新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

摩耶の森のきのこ観察会…!

2023年08月04日 | れんの農園日記・自然かんさつ





7月29日は、摩耶の森クラブのきのこ観察会に参加しました…!
この日は、タマゴタケを探すのがテーマだったのですが…


タマゴタケの幼菌です…!
まるで卵から生まれたみたいですね…!

毎年、きのこ観察会は秋に行ってぃるそうですが、去年は8月はじめにタマゴタケがたくさん見つかったので、今年は7月終わりにイベントを企画されたんだとか…。
でも、今年は見つからなかったそうです…。


かわりに、私たちが先々週見つけたタマゴタケの写真をご覧ください…!
これは傘が開いた成菌です…!



これはマンネンタケ科のマゴジャクシ…だろうとぃうことです…はぃ。
きのこには、ぃろぃろ例外がぁりすぎて、DNA鑑定しない限り、先生も正確なことはわからないんだとか…。
きのこの世界は奥深いです…。
漢方薬では「霊芝」(れいし)とぃわれるマンネンタケは広葉樹の切り株、マゴジャクシは、松やもみの木などの針葉樹の切り株に発生するんだそうです…。この木は松の木の切り株です…。
ここまで群生してぃるのはめずらしいんだとか…。
ネットで見たら、マゴジャクシは日本だけで発生が確認されているんだそうです…!





これは赤くないけど、ベニタケのなかまだそうです…。
落ち葉のぁる場所に生えますが、落ち葉を食べるのでなく、木の根と共生してぃるんだそうです…。
シイタケに似てぃますが、シイタケのように裂くことはできず、ボロボロになるんだとか…。ベニタケには毒がぁるものもぁるので、注意が必要です…。





これはヤグラタケかもしれないとぃうことです…。
先生も最初は名前がわからなかったのですが、根本をさわって、そうぉっしゃいました…。
「きのこの死体を食べるきのこ」だそうで…。
根本にはなんだかぶよぶよしたものがぁって、きのこの死体のようでした…。
ベニタケのなかまは、とても腐りにくいのですが、このヤグラタケが食べて分解して、土に戻してぃるんだそうです…! こんなきのこがぃたなんて、おどろきです…!

私がきのこに興味を持ったのは、父のつくった『きのこずかん』を見たのがきっかけです…。

私、学校で「くさい」「バイキン」とぃわれて、ぉ風呂から出れなくなってしまったことがぁりました…。

私はぉ風呂でのぼせて、気を失ってしまぃ、父が気づいて母が救い出してくれなければ、危険な状態だったとぃうことです…。

夜通し、両親、そしてスヌーピーの「スヌ太」とミッフィーの「うされん」が私を夜通し介抱してくれました…。

「れんは、バイキンなんかじゃね。でも、れんはバイキンマンのこと、きらいけ?」

父があやつるスヌーピーの「スヌ太」が、私にそう聞きました。ちなみに、「スヌ太」は、父の生まれた新潟の「にいがたべん」で話します…。

父はぬいぐるみをあやつるのが得意で、低い声から甲高い声、男の子の声も女の子の声も出せるので、一人で何役もできます…。「かくきょうどうほいくえん」でも、小さな人たちに人気だったそうです…。

私はスヌ太の質問に首を振ります。

「ぅうん。大好きだったよ…。アンパンマンより好きだったかも…」

「バイキンもきのこも、金龍らーめんのなかまなンだぜ! ぉ父ちゃんがつくったきのこずかん、いつかひまなときに読んでやれよな!」

「きんりゅーラーメンじゃなくて、きんるいだよ…! れんちゃんは、いまはおヤスみがひつようなの…!」

と、うされんがぃいます…。スヌ太は「金龍」でなく「菌類」とぃいたかったようです…。でも、私は父がつくったとぃうきのこ絵本が読みたくて、持ってきてもらうことにしました…。

「ずかん」といっても、20ページほどの、小さな人向けの写真絵本でしたが…。

私は父のつくった図鑑を読んで、感動してしまいました…!

なんと、きのこの世界は奥深いのでしょう…。あの冬虫夏草のふしぎ…!

そして、ぁの、キヌガサタケの白いレースの神秘的な姿…!

動物でも植物でもなく、動物でも植物でもぁる、ふしぎないのち…。

もう死んでしまいたいと思ってぃた私ですが、きのこの不思議で多種多様な生き方は、私に生きる勇気と喜びを与えてくれたのです…はぃ。





A Bamboo Pith (Phallus indusiatus) from Kerala. Christmas Bush (Chromolaena odorata) leaves are also visible.



