+-×÷餓鬼上等÷×-+

[2012年1月 更新]
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ふわり、ふわり。ぽとり、ぽとり。

2010-09-11 01:42:29 | ますべ的書き物風落書き
ふわり、ふわり。

うさぎさんが聞きました。
ねぇねぇ、雲さんはなんでふわふわしてるの?


ふわり、ふわり。雲さんは答えました。

僕はね、皆が僕のことを見つけやすいようにふわふわしてるんだよ。

ふわり、ふわり。

そっかぁ。高いところでふわふわしてるから皆見えるもんね。


暫くしてうさぎさんは、また聞きました。
雲さん雲さん、どうして雲さんはふわふわしてるの?

ふわり、ふわり。雲さんは答えました。

ふわふわで、やわらかく皆を包むためだよ。

そっかぁ、雲さんはどこにいってもいるもんね。

ふわり、ふわり。


うさぎさんは少し考えて、こう聞きました。
雲さんは、それで幸せなの?


ふわり、ふわり。雲さんは答えました。

みんなが、僕を見て幸せになってくれたら、僕はそれが一番嬉しいよ。
うさぎさんは今幸せかな?


うさぎさんは、答えました。

うん、僕雲さんだーい好きだもん!


ふわり、ふわり。雲さんは言いました。

そうかい。じゃあ僕も今幸せだよ。
うさぎさんは、まだこっちに来ちゃダメだからね。
もっと幸せで一杯の人生を送ってね。

ふわり、ふわり。

うさぎさんには、まだ難しい話だったかな。


うさぎさんは、言いました。

うぅん、なんとなくだけど。わかるよ!
雲さんが僕のおじいちゃんや、おばあちゃんと一緒だっていうこととか、僕が雲さんからママのところに生まれてきたってこととか。

ふわり、ふわり。雲さんは言いました。

そうかい。うさぎさんはいい子だね。
僕は風に流されて遠くへ行ってしまうけど、どの雲さんも全部僕だから。安心おし。


うさぎさんは、いいました。

うん!わかった。ばいばーい!




ふわり、ふわり。

雲さんは、少しの雨を降らせてどこかに行ってしまいました。


ぽとり、ぽとり。

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