冬の気象用語

またもや子供達の学校は2時間遅れスタートだって。
今月は殆どESOLへも行けなかった・・・。

今回はフリージング・フォッグ(Freezing fog)だって。霧が凍って道路や木に着氷して、路面凍結を引き起こす危険があるんだって。昨夜の雨を見たときは、春だなぁと思っていたのに・・・翌朝それが凍るのよね。まだまだ油断ならないオハイオ。
今朝、次男の幼稚園はオープンしていたので出かけたけど、確かに路面凍結・・・ツルッツル。


1月の記事だったけどThe Columbus Dispatchに、１０TVで活躍中の気象学者マイク・ディビス氏が冬によく使われる気象用語を説明していました。馴染みのない言葉もあり興味深かったので、私の経験も交えてご紹介します。

Alberta clippers　
アルバータ・クリッパーとは、カナダ西部にあるアルバータ州 (ロッキー山脈の東側)から発生し、五大湖を越え南東に向かって高速で移動する暴風です。それらは冷たく吹き荒れる天候になりますが、通常は速く通り過ぎるので降雪量は少ないです。

Black ice
ブラック・アイスとは、路面に氷が薄くコーティングされた状態を指します。氷自体は透明ですが、アスファルトが透けて「黒い氷」に見えるというのが名前の由来です。橋や陸橋などに出現しやすく、とても危険な状態です。

Freezing rain
フリージング・レインとは、日本で言う「雨氷」や「氷雨」「氷晶雨」のことです。それは 過冷却状態の雨で、衝撃の刺激で即座に凍結するのです。雨のように見えて、実はブラック・アイスのように路面を凍結させ、スリップして初めて気づくなど大事故に至ることもあり、冬期気象条件の中で最も危険な現象の 1つです。

樹木や電線も氷で包み込み、氷の世界に足を踏み入れたかのように美しいのですが、これが原因で停電、財物損壊や事故をもらたします。

Graupe
グラウペルは雪粒の装飾的な単語です。それは日本で言う「雪あられ」の一種で、非常に軽くポン菓子を小さくしたような白い粒で、指で簡単に砕くことができます。アイス・ペレットと似ていますが、グラウペルの方が軽いので落下速度も遅いです。

Ice pellets
アイス・ペレットは、日本で言う「氷あられ」の一種「凍雨」で、雪片が落下途中で一旦水滴になり、地表近くで再び凍結したものです。グラウペルが不透明または半透明なのに対し、アイス・ペレットは透明のビーズのような綺麗な粒です。

Nor'easters
ノア・イースターズは北東から吹く強風を指します。オハイオ州の天候を悪くするのは、アパラチア山脈と暴風雨の進路に関係があります。ノア・イースターズは主にメキシコ湾あるいは南大西洋で生じます。その風が充分に温かければ嵐が起きて降水量が増えるのですが、しばしば風に伴って雪を引き起こします。低気圧エリアが西に拡張する場合、アパラチア山脈の西へと水蒸気が送り込まれオハイオ川に沿って、大雪をオハイオへ運んで来るわけです。

Snow belt
スノー・ベルトは、クリーブランドの近くから北東オハイオ州を通って拡張し、より多くの雪をもたらします。それはエリー湖の東海岸の一面を覆い、湖の上を吹き抜ける冷たい風が湖から水蒸気の供給を受けて雪雲となり大雪を降らせます。降雪量が 1シーズンに100～200インチになることもあります。(コロンバスの平均、年間約28インチ )。オハイオの冬空が灰色なのは湖水効力の責任とも言えるでしょう。

Wind chill
ウィンド・チルは体感温度です。気温の低下と風速によって変動するで、外気温だけを信じていては危険です。ウィンド・チルに従って、防寒する必要があります。そして冬期、学校の休憩時間に外で遊ばせない主な原因にもなります。


Winter Weather Advisory (冬季気象注意報)
冬の間、雪、みぞれ、フリージングレインなどによって道路状況に問題が生じると予測された時に米国気象局から発令されます。

Winter Storm Watch (吹雪注意報)
大雪、フリージングレインなどが予測される１２～４８時間前に発令されます。

Winter Storm Warning (吹雪警報)
より深刻で、悪天候が差し迫っていることを示します。吹雪が予測される６～１８時間前に発令されます。

参照　 The Columbus Dispatch “Wintry watchwords”