これはニガイグチだったかな…?
ごめんなさい、ちゃんとノートがとれてなくて…。
摩耶山を歩いてぃるとよく見かけるきのこで、漢字で書くと「苦猪口」だそうです…。
苦くてイノシシしか食べないとぃう意味でしょうか…? それとも、苦すぎてイノシシも食べないという意味でしょうか…?
上野道のヌタ場のぁる鉄棒広場の近くで、かじりかけで道に放られていたきのこ、このニガイグチだったような気がします…。やっぱり、イノシシさんも食べないのかな…?



これはキツネタケです…!

スマホやカメラで撮影しにくい場所に生えてぃたのですが、先生の知り合いのぉ姉さんが、「映え」やすいように、木の切り株の上に移してくださいました…! 
ランプのような、まるで妖精さんみたいにかわいいきのこです…! 「きつねたけ」なのは、きつね色をしてぃるからでしょうか…。食用になるそうですが、ぁまりぉいしくなく、よく似た茶色いきのこがぁるので、要注意だそうです…はぃ。
みなさんが写真を撮り終えたあとは元の場所に移しました…。




さっきは、マンネンタケ科のマゴジャクシを見ましたが、これが正真正銘のマンネンタケです…!
先生にいわれて、触ってみました…。
すごくカチカチです…。まるでゴムのようです…。これは歯で噛んでも噛み切れない硬さです…。
漢方薬では「霊芝」のマンネンダケは、漢方薬にするときも、煎じることで有効成分を抽出していたんだそうです…。

最近はカエンダケの問題もぁって、キノコに触らないほうがぃいとぃわれるそうです。
しかし、カエンダケもただ触るだけなら、特にただれることはないそうですよ…? でも、皮膚を通して浸透する毒なので、カエンダケに触れた手で直接目や口などの粘膜に触れるのは危険だということでした…。

マンネンタケは「がんに効く」とぃわれたこともぁったようですが、いまでは薬効なしとぃわれているとぃうことです…。
でも、東北などでは、大きく育つので、縁起物としてお家に飾ることも多いのだとか…。
マンネンタケを飾る場合には、住み着いてぃる虫さんを駆除するために、電子レンジでチンするのがいちばんなのだそうですが、ものすごい匂いがするんだそうです…。

きのこに寄生する、「キノコバエ」というハエさんもぃるそうで、きのこを持って帰ってきたらうじ虫だらけだなんてことも、しょっちょうだそうです…。きのこは虫さんたちの大好物なんですね…。
先生がこの間自宅に持ち帰って、テーブルに置いたきのこも、虫さんだらけだったそうです…。

「先生、それはお連れ合いにさぞかし叱られたでしょう」

と、父が聞きます。

「いやいや、そのくらいはしょっちゅう。向こうも慣れっこです。しかし、マダニを連れ帰ったときは、真剣に叱られました」

「ははあ。先生、やらかしてしまわれましたなあ」

「ほんまや。六甲はそうでもないけれど、私のフィールドの有馬富士はマダニもヤマビルが多くてね。イノシシや鹿が媒介するんや。ヤマビルは鹿の蹄の裏にくっついてくる」

「全くシシにも鹿にも困ったものですねえ」



マンネンダケを見つけたのは、NTTの電波塔のぁる近くでした…!

この近くに、摩耶山の702メートルのピークがぁるはずなのですが、私たちはまだ見つけてぃません…。



これはオシロイダケだったと思います…!
枝を食べていて、粘菌と区別のつかないキノコなのだとか…。


これはモリノカレバタケです…!
落ち葉を分解するきのこです…。
落ち葉のかたまりの表面をめくると、中は白い菌糸のかたまりで、こちらが本体なのです…。
地面の中でつながって、森に降り積もった落ち葉を分解していくんだそうです…。



三角点の近くにぁったこの子も、イグチタケですね…。
朝、通り過ぎたのに、全く気づかなかったなぁ…。

「でも、そんなもんだよ」

と、先生にぃわれました。

「観察会で、キノコ見つけたでー! ここやここ、とみんなを呼んでも、一度目を離してしまうと、次の瞬間どこにあるのかわからないことなんてしょっちゅうさ」

キノコをずっと探していると、キノコと関係ないものでもキノコに見えてしまうのだとか。今日の私たちも、そんな感じで、超ベテランの先生もそんな感じなのかと、うれしかったです…!





これはウスヒラタケだったかな…?


これはベニテングダケのなかま…?



見てください…!

これが今日の観察会の主役の「カバイロツルダケ」です…!

鮮やかな樺色、そして鶴の首のようにほっそりとした柄。まさに「THEきのこ」です…はぃ!



また掬星台の東屋に戻ってきました…。
かごの手前にぁるのは、世界三大毒キノコのシロタマゴテングタケです…!
ぁれ、だれかかじった跡がぁる…?



