T「あけましておめでとうございます」
G「おそくね?もう二十日以上たってるけど」
T「そんなことない。」
G「え、そう?」
T「遅いと思うから遅く感じるだけ。」
G「えー、そうかなー。」
T「おめでたいことは何回あってもいいじゃない」
G「いや、年明けは年に1回しかこないけど」
T「おめでとうございます。」
G「ありがとうございます。」
G「ねぇ、なんかやっぱ違うよ。」
T「そういえば最近好きな子できた。」
G「え、まじで。だれ?どんな子?」
T「それ聞く?聞いちゃうの?ながいよー?」
G「いいから早く喋れよー」
T「まぁ関係ないんだけどちょっとタバコやめようかな、っと思ってる。」
G「あれ、好きな子の話どこいった。」
T「いやー、だってやっぱり百害あって一利無しっていうし。」
G「話を聞く気はないんだね。」
T「どーやってタバコやめたらいいと思う?」
G「よく聞くのはガムとか飴とか?あとは医者とか根性じゃない?」
T「お金ないから医者はムリだし、根性もないし。ガムとか3分以上噛んでられないし、飴とか30秒で噛み砕くし。」
G「やめるきあるの?」
T「いやー、やっぱりずっと一緒に仕事してるとさ。なんかふと可愛く見えるときとかあってね。」
G「あ、好きなこの話に戻るんだ。」
T「こないだ大判焼き食べたんだけどさ。」
G「うん、もう慣れてきたよこの感じ。」
T「普通粒餡じゃん?中身。」
G「大体そうだね。たまにクリームとかあるけどね。」
T「ハムマヨってのがあってさ、迷わず食べたよ。」
G「なにそれ、そんなのあるんだ。うまそう。どうだった?」
T「てへ(ぺろ」
G「ごめん、わからない。」
T「いや、なんか一口目は皮っていうか生地しか出てこなくて。」
G「え、なにそれ。ハムのほうが大判焼きの生地からはみ出てもいいぐらいなもんだけどね。」
T「二口目にしてようやく餡に辿り着いたんだよ!」
G「うん、ごめん。急にうるさい。美味しかった?」
T「口の周りにマヨネーズついた。」
G「あぁ、うん。そうかもね。で、おいしかった?」
T「ハムとマヨネーズと大判焼きの生地の味だった。」
G「不協和音だったんだ。」
T「ごめん、ちょっとタバコ吸ってくるね。」
G「はい、行ってらっしゃい。」
T「誰と電話してたの?」
G「あ、ごめん。恋人。」
T「もう!私という人がありながら!」
G「え、ごめん。誰。」
T「最近必殺技出るようにならないかなって考えてるんだ。」
G「ドラゴンボールのかめはめ波みたいな?」
T「うん、そんな感じ。」
G「いいのできそうなの?」
T「年明けてから新年会が立て込んで、口からビーム出すことには成功した。」
G「うん、自分の限界を知ろうね。」
T「そういえば付き合い長いよね。」
G「長いといえば長いね。」
T「一緒にお酒飲んだこと無いよね。」
G「言われれば無いね。」
T「まぁ行かないけどね。」
G「行かないんだね。思わせぶりだね。」
T「そんなに俺のビームが見たいのか!」
G「そうだね、見たくないね。行かないほうがいいね。」
T「週末暇?」
G「夜なら暇だけど、どうして。」
T「飲み屋行こう。」
G「さっき行かない発言してたよね。」
T「お通し食べて帰ろう。」
G「意味が分からないよ。」
T「お通しだけでハシゴしよう。」
G「しばらくその近辺の飲み屋さん行けなくなっちゃうね。」
T「携帯変えたんだ。」
G「お、見せてよ。」
T「やだよ。」
G「じゃあいいよ。」
T「うそだよ!」
G「もういいよ。」
T「もっと構ってよ!」
G「じゃあ見せてよ。」
T「これ。」
G「え、スマートフォンじゃん。使えるの?」
T「弟に教えてもらって電話はかけられるようになった。」
G「ガラケーでいいじゃん。」
T「ガラケーってなんなの?」
G「そういえばなんだろう。」
T「ガラパゴスって島の名前じゃなかったっけ。」
G「確かにガラパゴス諸島ってあるね。」
T「それ関係なの?」
G「もしかしたらそうかもしれない。」
T「ガラパゴス諸島ってどこにあるの?」
G「知らない。高校すら行ってない私に聞かれても困る。」
T「暖かいところなのか寒いところなのか。」
G「多分暖かいところだよ。」
T「てことは、そのうち空飛んで行ったりするのかな。」
G「おかしいよね。全く脈絡ないよね。」
T「だってガラパゴスだよ!」
G「ガラパゴスだけど、それがなんで空飛ぶの?」
T「だってガラパゴスだよ!」
G「それ2回目だよ。次やったら私たちもうお終いだよ。」
T「だってチョコレイトだよ!」
G「うん、私たちお終いだね。」
T「もう世の女子達はバレンタインデーに備えているのかな。」
G「私はあんまりそういうの興味ないからね。」
T「チョコレイトは好きだけど、手作りは食べないよ。」
G「え、なんで。手作りチョコレイト貰うのが嬉しいもんじゃないの?」
T「悪の手先とも限らんじゃないの!」
G「君の頭は極端だなぁ。」
T「好意に見せかけた殺意。」
G「なにやら物騒だね。」
T「聖・バレンタイン殺人事件」
G「駄作の予感しかしないよ。」
T「聖徳太子殺人事件」
G「飛鳥時代まで遡っちゃったよ。」
T「バランタインの瓶で襲い掛かる事件が全国で急増」
G「バランタインのお酒のやつ?」
T「そう。」
G「それは危ないね。」
T「でも喜んだ人はいる。」
G「バランタイン作ってる会社の人?」
T「違う。ドMの人。」
G「そのまんますぎるよ。」
T「ドMとかドSとかよくわからないんだけど。」
G「ドM・M・ノーマル・S・ドSっていうグレードがあると思っているよ。」
T「ノーマルってなんなの。」
G「MでもSでもない人じゃないの?」
T「じゃあ私はTだからノーマルなの?」
G「違うと思うよ。」
T「タバコ吸ってくるね。」
G「結局辞めるつもりないよね。」