+-×÷餓鬼上等÷×-+

[2012年1月 更新]
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―序―

2008-05-29 23:05:23 | ますべ的書き物風落書き
しゅっ!ぼおぉぉ。。

 灯油をかけた蝶達はよく燃えた。虫籠一杯に身動きできないほど沢山入った蝶。虫籠のプラスチックが溶ける異臭に漸く少年は気がついた。
 見惚れていた。赤く、橙に黒い煙をもうもうとたたせて燃えていく小さき蝶に。儚くも悶え苦しみながら死に逝く命に。目の前で飛んで逃げようとする赤い火の玉達に。
 春、俊は今年で十歳になろうとしていた。ある日彼は新しく母親に虫籠を買い与えられた。今まで使っていた緑色のプラスチックでできた虫籠を俊の母親は捨ててしまいなさいと言った。彼は捨てなかった。虫が好きだった。俊には友達というべきニンゲンは数えられるほどしか居なかった。天気の良い日は水筒を持って夕暮れまで一人で虫取りに夢中になった。独りを寂しいと思った事は今までで一度も無かった。彼はいつでも一人だったから。
 いつ買ってもらったのかさえ覚えてない虫籠を捨ててしまえと言われた翌日、彼は朝早くから緑の虫籠を持って家を出て行った。そして延々と蝶だけを採っていた。なぜ蝶だったのか、そんな事は分からない。夕暮れになり、いつも帰る頃には彼愛用の檻には数え切れないほどの蝶が居た。俊は虫籠に冬の余った灯油を霧吹きでかけた。そして、マッチを擦った。
 彼は今迄に経験したことの無い得も知れぬ快感を覚えた。それは愉快を通り越して悦楽でさえあった。

 俊はつい今まで自分がこんな残虐なことをした事があるなんてすっかり忘れてしまっていた。なぜ今まで忘れていたものを思い出したのか。偶然ではない。過去に得た快感を、悦楽を今再び味わっているからだ。
 俊の血走った視線の先にはか細い女の首がある。まだ若い女は目をこれでもかと言わんばかりに大きく開き、舌もだらしなく垂れ、失禁さえしている。既に事切れていた。だが裸だった。その肉塊も、俊も。俊はもう大人になっていた。



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序章ですた。タイトルはまだ決めてません(´・ω・`)
この時点で既に楽しめなかった人。続きはぼちぼち書いていきますが、読まないほうが良いかと思います。
一応自慰的書き物風落書きは普通のブログとカテゴリーをわけて保存しておくので、携帯の人はアーカイブを選んでくれたら探しやすいかと思います。

ちなみに、今日はこれが2個目の記事ですので^^

p.s. 俺と誕生日も血液型も同じ奴
部活がんがってら(´・ω・`)
とりあえず俺のエナメル汚すなよww

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (誕生日も血液型も一緒のやつ)
2008-06-01 19:22:46
まぁまぁの成績だったぜ。
エナメルは見るも無残な…笑
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Unknown ()
2008-06-01 21:36:33
ぉ。よかったなー。これで当分オマエの嫌いな部活が続くじゃないかwww
エナメル・・・orz
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