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コーセーアンニュアージュトーク 吉川晃司vs姜尚中

2009-02-04 23:59:16 | 吉川晃司のこと



第194回
「僕たちが遺すべきもの」

@恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール

18:00開場 19:00開演

先週に続いてのアンニュアージュトーク
キッカワがアンニュアージュトークのゲストに出るのは、
大阪、札幌合わせてこれが5回目
わたしは2回目

チケットが取り難いのが難点だけど、今回もお仲間のおかげで
無事参加。
さらになかなかの良席でありがたいです。

19時ちょっと前にまあくさんがステージに登場。
っと、あれッ?
一緒に出てきた人がキッカワでないかっ
あまりのトートツな登場に一瞬分からなかった・・・

この日のお姿は、
うすーいグレーのコットンっぽいシャツ
ピンストライプのチャコールグレーのジャケット
ジーンズを編み上げのブーツにインして。
髪は前回より短くなってる?
前髪がいつも通りな感じになってました。
ジャケットが背広っぽくてちょっとアンバランスー。
レザーの方がカッコよかったよ。

恒例の(?)プレトーク
まあくさんの“最近何してたんですか?”の問いに
レコーディングとか、ちょんまげつけたりしてましたよ、って。
“さる”“てんち・じん”と信長モードになってくれたんだけど、
このセリフまわし、“どっから声だしてんだよ、と非難ごうごう雨あられ”
なんだって。
まあくさんが“やっぱり”って言ってたのが笑ったよ。
まあくさんのキッカワの扱いがおかしい。

先日結婚式で、というフリでこの日キッカワのトークを見に来ていた
前田日明さんが登場。
会場から“大きい~”っていうどよめきが。
前田さんは身長192cmでキッカワは“10cm差だね”と。

前田さんはキッカワに“子供作ったほうがいいよ。
ちょっといいなと思ったら仕込んで・・”って言って
まあくさんに“上品なアンニュアージュです”とたしなめられてた。
キッカワは結婚には興味ないと言ってたけどねー。

いったんはけてからいよいよ本編。
キッカワは♪BabyJaneをバックに登場
なんかなつかしい感じー。
この曲聴くとキョーレツに2007年の春を思い出すんだよね。

姜尚中さんは♪BORN TO BE WILDで登場
名前は聞いたことあったけど、初めて目にする姜さんは
背が高くすらっとしていて、繊細そうな感じ。

席につくときに、姜さんは自分が下手に座ろうとしたんで、
キッカワが下手に座ると思って席取りしていた客席は一瞬どよどよ。
でもキッカワが“いやいや”と言ってキッカワが下手、姜さんが上手に着席。

まあくさんが“あとはお若いおふたりで・・(とは言ってないけど)”と
さがると、キッカワは手元のテーブルに進行表みたいな紙を置いて
キッカワが仕切る感じ?

姜さんは、緊張してるって言ってらして、客席の後方が暗くて見えないのが
どうも落ち着かないと。
逆にキッカワは見えないほうがいいって言ってた。

何かの流れで最近老眼がすすんで・・・みたいな話。
携帯の小さい字が見えなくて大きくしてるってさ。
ドコモはたしか文字サイズが大中小とあるんだけど、
「大」にしてるってことかい?
それじゃらくらくホンだよー。
わたしは中だけど、そのうちやっぱり見え難くなるんだろうか。

姜さんはキッカワのことを若い頃の松田優作さんみたい、と言っていた。
キッカワは若い頃にライブに来てもらったことがある、とか
バーでぶちキレてるところを見たことある、とか。
きっと、『ホワイト』でのことだね。

キッカワの信長の話。
どうしてああいう声に変えられるのか?って質問に
“わざとらしいっていう批判もらった”って言ってた。
そうか、批判あるのかー。
でもキッカワは時代劇は、重心を下げたところでやりたいと思っているって。

打ち合わせで飲んだとき、姜さんも酔ってたけど、キッカワもすごく酔っていて、
中国史のうんちくを語っていたとか。
きっとしゃべりたくてしょうがないんだろうねー。
信長が中国のなんだかに影響をうけているって話をしてた。
同じようなことを宮城谷さんとの対談かなにかで言っていたような・・・。

