~こもうさよみ~ 15亀の飼育日記

ことらの仔育て日記。
大変だけど楽しいリクガメ飼育。

サヨナラ、妙善。

2016-03-20 | 病気・怪我
3/20(日)曇り時々晴れ

18日の夜から振り始めた冷たい雨。
もう冷たくなって動かない妙善だけど・・・
まだその姿がそばにいる間はなんとなくそれなりに過ごせていた。

妙善は寒いのが大嫌いだったね。
だからこの数日はちょっと(かなり)暖かくて・・・
やっと帰ってくれたお家も結構暖かくて・・・
すごく嬉しいはずなのに・・・
おかしゃん、妙善を抱いて家じゅうウロウロと涼しい場所探しちゃったよ。

狭い足元に居てもらった1日半。
何度も蹴飛ばしそうになってごめんね。

蹴飛ばしても、声をかけても、背中触っても・・・
当たり前だけど何も反応はしてくれない。
保冷剤交換するのに抱き上げるたびに冷たすぎる身体に鳥肌が立った。



斎場に行くまでの数時間、何をやっても手に着かない。
なので妙善を思い出しながら楽しかった出来事を探してみたよ。


3匹の絆と・・・
妙善、あなたはことら家の記念すべき10匹目の仔だったのだよ。
ちっちゃかったね~


最初からずっとあまり丈夫じゃなかった妙善。
でも本当にずっと頑張ってくれたね。
3ヒョウモンズの神奈川遠征
これはあなたにとって初めての大冒険だったね。楽しかったね。
おかーさんはすごく楽しかったよ。


台風とことら家の庭。と...カメ
葉~ちゃんと一緒におとしゃんの邪魔して怒られたっけね。
妙善と葉~ちゃんの性格の違いがよくわかって大笑いした日だったね。


こんなに大きくなって丈夫になってくれて・・・
おとーさんと喜んだばかりだったのに。





おじぃがあなたや葉~ちゃん・ちゃーちゃんの為に作ってくれた遊び場だよ。
おじぃは自分が庭仕事している間、ココでみんなが遊ぶところが見たくて・・・
何日も何か月もかかって頑張ってくれたんだよ。
※まだ完成と言うには満足じゃないらしいけど(苦笑)


この後、おじぃ・ババのところに寄って庭の沈丁花や梅の花を並べてもらって・・・

綺麗に飾って貰って良かったね。



以下、斎場にて。

妙善の好きだったもの目一杯一緒に添えてあげた。
人参はちゃんと皮剥いてあるからすぐに齧れるよ。



さぁ、いつまでも泣いていられないね。

今度こそ本当にさよならだね。







妙善、幸せな9年間をありがとう。
どうか安らかに。


春を待てずに・・・妙善、逝きました。

2016-03-18 | 病気・怪我
3/18(金)晴れ⇒曇り


昨日3/17(木)12:04
ことら家のラスボス妙善@ヒョウモン(♀)、入院先の病院で永眠しました。
ことら家にお迎えしたのが2006年の12月17日。
9年と3か月の共同生活でした。


