BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

システムとプーチン

2022-06-11 | まさしこと

大統領で殺人をした経験があるのはそうはいないと言われて紛争に腕力をふるって首長にのし上がった新興国でならいるかもしれないと思いながらKGBの組織から出たのだから似たようなことになるかどうか。政敵を毒殺しようとした疑いのある事件が身辺に起こりながらそんなことも平気であるように見える。政治形態に指導者の思想が重なる。中日新聞記事にロシアの起こるべくして侵攻が起こっていると組織をとらえた元連邦保安局員の妻に取材するところは想像通りの恐ろしさである。

危険な闇の権力構造
 「プーチンがシステムをつくったというより、システムがプーチンを選んだ」



<侵攻の深層 プーチンとウクライナ> 殺された夫、警告届かず
2022年6月11日 05時05分 (6月11日 05時05分更新)
> 「夫の警告が何を意味していたか。今、誰の目にも明らかになった」
 ロシアのウクライナ侵攻から約三カ月がたった先月、ロンドンのカフェでマリーナ・リトビネンコ(59)は悔しさを隠さなかった。「夫は毒殺される直前まで、プーチンがいかに危険かを警告していた。『ヒトラーより恐ろしい人間になる。戦争を始めて百万単位の人が死ぬだろう』と」
ロンドン市内で5月、取材に答える
 夫のアレクサンドル・リトビネンコは、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむ連邦保安局(FSB)の職員だった。四十三歳だった二〇〇六年、亡命先の英国で放射性物質ポロニウムによって毒殺された。英当局は実行犯二人を特定し、調査報告書で「殺害はFSBの指令の下、おそらくプーチンによって承認された」と結論付けた。
> 「プーチンがシステムをつくったというより、システムがプーチンを選んだ」
 マリーナ・リトビネンコによると、二〇〇六年に毒殺された元ロシア連邦保安局(FSB)職員の夫アレクサンドル・リトビネンコは、プーチンを生み出したロシア特有の権力構造を「システム」と呼んで恐れていた。「夫はこのシステムが危険だと訴えたが、誰も信じなかった」
 システムとは、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身者が中心となり、治安当局と政治家、犯罪組織、闇の資金が絡んだ複合体を指す。一九九一年のソ連崩壊とともにKGBは解体されたはずだが、マリーナは「(KGB出身者は)企業や政治家と協力しながら力を取り戻し、再び全てを掌握した」と指摘する。


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