今の大河ドラマは現代っぽく分かり易くアレンジしているからキッカワみたいな
信長のやり方は製作者側と摩擦があるでしょうっていう姜さんに
キッカワは、それはもう・・みたいな。

姜さんはキッカワを褒めまくり。
緒形拳さんのような俳優さんになるんじゃないかとか。

姜さんの好きなフランスの詩人の言葉で、
人はみな自分のなかにいろいろな動物を飼ってる、
そのなかで1番おそろしい動物が“倦怠”だって。
うむ。奥深い。

キッカワが30代前半で人間を信じられなくなるような出来事があった話し。
以前聞いた(読んだかな?)のある、米蔵の米がなくなってしまったって
事件のことだよね。
そのときキッカワは、今までロックだぜーなんて言ってたから
聞ける人もいなくて、書物に答えを求めたって言ってた。

無念は少ないほうがいいけど、付き合わなくちゃいけないなら
どう向き合えばいいのかを考えたって。

最近の若いさわやか俳優さんの話。
透明感があって素敵な俳優さんだけど、あの顔で40代になってあの感じじゃ
ちょっと・・・とだって。
姜さんが実名を出していたもんだから、キッカワは“それ以上はー”って
感じだったけど、結局キッカワも“叩き落されたほうがいいんですかね”って
言っちゃってたね。
ちゃんとフォローもしてたけどね。

他にはわたしの知ってるところでは、笠智衆さんの名前も出てた。
経験が身について、顔や役に出ると。

姜さんが、歳を重ねていくなかで身につく作為的でない美しさ、
みたいな事を言っていた。
底の浅い40代にならないようにしなくちゃなぁと、わが身を振り返って
しまいましたよ。

今の世の中、メディアはオーディエンスはバカだから分かりやすくしようとして、
オーディエンスはメディア側をバカだと思っていて、相乗効果でレベルが下がっていると。
分かりやすいことより分かりにくいことにこだわりを持つべき。
この話をシングルとアルバム曲に例えて話していた。

姜さんは、ご友人にたのまれて紅白の審査員に出たりしたけど、
何年もNHKは見ていなかった、って言ったりして、けっこう会場にも笑いが。

姜さんが朝まで生テレビに出演されていたときの話。
TVで話すことは60%くらいでいいって。
残りは飲み込むって言ったら、キッカワは“なかなか飲み込めない”って。
つい言い過ぎちゃう、やりすぎちゃうってことですかー。

姜さんの著作の話。
大学の教授の本は数千売れればいいほうらしいけど、75万部売れたらしい。
すごいなぁ。
でも売れるものと自分の伝えたいことは相反しているって言ってた。

それから、東大生の話。
キッカワが、“ハイ”と手をあげて姜さんに質問するみたいな感じで
“東大生っていうのはどうなんすか?”と。
キッカワは、東大生=勉強ばっかりしていて経験値が低い机上の空論っていう
イメージがあるみたいだった。
それに対して姜さんは、東大に入った人の通ってきた道にはそれなりのものがある
みたいな話をしてくれてそれはそれで納得。
キッカワの言わんとしていたこともなんとなく分かる気もするけど、
わたしは東大生や東大卒の方に出会ったことがないので
やっぱり分からんかも。

姜さんがキッカワに“フェラーリ乗ってるときはどんな気分なの”って。
それに対してキッカワは税金対策って言ってた。
風の向こう側を見るとかなんとかカッコいいこと言っちゃってたけど。
エコだとか、地球をダメにしてるのは人間だ、みたいなこと言ってて
あの大排気量のフェラーリだもんねー。
でも、キッカワがハイブリット車に乗ってる姿は想像つかなーい。
姜さんは50歳になって運転免許を取ったそうで、
赤いフェラーリで東大の赤門に乗り付けたいと言っていた。

キッカワが、姜さんの話をふっても姜さんの話はいつのまにか
キッカワの話になってもどってくる。
今1番好きな俳優は吉川晃司だとか言ってくれちゃって、
これから、陸軍将校とか、常人ではない役を見てみたいって言ってた。
おおーっ
わかってらっしゃる。

