徒然に思いをこめて♪

季節のさりげない出来事を、思い出のポケットに仕舞い込むように・・・
あなたの心に届くようにと・・・♪

大部屋で ⑤

2006年03月09日 | 命の闘病記
12月6日(火)
朝、洗面所に行った帰りに
88歳のTさんの居る回復室を覗いて見た。
Tさんは、ぐったりとした様子でベッドを少しだけ起こして寝ていた。
家族の人に声をかけたら
「麻酔がまだ 効いてるのか寝てばかりいて反応がない」と言う
私は、Tさんの耳元で
「Tさぁ~~ん」
とささやいた。
すると どうでしょう。Tさんは
「会いたかったぁ~~♪」
と言ってニコニコして私に抱きついてきた
Tさんの家族はびっくり!!
「今まで、声かけても返事もしなかったのに~」
昨日から、付き添いの息子さんやお嫁さんなど
4人ほど来てて
「私たちにもめったに見せない笑顔だ。。。」
と言っていた


「大丈夫やった?全然痛くなかったやろ?」
「まだ手術しちょらんとよ。」
「へ?」
Tさんは寝ている間の事で、痛みもなかったので
手術が終ったと思ってないらしい
(;^_^A アセアセ
「もう、トイレにも歩いていいって言われてるのに動きたがらない」
どうやら ここでも看護師さんの言うことも身内の言う事も
聞き入れてくれないみたいだ。。。。
ヾ(; ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄;A 汗汗・・・




しばらく話をして体を起こせるようになったので
部屋に戻ると
実習生が私のベッドに遊びに来た。
「私、とまとさんの手術に立ちあったんですが、すごくよく覚えてますよ」
「(・_・)......ン? 私、何かしました?」
「はい、ものすごく明るい方で楽しいオペでした」
へ?????
「とまとさん、ずっと楽しそうに話して みんなを笑わせてましたよ」
「は?それって寝言で???会話にはなってなかったでしょ?」
「いえ、ちゃんと会話してましたよ。楽しい話を」
「誰と話してました?」
「麻酔科の先生や、私たちと♪」
すみません。。。全然記憶にありません( ̄_ ̄ i)タラー


あとで
お友達である麻酔科の先生の奥さんに この事を話したら
「とまとちゃん、覚醒しなかったのは そのせいだよぉ~~
とまとちゃんの口と頭は別々のものだって
最初、先生に言ってないからぁ~~~
麻酔が効いてないと思って追加されたんだよぉ~」


        

私の頭と口が別々って・・・・・
ヾ(; ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄;A 汗汗・・・

乳癌の手術でリンパを取ると、腕を動かすのが大変らしい
私は、手術直後 麻酔が覚めてない時
手術の方の腕を、ぐいっと動かしたらしい。。。
先生たちが、口を揃えて
「動いてる、動いてる」
と言って、しばらく観察したらしい・・・
(;^_^A アセアセ    





面会時間になると、市内のSさんが
私がもうすぐ退院だって聞き付けて、慌てたように お見舞いに来た
可愛いお花と、でかぁ~~~いメロン付で♪

丁度、ワックスの時間だったので 食堂で 話をして 病棟に帰ると
詰め所の前に、何処かで見た事のあるお方が。。。。

(・_・o)ン? (o・_・)ン? (o・_・o)ン?

鹿児島からTさんが来ていた。
通りすがりに顔を覗きこむと
何処に行ってたのぉ????
と言わんばかリに、追いかけてくる

あれ?ここって病院の病棟だよね。。。。
でもってアタシσ(゜-^*)は患者。。。。
こんなとこで、追いかけっこしてていいの?

と思っていたら、奥からあくびが
「何処いっちょったとぉ~~?捜したがぁ~」
と、これまた追いかけてくる
ヾ(; ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄;A 汗汗・・・
私って。。。。。。。患者 患者 患者



夕食後、回復室を見るとTさんと目が合ったので ベッドのそばに行ってみた。
「お昼ご飯も、2口くらいしか食べてくれなかったんですよ。。。」
と、看護師さんが困った様子
「Tさん、私と一緒に食べようか?」
そう言って、介助してやると
「最高!!美味しい!」
と言って
私の顔を指差しては、ニコニコの顔
結局Tさんは、ほとんどを完食してしまった

それを見ていた男性の看護師さんが
「とまとさん、僕のこの白衣貸しましょうか?」
と言って、笑っていた
(;^_^A アセアセ

Tさんの夕食後、明日手術の予定の
別の部屋のTさんがやってきた。
「とまとちゃんから元気を貰ったから、手術も怖くなくなった」
そう言いながら、明日のパワーをくださいと言う
(;^_^A アセアセ

その後で
病院の近くのTさん(Tさんばかりだ。。。)が
今日、聞いたと言って
慌てて お見舞いに来た

みんな
有難いね
忙しいのに、本当に有難い