JAMSTEC見学

神奈川県横須賀市にある（独）海洋研究開発機構（通称JAMSTEC）に行ってきました。

聞き慣れない研究機関と思いますが、有人潜水調査船の「しんかい６５００」や地球深部探査船の「ちきゅう」を所有しているのが、このJAMSTECです。

２年程前に「日本沈没」という映画がありましたが、主演の草なぎ剛が演じた潜水艇パイロットの小野寺はJAMSTECの職員という設定で、今回見学した横須賀本部の研究施設も撮影に使われています。彼が着ているユニフォームにも“JAMSTEC”の文字があります。
撮影に使われた格納庫や母船を係留していた岸壁も見せてもらいました。

映画では、潜水艇の船名が「わだつみ」になっています。
当初はJAMSTECの宣伝にもなるので「しんかい」にする予定でしたが、（映画を見た方はご存知だと思いますが）結局は潜水艇が沈んで戻ってこない設定だったので、縁起が悪いという理由で原作通りに「わだつみ」になったとのことでした。

これは「しんかい２０００」です。既に現役を引退していて、実際の船体が展示用として保管されています。
　　　　　　　　　　　　
これは「しんかい６５００」の実物大模型です。
　　　　　　　　　　　　　　　
操縦室は内径約２メートルの球体になっていて、座れるスペースは畳半畳ほどで、ここに３人のクルーが乗り込み、ミッションによっては９時間も缶詰になるそうです。
実際に入ってみましたが、とにかく狭いです。精神的にもタフじゃないと勤まらない仕事のようです。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　
この他にもいろいろな研究施設があり、水深１万３千メートルに相当する水圧を再現できる高圧実験水槽や深海生物の生育実験をはじめ、海洋に関する多くの研究・実験を行っています。

案内していただいたスタッフの方も親切で、丁寧に説明してもらいました。
施設の見学は、事前に申し込めば個人でも可能で、いろんなイベントも企画されていますが、伊万里から遠いのが難点です。
ですが、横須賀まで行かなくても、「ちきゅう」は点検・整備のため、現在は佐世保港沖に停泊中とのことです。白い船体に高い櫓（やぐら）があるので目立つはずです。佐世保港から大島行きのフェリーに乗ると近くを通ると聞きました。いつまで停泊しているかがわかりませんが、近いうちに見に行こうかと考えています。

ムーミン父