労働日誌

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キャンドルアクションForメーデー(メーデー前夜祭)

2015年06月28日 00時01分55秒 | 活動・イベント報告

4月25日(土)高知市中央公園北口

 5月1日(金)の「世界の労働者の団結記念日(メーデー)」の前夜祭に「メーデー実行員会」を中心に30名余りが結集しました。

 キャンドルに火を灯したり、センター合唱団による演奏・メーデーの意義と現在の情勢等を紹介するラミネート表示・映像紹介等を行いつつ、権利手帳と共に当日のビラを配布しました。

 世界初のメーデーは1886年5月1日アメリカシカゴにおいて「8時間は仕事のために、8時間は休息のために、8時間は俺たちの好きなことのために」と訴える1日8時間労働を要求するストライキが決行された事が始まりです。

 当時は、1日12~14時間労働が通常であり、労働者は「まっとうな労働」「人間らしい働き方」を求め、1日8時間労働を主張したのです。

 現在においては、1日8時間労働は世界の常識になり、日本の労働基準法の中でも、「1日8時間労働、1週40時間労働」と定めています。

 日本では、86年前の1920年5月2日に上野公園で5,000人が集結したのが最初です。集会では「治安警察法17条撤廃」「失業の防止」「最低賃金制の確立」を決議。8時間労働制、東京市電葬儀支援、シベリヤ即時撤兵の動議を可決しています。

 私たちの先輩方の要求に基づく絶え間ない闘いが国際的に伝播し、行動が政府を動かし、幾多に渡る困難に敢然(かんぜん)と立ち向かい、圧倒的な「数の力」を形成し、労働者の切実な要求を掲げ、現在においては国民的な運動の課題や、平和と民主主義を守るための連帯・共同の闘いとして、社会的に定着しています。

 また、現在においては、安倍自民党政権が「世界で一番企業が活躍しやすい国」と称して、労働者保護制度の全面的改悪の強行を図っております。

 その中身は、「限定正社員」や解雇の金銭解決・解雇規制緩和・裁量労働制の拡大や残業代ゼロ・リストラ請負会社に助成、つまり「失業なき労働移動の実現」であります。

 これらは、第一次安倍自民党政権のおいて、多くの反対にあい廃案となった政策ですが、衆参過半数を背景として再びの強行を目論んでいます。

 こうした状況下で、ますますメーデーへの参加の意義は大きくなります。

 86年に渡り脈々と受け継がれてきた先輩方の闘いに学び、安倍自民党政権の横暴を食い止めるため「人たるに値する権利の向上」の獲得に向け一致した要求に基づいた団結・労働者の横断的な結びつき深めて行く必要があります。


第86回メーデー高知県中央集会(高知市中央公園)

2015年06月27日 20時25分17秒 | 活動・イベント報告

 5月1日の第86回メーデー高知県中央集会は、12産別33団体から1,100名が集まり大成功しました。

 田口朝光執行委員長は主催者挨拶で、「日本は2つの意味で戦前化しつつある」として次のように訴えました。

 ①特定秘密保護法が施行され19万件が秘密指定されモノを言えぬ戦前社会への傾斜」が進み、自民党による報道への圧力と介入は度を越え、「見ざる・言わざる・聞かざる」の国民を作りだし、その先に、国家による教育統制が狙われている。

 ②戦争立法の連休明けの14日に閣議決定され国会提出が目論まれているが、憲法9条の改悪を行う前に、環境権等で国民を改憲に慣れさせておいた後に、憲法9条の改憲を行うといった「2段階改憲論」である。と述べ「2つの戦前化」を許してはならないと強調しました。

 労働法制の改悪では、「労働者派遣法の大改悪」「残業代ゼロ法案」「解雇の金銭解決法案」を『ブラック3兄弟』と表現し、「生涯派遣労働者を作り、非正規労働者を今まで以上に増やす内容であり、若者から働き甲斐と明るい未来を奪ってなならない」と批判して、労働法制の改悪の阻止に向けた更なる団結を力強く呼びかけました。

 また、「メーデーは労働者の祭典である同時に、国民的な闘いの起点である」として、「平和・民主主義を、戦争阻止・生活を守るためには、一点共闘の輪を拡大して、宗教関係者・保守層にも呼びかけて行くことが重要である」と、メーデーの闘う伝統を現在の情勢に合わせて発展させていく必要があるとしました。

 尾崎正直高知県知事、岡崎誠也高知県市長からメッセージが寄せられ、製造業・流通業・教職員・保育士等を含む7つの労組の代表者から職場実態と共に、労働問題が紹介され、力強い決意がなされました。

 集会終了後は、デモ行進を行い、その後に高知城ホールにおいて懇親会が開催されました。