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paragliding in Amakusa

SIV(マヌーバートレーニング)って必要?

2012-12-03 22:51:51 | Tuesday Tip

Tuestips201218Cross Country Magazine 火曜ゼミ
今週の火曜ゼミは、「Security in Flight 2」(
フライト中の安全 2)というビデオを新たにリリースしたばかりのJocky Sandersonからのアドバイスです。

SIV(マヌーバートレーニング)って必要?
通訳:Masami Yatsugi

私たちがSIVを教える理由は、自分のグライダーで空を飛ぶときの安心感を人々にもっと感じてもらうためです。また、グライダーをコントロールする自信を持ってもらうためでもあります。そうすれば、次にサーマル帯を飛ぶとき、自分のグライダーに対する疑いや恐れの感情から解放されます。すると、グライダーを見上げたり、パニックになったり、グライダーが潰れたらどうやってコントロールしようといったネガティブなことを考えたりすることがなくなります。

SIVを受講すると、理解が深まり、潰れたときでもコントロールできるようになります。気持ちが解き放たれるため、リフトがどこにあるか、ほかのパイロットがどこにいるか、といったことに目が行くようになります。つまりもっと本能で飛ぶようになり、恐怖、不安、ストレスなどの感情が薄れます。その結果、よりリラックスすることができ、長く飛べるようになります。そしてそれこそSIVの目的です。


SIVコースが役に立つための最小限の経験飛行時間は、通常、10時間と考えられています。実際、飛行時間が少ないほど、SIVコースを受けるのがより簡単でより楽しめるというのが私たちの経験からわかったことです。飛行時間が少ないパイロットは、白いキャンバスのようなもので、SIVインストラクターの指示にそのまま反応してくれます。パイロットの経験値が上がるほど、より本能で反応するようになり、インストラクターの指示にあまり従わなくなります。

結局、すべては考え方次第です。どのように考えるか。自分のものにしたいとか、楽しみたい気持ちが本当にあれば一度やってみるべきでしょう。効果に疑問があるとか不安だったりするのなら、おそらく悩む価値がないのかもしれません。とはいえ、本来、すべてのSIVコースは自分に自信が付くようなプログラムになっています。

いずれかのSIVコースを受けることを決めたら、経験豊富なインストラクターと適切な装備が揃ったコースであることを確認してください。浮力補助を使うこと、水上で高速救助ボートを用意して行うことなどが装備に含まれます。

私のようなインストラクターやガイドは、誰もが懸命に努力してきましたし、ここまで築き上げたものにとても誇りを感じています。みなさんに会えることは私たちの喜びです。私たちのところに来て私たちにパラグライダーの質問をすることを躊躇しないでください。すべてあなたが安全に飛び続け、この素晴らしいスポーツを最大限に楽しむ手伝いをすることに尽きます。

Jocky Sandersonのインタビュー:http://www.xcmag.com/2012/11/security-in-flight-2-jocky-sanderson-qa/
ではどこかの湖で!

Cross Country Magazine チーム