小春日和の一日。
冬とは思えない青空の下、とある工事の安全祈願祭が行われた。

『静岡商業高校屋内練習場新築工事』
何の変哲もないような工事名であるが、この仕事には本当に色々な人の色々な思いが詰まっている。

まず、この高校は、当社の会長と社長の母校であり、会長は選手として春の甲子園で優勝、社長は監督として夏の甲子園で準優勝している。
そのような背景もあり、『赤字受注はしない』と役員会で決めたにもかかわらず、この工事に関しては『赤字やむなし』となってしまった。

また、この工事は、悪名名高い『新建築確認』の審査を通過した、当社の1号案件であり、確認に要した手間と費用、そして情熱といった意味でも、思い入れの強いプロジェクトとなっている。
そして、何より一番強い思い入れは、静岡商業関係者の野球部強化に対するものだろう。
自分の親父も、息子の高校受験結果よりも、自分がスカウトしてきた野球選手の合否の方が気になってばかりいたという、今でこそ笑い話で話すことのできるようになった(お袋は怒り心頭であった)、エピソードがあるくらいだ。
何れにせよ一日も早く完成させ、この練習場で強くなった現役の選手達に、再び親父達を甲子園に連れて行ってもらいたいものだ。
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