新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

なかなか有益な考察

2012年05月04日 | 大阪


大阪の「空気」(2)──行政都市の毛細血管

(1) 私たちは橋下がなぜ75万票取ったかだけではなく、なぜ平松が50万票も集めることができたのかを考えるべきである。この票はどのような「毛細血管」を伝って中央に集まってきたのか。

(2) 伊丹空港や御堂筋や柴島浄水場をゼネコンに売り飛ばすことで橋下がやろうとしていることは間違いなく、この世界を巨大な資本とバラバラな個人でできている世界にすることである。そこでは仕事も教育も保障されないし福祉も医療も何にもない。それはカネを払うひととカネをもらうひとだけでできている世界である。そしてその世界は、私たちにとって非常になじみがある。

(3) 私たちは橋下が作り出すような世界に住みたくない。それはスラムと巨大タワービルでできている世界である。だが、もし市役所がこれまで通り税金を再分配するとすれば、そのルートは間違いなく従来通りの「毛細血管」になるだろう。私たちはすでにそのような「行政都市」のありかたにうんざりしている。

要するに、ゼネコンとスラムでできた世界と、公務員と町会でできた世界のどちらかを選べと迫られているのである。そんな選択は勘弁してほしい。それでは「反橋下」的な運動は、何を構想すべきだろうか。

http://sociologbook.net/


 ブツブツいいながら平松支持に回ったわが弱小労組も、「公務員と町会でできた世界」にはトコトンうんざりしている。

 しかし、大阪にも若い人たちの間で、いろいろおもしろい動きがある。「維新けしからん!」と怒るばかりでなく、この新しい動きを育てていかないとね。まだ数十人、数百人の規模だけれど、リンクしていけば必ず化学変化がある。根気よくぐるぐる回していけば、ある日突然結晶化するというコンペイトー理論で。



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