続きもこれまでと同様何の脈絡もない話となるのは申し訳ない。

ちょっぴりエエ目にも遭ったり危険な目に遭遇する訳で・・・。

気がつくと昔子供の頃、中学生時代に通った県道沿いに立っていた。
ご隠居もやっぱりいなくなっている。

道路の設備や状態が現代とは全く違う未来的で
元の時代から何十年先なのか全く不明。
もう帰る家も待っている家族もいないのが予想された。
何故なら自分自身がもう既に何処の誰であるかも判らないのだ。
近未来版の浦島太郎状態と言えば判っていただけるだろうか。

横断歩道以外の場所にはセンサーのようなランプが細かいピッチで
両サイドに付けられており道路端を歩くごとに感知表示が出ている。

車も通っていない道路をそのまま斜め横断しようとすると
もの凄い音量でブザーが鳴り、道路端にあった非常灯は一斉に点滅、
私を拘束しようと路肩にある部分が洗濯バサミの親玉のようになって
襲い掛かってくる。

この時点で何となくだが今の現代人にはない特殊能力が自分には
備わっている自覚もあった。

そりゃそうだろうランチャー砲を食らっても何ともないし、
空だって飛べたのだから。
慌てて横断違反者拿捕装置から逃れたのは書くまでもない。

特殊な能力がある自覚はあっても何をどうすればどうなるのか、
またどんな能力があるのかさえ判らないままだ。

ロールプレイングゲームのように目まぐるしく変わる自分の置かれている
状況に都度対応するだけで全く余裕がない。
それは自分自身が映画「マトリックス」の世界に突然放り込まれた感じ。



但しこの話には筋書きもオチも伝えたい中身も全くないのが大きく違うのである。

(覚えていればつづく・・・かも?)