そろそろ時間が、と言って、姜さんの亡くなられた友達が好きだった歌を
歌うってことで井上陽水さんの♪傘がない
をキッカワのギターで歌ってくれた。
キッカワが人のためにギターを弾く姿がいい
なかなか難しい歌で、最初は控えめに歌っていたキッカワは、
実はこの曲初めて歌う姜さんをフォローするように、
いつのまにか本気モードで歌ってくれてた。
人の曲を歌うのが新鮮で好き
いい声だなぁ。
でも、わたしはこの曲聴くと、武田鉄也がメンGで“傘買えばいいじゃん”っと
つっこんでいたのを思い出しておかしくなってしまうんだけど。

歌のあとは、席の場所を変えての質問コーナー。
わたしは気の利いた質問がちっとも思いつかなかったんだけど、
みなさんいい質問だったな。

“東京の建物、場所で遺したいところ”
日本家屋、代官山の旧朝倉住宅がいいらしいと。

“今年からはじめたいと思っていること”
姜さんにいろんなことを聞きたい。

“恵方巻き食べる風習はあったか”
ってことは今日は立春か、と旬な話。
恵方巻きを食べる風習はなかったらしい。

“お互いの仕事を交換できるなら何をしたいか”
キャンパスライフ?
教壇に立ちたいってさ。
こんな先生いたらタイヘンさー。

“総理大臣は誰がいいか”
姜さんでしょう!
姜さんはそろそろ女性の総理大臣が出てもいいんじゃないかとおっしゃっていた。

“記憶力をよくするには”
自分は記憶力悪いって言ってた。
中国史のことはよく覚えているけど、歌詞覚えてないもんねー。
自分の興味あることは覚えるってことかい?
じゃあ歌詞は興味ないんかい?

姜さんは、記憶力の良いのは忘れることが上手な人って言ってた。
これにはキッカワも感心してたねー。
なんか分かる気がする。

あんまカンケーないけど、むかし、中島みゆきさんの曲で、
“忘れっぽいのは素敵なことです
悲しい記憶の数ばかり飽和の量より増えたなら
忘れるほかないじゃありませんか”って歌詞があって
すごく好きだったな。
覚えていなくてもいい記憶はさっさと忘れて、
その分のスペースにこれからのことをもっともっと記憶できればいいんだけどね。
なかなか上手くはいかないです。

“有形、無形のもの何を遺したいか”
ドンキホーテのような生き方、あいつバカだったよねって言われたい。
何も遺さなくていい!
かっこよく決めたねー。

コーセーさんの商品と、姜さんキッカワからのプレゼントが当たる
抽選コーナーは、姜さんキッカワがそれぞれ質問用紙を箱から引いて
名前を呼んでくれたんだけど、キッカワは引いた用紙を
1枚1枚じっくりと目を通していたのが印象的だった。
こういうところ、いつもちゃんとしてる人だと思う。
プレゼントは、姜さんからはサイン入りの著作本
キッカワは、サイン入りの25thEVEのときのストラップ。
サイン入りいいですな。
サインと言えば、今回のこのトークショーのポスターを¥200で販売していたんだけど、
その中にサイン入りがあったそうな。
せっかくだから・・・と買ったわたしのはもちろんノーサインでしたけどね。

最後にお2人から会場へのメッセージ
キッカワは、こういうときこそ元気にがんばりましょうって。
姜さんは、時があるのを信じて待ちましょうってことでした。
いいお言葉です。

このイベントの前に、姜さんってどんなことしてる人なんだろーって
思って検索してみたりしたけど、なんだか難しいことばっかりで。
2人でどんな話するんだろうか、トークは大丈夫なんだろうか、って心配だったけど
いろんな話が聞けてとっても楽しかった。
姜さんは、声も素敵で、ゆっくりと言葉を選んでお話される。
キッカワは、異文化交流というか、自分とは別の世界にいる人との話を
本当に楽しんでいるなーって感じだった。
ちゃんと話をふって、用意してた進行表をそんなに見ることもなく
うまいことまとめていた。
本当は恋の話とかもするはずみたいだったけどね。
やれば出来る子じゃないですかーっ。
まあくさんにも“今日はよかった!”みたいな言われようで、
まあくさんのキッカワの扱いがよかったわ。

早くライブでのキッカワに会いたいけど、トークもこんな風に楽しいんで満足です

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