
先週の土曜日、友だち6人とアイスホッケーを見に、京畿道高陽市まで行ってきました。正確に言うと、友だち4人とその同僚2名。バンに1時間揺られて、アイスリンクに向かったわけです。実は、出発早々に路地から出てきた車と接触するというハプニングがあったんですが…。
それはさておき、
僕を含めた7人の国籍を見ると、日本人5人に韓国人とカナダ人が1人ずつ。うち日本語が話せる人は5人、少し話せる人が1人、話せない人が1人、韓国が話せる人は4人、話せない人が3人、英語が話せる人は1人、少し話せる人が…、何人いたっけ?てな感じで、車内での会話は自然と日本語となったわけです。
ちなみに、座席の配置は、運転席に日本人(♂)、助手席にカナダ人(♂)、真ん中の列は全員日本人(左から♀、♂、♂で、ボクは中央)、後列は右端が韓国人(♀)で、残りふたりは日本人(♀)(この配置、後で重要になってきます)。
さて、ホッケーも見て車で帰る途中、渋滞につかまってしまいました。話に弾む日本人たち、沈黙するカナダ人、ところどころ反応する韓国人…。そういえば、以前「チェコ語の海」に溺れて辛い思いをしたことがある僕。急にカナダ人がかわいそうになってきて、つたない英語で笑い話をしてあげることにしました。
英語で笑い話ってのは難しいわけで、ホントにちゃんと通じたのかギモンですが、とりあえずそのとき話したかった内容(≠話した内容)は、こんな感じです。
飛行機の中にアメリカのブッシュ大統領と、ロシアのプーチン大統領、フランスのサルコジ首相、韓国の李明博大統領、それに牧師とヒッピーの、合わせて6人がいました。飛行中、突然エンジントラブルが発生し、飛行機が急降下を始めました。
各自が脱出の準備を始めましたが、飛行機の中にパラシュートが5つしかありません。そこでブッシュ大統領が「私は任期末期を迎え、引継ぎ作業に忙しいんだ。超大国のアメリカで政治的空白を作るわけにはいかない」と言って、飛行機から飛び降りました。
次いで、プーチン大統領が「私は大統領職をメドベージェフに譲った後、首相として院政を敷かなければならないから、ここで死ぬわけにはいかない」、サルコジ大統領が「私は再婚したてなもんで、このまま妻を悲しませるわけにはいかない」と、飛び降りていきました。
韓国の李大統領も、「韓国民は私の明晰な頭脳を必要としている。大統領になったばかりで、ここで国民を失望させるわけにはいかない」と言い残し、空中に飛び出していきました。
残ったパラシュートは1つ。牧師はヒッピーに静かに語りかけました。「愛する息子よ。最後のパラシュートは君が使いなさい。君にはまだ長い人生が残っている。私はこれから神の御許に向かわせてもらうよ」。するとヒッピーは笑みを浮かべながらこう答えました。「牧師さま、どうか心配なさらないでください。先ほど韓国の大統領が寝袋を持って飛び降りていきましたから。パラシュートはあと2つあります。」
車中でこの話をすると、「何で寝袋を持って飛び降りるのが李大統領なの?」というツッコミを受けましたが、実はこの笑い話、大学時代に第2外国語のドイツ語の授業で習ったもの。李大統領のところは、ホントはドイツのコール首相だったんです(ということは、アメリカの大統領もブッシュで、ロシアはゴルバチョフか誰か…)。コール首相を揶揄する野党が選挙のときに広めたジョークなんだそうです。だから、「なんで李大統領なの?」と言われれば、「そうだよねぇ…」と言うほかないわけで(笑)。
で、肝心のウケのほうですが、それほど面白くもなかったようで(まぁ、ボクの英語力では、何を言っているのかよくわからなかったのかもしれませんが)、カナダ人君、途中から携帯電話で文字を打ち始めました。
「イカン、これではますます彼は寂しくなってしまう!」と思い、大木こだまひびきの「チ」という歌に出てくる漫才を話すことにしました。ちなみに、オリジナルは「ソウル」が「北海道」、「アニャン」が「函館」です。
あのなぁ、こないだ韓国に行ってきたとき、アニャンまでドライブしてきてんけど、いくら地図見ても、ソウルはあるけどアニャンが出てこえへんのや。何でや、おかしいなぁ思うて地図をよう見てみたら、世界地図やったんや。
相手の反応は…苦笑い。。。完全に外しちゃいました。また文字をチャカチャカ打ちはじめました。
「マズい、ますます彼が孤独になっていく…。」
最後の切り札で、またしても大木こだまひびきの「チ」に出てくるギャグを話すことにしました。ちなみに、オリジナルは「エブラハム・リンカーン」が「織田信長」です。
こないだ百科事典でエブラハム・リンカーンのこと調べようと思って、リンカーンを探しててんけど、エブラハム・リンカーンがどうしても見つからへんのや。ジェームスとか、ロバートとか、いろいろあったんやけど、エブラハムがどうしても出てけぇへんのや。おかしいなぁ、思うて表紙見てみたら、電話帳やったんや…。
沈黙……。そしてまた携帯で文字メール……。完全に撃沈です(泣)。
とまぁ、そんなこんなで、途中カナダ人と韓国人を降ろして無事戻ってきたわけですが、運転席にいた友だちが、後で衝撃の証言を!
「konopeさん、知ってました?助手席のカナダ人と、後部座席の韓国人、帰り道でずっと文字メールを交換してましたよ」。
何と!彼らが恋人同士なのか何なのかはよくわかりませんが、お互い携帯で文字メールを交換し合っていたというじゃありませんか!!!中列中央にいた僕には気づかなかったんですが、運転席にいた彼には、助手席のカナダ人はもちろん、バックミラー越しに最後列の韓国人もバッチリ見えていたんです。
そう、カナダ人の文字メールの相手は、実はボクの斜め後ろの韓国人だったというワケ!
てことは、えっ何?ボクは彼らの文字メールの邪魔をしてたってワケ?完全に、KYなボク…。
結局、一番笑えたのは、僕が一生懸命話した笑い話じゃなくて、僕自身だったのかもしれません(^^;)