しかしよく見ると、傘が大きく開きすぎただけのようでした…。

シロタマゴテングタケに似たきのこは、摩耶山を歩いてぃるとよく見かけるので、注意が必要だと思いました…。

父はよく「鳥の目、魚の目、虫の目」とぃいますが、今日は「きのこの目」も大切だと思いました…。

「森の木の目」から見たら、きのこは「病」「バイキン」にすぎませんが、きのこの目から見たら、弱った木を淘汰して再生処理してぃるということになります…。

父が革命家のローザ・ルクセンブルクさんが大好きなのも、『獄中からの手紙』を読んだからで、幼友達に送った手紙に、自然や生物、文学・芸術への深い愛と理解が感じ取れるからだということです…。

ぁる人は、父の思想形成に「女性・小さな人・老人のための文学」であるリルケさんの文学の影響を指摘します…。父が戦闘的な活動家になっていったのは、弱いもの、小さなものを守るためのたたかいだったとぃうのです…。

そんな父に影響を与えた人に、『小鳥たちのために』『4分33秒』で有名な音楽家のジョン・ケージさんがぃます…。ジョン・ケージさんは、現代音楽家として有名ですが、同時に、きのこ研究家で、「あなきすと」でした。

以下にジョン・ケージさんのウィキペディアの解説を引用させていただきますね…。父がなぜきのこに関心を持ち、「だめライフ」のみなさんに共感を抱き応援しているのか、少しはぉわかりぃただけるかと思います…!

それでは、おやすみなさい…!

キノコ研究
ケージはキノコのアマチュア研究家として、1962年にはニューヨーク菌類学会の創立に関わった。キノコを好む理由の一つは、辞書で "music" の一つ前が "mushroom" だったからだと言われている。ケージはキノコから創作や思想の着想を得ており、みずからの音楽論とキノコの関係について語り、キノコの生態が出す音について想像し、エリック・サティの音楽をキノコにたとえた。キノコの魅力として汲み尽くしがたい点をあげ、知れば知るほど識別する自信が薄れると語った。普段は火を通していた毒キノコを散歩で見つけて食べ、中毒を起こしたことがある。ケージは、キノコを麻薬として使おうと思ったことはないかと質問されたとき、麻薬には興味がなく、一度も思ったことがないと答えた[12]。
また、キノコの性が多様であることから、人間の雌雄の概念は、本来は複雑な状態を単純化したものではないかと考え、性の多様化を提唱した[13]。1958年のイタリア滞在の際は、テレビのクイズ番組「いちかばちか」(Lascia o Raddoppia?)に出演。菌類学について解答し、賞金と「最も好感を与える競争者賞」を得た。三宅榛名は、ニューヨークのケージの家へ行ったときに真っ黒なキノコのシチューをふるまわれている[14]。

思想
有用性(ユーティリティ)にもとづく独自の思想を展開し、所有や生産性のかわりに有用性を重視して生活することを提唱した。みずからをアナーキストだと見なし、政治とは支配することであり、政治、政府、官僚主義を不要だと語った。
影響を受けた思想家として、フラー、鈴木大拙、マーシャル・マクルーハン、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、ノーマン・ブラウン、マイスター・エックハルト、アナンダ・クーマラスワミ、荘子などをあげている。ケージは自身の思想について、書籍『ジョン・ケージ 小鳥たちのために』で詳しく述べている。

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3 コメント

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Unknown (angeloprotettoretoru)
2023-08-04 22:24:42
きのこ🍄の多様性や多義性は本当に面白いですね。なによりかわいいし。
ジョン・ケージ>エックハルトの思想と、原始仏教や禅の思想に共通した部分が多いのも面白いと思います。
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Unknown (1948219suisen)
2023-08-05 03:05:48
知らなかったことをいっぱい教えていただきありがとうございました。
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Unknown (kuro_mac)
2023-08-05 11:11:45
バロリスタさん
「知れば知るほど識別する自信が薄れる」と、きのこの先生もケージと同じこといっていました。生命の多様性、多義性ですね。エックハルトは、気づきませんでした。
以前、「この永遠なる言(ことば)をわたしたちが聞こうとするのを、三つのことが妨げる。第一は身体性であり、第二は多様性であり、第三は時間性である」というエックハルトのことばを引いて、これは梢(身体性)、花(多様性)、風(時間性)の三つでこの世界のすべてを表現した西行である、という愚見をこのブログに書いたことがあります。しかし、きのこにとって身体とはなにか。菌糸が本体で、われわれが知る胞子を撒き散らすきのこは、先生のことばでは「気まぐれ」、仮の姿です。エックハルトが異端とされたのもわかります。きのこを見ていると、神=創造主などいない、いたとしてももうすでにその手を離れているとつくづく思います。おかげさまでまた新しい記事が書けそうです。

水仙さん
ご来訪、そしてコメントありがとうございます。きのこもうちのれんちゃんもかわいいでしょう(親ばか)。気晴らしになりましたなら幸いです。
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