九州にある平尾台は天然記念物・国定公園に指定されていて、日本三大カルスト(他2か所は、山口・秋吉台、四国カルスト)の一つです。
北九州小倉の南端に在って 11㎞・2㎞、海抜600m の長方形の カルスト高原です。
秋吉台よりも石灰岩の露出が著しく・大きくて丸いですね…羊の牧場みたいで、羊群原とも呼ばれています。溜池の様な大きなドリーネが散在し、地下洞は 100個を超すそうで、この内 ナウマンゾウや小型肉食恐竜の化石も見つかっているそうです。
平尾台の誕生も、ペルム紀赤道近くの海に出来たサンゴ礁で、私たちの住む滋賀県にある伊吹山と同じです。鏃・石斧・包丁・槍の穂先、等々の石器も出土していて、おまけにセメント鉱山も稼働しています。
伊吹山を少しだけ勉強して来た中で、酷似の平尾台の事が気になって、今回漸く訪問が実現し感動しています。ただ、伊吹山と大きく違うのは 山頂に県道が縦貫し、信号機もあります。旧軍の演習場に使われた後、入植があり、民家も、機械が入る畑もあるのです。900種程の植物を数えるそうで それの観察遊歩道は特になく、踏跡歩道が無数に交錯しています。
登山者は、畑に入らない様にとの注意書きをみました。フランスギクやタンポボと云った外来種の浸入は同じですが、特に駆除の対策は執られてないそうです。
8日に入山し、もう少し 12日まで 滞在する予定です…。
オキナグサは白髭化し、シロバナタンポポは綿毛となり、いまカノコソウ・アマドコロ・シロバナハンショウヅル・ホタルカヅラが観察出来ます。花たちの事は、また後日詳述します。
報告は、イッシーでした。