kuratakepara

paragliding in Amakusa

リーサイドの作戦(別府フライトについて)

2015-09-30 03:42:34 | 日記
SatOhさんから質問がありました:

「由布岳西斜面へ回った時はどんな考えで行ったのですか? 普通、一般フライヤーならローター域で侵入したくない箇所なのだが、
西斜面だから突っ込んだ? 西斜面で陽射しがあったから由布岳西斜面へ行ったのですか?」

SatOhさん、その通りです。XCの日の風の本流が北東でしたので、山の西及び南西側が風下・リーサイドの状態でした。山の両側
から南西側へ回り込んだ風がコンバージェンスを起こします。秋シーズンの陽射の角度がなるべく南に傾いているので、
このコンバージェンスゾーンの当たりを最も強く当たるなので、この辺がサーマルが一番出安い状況。
ルートのプランニングの時でも、そう言うふうになるかな思っていた。山の北東側リッジ風が取れるが上がらない、上がるため
にリーサイドに入らないといけないだろうと思った。実は、かなり難しく、撃沈の恐れが高いと期待した。



画像に少し説明のグラフィックを入れました。由布岳の作戦が以下の通りでした。東側(鶴見岳)からアプローチして、先ずは
東斜面で上がるかどうかを確認。するととうしても海抜1400mまでしか上がれなかった。(山の高さは1583mです)。次は、陽射が
当たる南側から回り込んでみる。風が山のスロープに平行で、進むほど荒れてきたが、それに混ぜ込んだサーマルもある
かなと思って探した。サーマルがあったが、余りにも風にやられて、荒れたサーマリングで又1400mを超えれない状態。もっと
西へ進んだが、ここはシンク帯。越えたらリーサイドサーマルが有るかもが、撃沈の恐れもあったから、先ずはリッジ風の当たる
山の北側を探検しようと決めた。(データを見ると、Uターンした場所がサーマル帯からわずかな200mだった!)北斜面で
風がスムーズ、景色も最高の楽しいクルージングだったが、全然上がらない状態。よさそうな北尾根で5分ほど何かが来る
のを待っていたが、駄目だった。(下は急な斜面、そして高速道路が通る高原もあり、夏なら、こちらからでも上がると思います
が、多分秋は陽射と斜面の間の角度が厳しすぎる。)しょうがなくて、西斜面を回りこんで、今回間違いなくリーサイド
サーマルの探しに行った。南斜面と同じように、進むほど風が荒れてきて、シンクも増えた。南へ行き過ぎて突然反対側から
回り込んできた東風に当たり。コンバージェンスを探しに素早く西へターン。荒れた空気で沈みながら、再び北側からの風に会った。
何時も風下へコースをアドジャストしながら、突然ビッグサーマルヒット!上がりながら、山へのドリフト。リーサイドの風が南西
でした。ところで、サーマルの中、全然荒れていなかった。そのまま由布岳トップアウト、1800mまで。タイミングが
丁度よくて、小さいサーマル雲も発生した。


多分、由布岳より鶴見岳の作戦のほうが面白かったので、一言を言います。大平山を出て、その南側でサーマルを拾って、余り高く
上がらなかったが鶴見方面へドリフトして、その南東斜面にあるコブでちょこっと待って別のサーマルを拾って、ロープウェー
を越えたまでドリフト。このところ高度1200mが、もう雲低より高かくのに、鶴見はまだまだトップアウトできない。ここで
難しい判断:1)このまま由布岳や低いサーマル雲が広がっている南東側へか、2)鶴見へ戻ってリッジ風で上がる?
オプション(2)を選んで、フルアクセルで鶴見の北東斜面へ1000mの高度で到着。(1)のオプションだったら、撃沈だろうかな。
リッジ風と弱いサーマルで鶴見の頂上までギリギリたどり着く。はっきり雲と逆転層のかなり上、由布方面大きなブルーホール。
リッジでうろうろしながら次はどうしようと悩んでいた。結局、鶴見と内山の間の隙間を通り、シンクとローター帯へ。一分程我慢
するとかなり山から離れた所で大サーマルヒット!こちら側の空気の質が海風と大きく違って、乾燥していて、強いサーマルが有ったが
雲が出ない!ローターを越えたら風は南西か南で、そのまま1600mまで上がり、上がったとき小さいサーマル雲も現れた。当時の判断
の難しさ:鶴見の南側(ロープウェーの上空)から風下、低いけど雲もあるしローターが無い。鶴見の西斜面のオプションは、一回
越えたら戻れないリッジの隙間を通って、ローターとシンクゾーンに入って、ブルーホールを目指すのに、このオプションが正解
だった。

やはりXCをすると違う飛び方が要る。パラグライディングの有名な人物ブルース・ゴールドスミス氏が、「それぞれのサーマルが
リーサイドで生まれたものです」(All thermals start in the leeside.)と言ったことあるそうです。なので、時々ローターゾーンに
進入することしかない。勿論、安全も考えないとい。その日の3-4mの風、余り斜面に近づかなかったらと何とか行き越えるだろうと
思いながらやった。勿論、アクティブパイロティングなどのスキルも必要です。普通のエリアでの荒れた風の日、飛ぶやりがい・自身・
スキル・安全性の判断力の足りないパイロットが、XC途中でこんなワイルドな場所で同じような事をするのを止めたほうがいいでしょう。



