ZZR1400 純正タイヤか、リプレイスか？

　
ZZR1400の純正タイヤは、ブリジストンのＢＴ０１４のＯＥＭ。

これは、通常量販店でも購入できる、リプレイス用のＢＴ０１４の設計をベースに、
ZZR1400に最適化したもの。
車体重量やサスに合わせ、コンパウンドの質やケース構造などが変わっています。

トレッドパターンまで違っていて、見た目でもその違いが分かりますね。

円弧状のパターンの純正タイヤに対して、リプレイスは
中央の溝が「へ」の字のようになっていて、直線的なパターンになってます。



当然、製造時の「型」も違うわけだし、
リプレイスより販売数は少ないわけだから、
売価で１万以上違うのも、うなずけます。

そこで気になるのが、
んじゃ、どれだけ違うの？ってこと…。
乗り味の変化や、寿命の変化はまだイイとして、
一番気になる点が、ネット上でも話題になっている
「超高速走行時の耐バースト性能」について…

こればっかりは、試してみたけど、やっぱりダメでした…、では
シャレになりません。

そこで意を決し、直接ブリジストンさんに尋ねてみました。(;^_^A

相談したのは、ＭＣタイヤ販売部という所。
ブリジストン内でも、各バイクメーカーへのＯＥＭを扱っている部署です。

非常に聞きづらい内容でもあり、非常に答えづらい内容にも関わらず
とても親身に答えていただきました。

一度電話をしたら、事が事なだけに、後日改めてお答えします、ということになり
翌日詳しい方からご連絡いただいた…。


「ZZR1400の純正タイヤは、リプレイスに比べ、高速走行時における
　耐バースト性能において優れている、と耳にしたのですが…(;^_^A」

「あ、あの…、どのような速度域でのお話でしょうか…(;^_^A」

「えっと、あのぉ…
　クローズドコースを前提としたお話でもかまわないのですが…
　リミッターが効く速度域での…(;^_^A」

「ははは…、けっこう攻められる方のようですね…(;^_^A」

「ホント、答えづらい質問ですみません…(;^_^A
　リプレイスと、どれだけ違うのかをお聞きしたいのですが…」

「いや、お客様の声を反映してこその製品ですので…(;^_^A

　たしかに、メーカーに収めさせていただいているタイヤは
　超高速走行時の耐バースト性能を謳っています。

　これは、私達も自信を持って謳っているわけですが
　かといって、リプレイスが劣っているかというと、そうでもありません。
　リプレイスといえども、対象の中にはSSなど超高速走行の可能なマシンがあるので
　耐バースト性能において、自信の無い製品を提供することはできないですから…」

「では、最近ニュースにもなったＭ社のような剥離などは…」

「そうなんですよ。
　あの一件は、他社ではありますが、私達も非常に緊張した報告でした。
　使い方にもよりますが、純正とリプレイスの耐バースト性能は、
　ほとんど変わらないと思っていただいてもよろしいかと…」

「同じリプレイスでも、０１５や、０２０、０２１などもありますが
　そちらの耐バースト性能は、どうなんでしょう…
　コンパウンドも、ライフも違いますが…」

「こちらも、こと耐バースト性能については、基本的に大差は無いと
　自負しております。
　なにしろ、命と直結している部分でもある事柄なので…」

「ほほう…、
　もし同じような耐バースト性能であれば
　グンと選択肢が増えますね…
　
　ホント、答えづらい内容の質問で申し訳ありませんでした。
　ありがとうございました。
　今のお話を参考に、よく考えてタイヤを選びたいと思います」

「こちらこそ、貴重なご意見、ありがとうございました」


と、まあ、要約すると、こんなことを２０～３０分話していた。



結局、今回俺はリプレイスのＢＴ０１４をチョイスしたわけだが
非常に繊細な事柄を含んでいる内容なので、改めて言っておきます。

この記事は、リプレイス用製品を推奨するものではありません。
むしろ、安全性において少しでも優位な純正タイヤを選択できるのであれば
そちらを購入することを、私としてはお勧めします。

海外ではプレスに対し、カワサキは、純正タイヤの装着を徹底するよう
要請していると聞きました。

皆さん、くれぐれもタイヤ選びは慎重に！

そもそも一般公道での法廷速度は、守りましょうネ…ははは（;´▽｀A``