こんな貝が採れた

海岸での打ち上げや、磯採集、漁港での採集と、貝集めのブログです。

ヒメキリガイ

2017-09-10 16:26:41 | タケノコガイ科
今回紹介するヒメキリガイは、実は自信は全くありません。
図鑑で載せているのが、『学研中高生図鑑貝Ⅰ』で、どうもしっくりこないのです。
と言うのも、最近出た近海産図鑑第二版でも載せていないし、主だった図鑑に載せているのがヤスリギリばかりで、海外の図鑑にも見当たらないし、Bratcher & CernohorskyのLIVING TEREBRAS OF THE WORLDでは、Terebra anilisの異名となっています。
こうなると、種して独立するものなのか、と言う疑問もわいてきます。
日本のタケノコガイ科の貝は、参考になる文献として、『日本産筍貝類図説』平瀬1917があり、そこではこの下の画像の貝が載せられています。



ヤスリギリとは殻の太さ、彫刻の違いがありそうですが、今一はっきりしません。
そこで、これに近いのではないかと思っている(私自身がヒメキリガイだと思っている)貝が下の画像です。
死殻ですが、殻が細く学研中高生図鑑貝Ⅰの色合いにも近い貝ではないでしょうか。


肥後目録標本掲載番号4907
Cinguloterebra serotina Adams & Reeve 1850
タケノコガイ科 ヒメキリガイ
南部町堺漁港 死殻個体 44.3㎜ 1980年採集


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