やっとビッグフライト:別府から伐株

2015-09-29 01:53:03 | 遠征

一ヶ月以上前フランスから帰ってから久しぶりのビッグフライト。予定したルートを28日二回目のトライ、今回
陽射やコンディションが良くて成功。たった30㎞ですが、非常に面白くて色んなチャレンジのあるコースです。


テイクオフした瞬間。大平山まで45分ぐらいのハイキングですが、景色が良くて勝ちがあります。


大平山のデカイ草原の上サーマリング。


鶴見岳トップアウト!ロープウェーを乗ってきた観光客に手を振った。しかし逆転層が低くリッジ風でギリギリ
トップアウト。由布岳へ渡れるほどリフトがなさそうでした。


ま、いいやと思ってリーサイドへ渡るといきなりデッカイサーマルで、1600mまで上がる。雲なでは全く無かった。
やはり海風との違う、乾燥した空気だった。ブルーホールだったと思ったよ!


次のチャレンジは由布岳。サーマルを探して山を一周したが、中々1300mまでしか上がらない。


北東側を回るとこんなワイルドな渓谷が有ります。


結局真リーサイドからサーマルヒット!


荒れた空気の中、何とか1750mまで、由布岳トップアウト。


由布岳から西へ出して湯布院の町の上空を通りました。


次の目印は福万山。やっと乾燥した空気帯にもサーマル雲が出てきて、作戦作りが少し楽になった。


やはりクロカンの時水分けの地形が一番難しい。山だけじゃなくて、地形のハイポイントなので、次は下り坂
とシンク。我慢しながら風に乗るしかない。こちらのコースでそう言う場所、名前がぴったりあっている水分峠
が有ります。峠のリーサイドで吹き抜けとシンクが強かった。しかもランディングのオプションも余り無かった。
ギリギリ下がったが、平家山って言う地区と山に近づくとサーマルヒット。これもXCの智識の一つ:強風で沈んだ
空気が風下側に、再び強く上がって行く。今回のマックス1800mは、一番高い山の由布岳上空じゃなくて、こちら
だった。


上がったらともう目的地までウアングライド。万年山に低く到着、強めの北東風でギリギリ伐株へ逃げた。


コースのゴール伐株山に近づきます。思ったよりもいいコースでした!


今年のGWの早朝の万年山でMTBをやった時撮った写真。、このXCコースのアイディアがその時生まれたかな。重なっている
のはコース沿いの内山、由布岳、福万山、カルト山、平家山、横山、青野山(後ろからの順番)。

A Learning Experience

2015-09-24 23:04:34 | フライトログ

昨日の大雨の後湿った空気雲低が低くて厳しいコンディシオン。
しかし、最初の難しいコンディシオンを乗り越えるとこんな美しい空が待っていた。


L杏はぶっ飛びになりそうで、メインランディング+100mのところ空中でミサゴとハヤブサを見て、行ってみたらCrazyThermalに入った。一所懸命そのサーマルに乗って、北東に流されて、山に戻ろうとしたらシンクに入って、SAYONARA! になって、ランディングしました。
その後リックがトップランしてくれたが、パラを担いでミカン山まで歩いたらしんどかった。今日は蒸し暑かった!初めて、そこのサーマルに乗って、面白いフライトでした。


TOにもう一度上がったら雲が上がって、リックは1450mまで高く上がりました。下浦まで飛んでおりました。

フライヤー2人 サポートお互い

金焼のリッジ

2015-09-23 18:47:55 | フライトログ

Silver Weekの最後の日は天草の倉岳。Home sweet home! 天気が下り坂ので、雨の前に倉岳で強い南東風で飛びました。

金焼半島リッジソアリングして、栖本に降りました。


強い南東の風の時、金焼半島でリッジを取れる。倉岳山塊の上空の風が強すぎ、飛びは余り楽しくない時、丁度
いいです。天草エリアのもう一つの魅力ですよね。


今日の風は東南東なので、初めて半島の極端まで行けた。それで、栖本の標高217m地点まで往復。帰り途中で
何回も低くなったが、ローセーブできた。(出来なかったら、下りる場所数ヶ所あり、そして、潮が引いていたので、
万が一海岸でも下りれた状態だった。)とにかく、ちょこっとエキサイティングなフライト。


金焼半島南方面の(マグロ?の)養殖場。


新和町の横島。今日、簡単に下島までへも渡れたことです。


風がさらに強まって、白波が出てきて、ぽつぽつ雨が降り始めたので、栖本温泉の普通のLZで下りた。今日強風
で2時間フライト。


フライヤー1人 サポート1人

Sketchy weather

2015-09-17 16:52:32 | フライトログ
just another day in kuratake
風待ちの時TOの草刈を仕上げます。すっきり!


九州あちこち雨が降っているが、倉岳周辺は晴れている間飛びました。


南西から変な雲が近づいたらトップランして、次のチャンスをまちました。


ヘリが近くに飛んでいました。パラ見えたかな?






フライヤー1人 サポート1人 Max800m