妙善が体調を崩したのは2月の中旬。
それまで連日、ホットスポット直下を独占しておザブター菜を丸ごと1株抱え完食していた妙善。


2/22のご飯をほとんど食べなかった。
ター菜飽きちゃったのかな?
翌日は絶食日。

2/23に無理矢理仕事のコースを変更してイ○ンのわくわく○場で青梗菜購入。
翌日の朝、
きっとお腹すいているし飛びつくだろう姿を想像しながらお盆を見せる。

も・・・全く反応なし。

長い一日を我慢して25日に病院に連絡。
東京マラソンとかち合って診察日を決めるのに四苦八苦の末3/1に会社休んで行くことに。

26日朝、妙善の様子が素人目に見ても急変。
10:00になるのを待ち構えて何度目だかわからない予約の変更を入れた。

※後からわかった事だけど、この日妙善はすでに「水を吐く」という末期の症状を見せていた。


2/27(土)、予約いっぱいの中を時間外診療で診て貰える事に。
妙善を乗せて20:00の予約にあわせて自宅を出発。


 その時のレントゲン。

お腹の中はもちろん空っぽで、代わりにガスが充満していた。
代謝機能は完全に停止している状態との診断だった。

以前から「カメは体調不良の症状が出た時は手遅れ」と散々言われてきたから・・・
目の前が真っ暗だった。
即、入院。点滴生活の開始。

入院時に「一週間がヤマ」と言われた妙善。

何回か面会に行けたけど、そのたびにちゃんと呼ぶと反応してくれた。
毎日のように電話で様子を聞くも「横ばい」「量は減ったけど水は吐いている」の繰り返し。
水を吐く量が減っていったのは良くなっているのではなく
唾液の量が減って行ったからだったんだね。



そんな矢先、今度は葉月が拒食の仕草を見せた。
葉月は甘えん坊で普段からスネると食べない事があったのだけど・・・
妙善の事もあって心配過剰かと思ったけど一応レントゲンを撮ってもらう事に。


3/10(木)19:45~
妙善の面会の予約を入れてあったところに葉月を連れて行った。

結果は・・・

まさかのガスだらけ。
左側が妙善で、右側が葉月のもの。


しかも妙善と違ってガスがまだ活発に増量の傾向を見せている。本当に劣悪な状態だった。
なんで?それまで普通に食べていてことらの足に乗っかっていたのに?

この日だって診察の間じゅうウロチョロして元気満々で・・・
おとしゃんと先生と3人であ然としたままの沈黙だった。

その沈黙を破ったのは葉~ちゃんの入り口ドアへのゴツンゴツン。
「早くお家に帰ろう」だった。

「葉~ちゃん、お家に帰れないんだよ。あなたも入院だよ」
ことらがそう声を掛けると今度はスタスタと処置室に向かって小走りの葉~ちゃん。

泣き笑い状態で先生と話を続け、その時に葉月が微量だけどヨダレを出していた事の話を。
ヨダレは水を吐く状態の一歩前の段階とのこと。
「本当にヨダレ?この(元気な)状態で??」何度も聞かれた。

その時に葉月にくだった診断は、良くも悪くも妙善より早く結果が出るだろうとの事。

妙善に比べると葉月の体力はハンパなく強い。
それが幸いして投薬の効果が出るか、それとも災いしてガスの増える勢いに負けるか・・・


そんな葉月の検査結果が出るまでの間、結構時間がかかった。

その間、ずっと妙善を診察台に残してくれたままだった。

「あぁ、これでいよいよ最後なのかな」そんな予感を感じながら
ふたりでたくさん抱っこしたり写真撮ったり・・・
途中、先生がチラチラとこちらを見ていたのを見逃せなかった。

『ちゃんとお別れしておいて』って言われているようだった。


ジッとおとしゃんの顔を覗き込む妙善。





「妙善、頑張ってるね。エライね。もう少しだけ頑張ろ?一緒にお家に帰ろ」
何度も話しかけていたら「ぶっしゅぅ~」って首を引っ込められた。
「そんなことわかってるよ、うるさいなぁ」って怒られた気分だったのに・・・


3/15(火)19:30~
妙善と葉月の面会に。
この日の電話連絡で2カメの大好きなイチゴを買って行った。
葉月はほんのひと口だけど齧ってくれた。


妙善は・・・
この日の午後に容体が急変していて昏睡状態に入ったと聞かされた。

イチゴを見ているように見えるけどすでに意識はもうろうとしていて瞬きすらしない。


入院時は正常値だった血液検査も最悪の数値が並んでいた。


「もう(亡くなるのは)時間の問題です。連れて帰って看取るなら今日です」と最後の通告。


おとしゃんと相談して・・・
この日連れて帰っても翌日は休めないし18日(金)に改めて迎えに来よう、と決めた。

「わかりました。間に合うかわからないけどそれまでは治療は続けます」と言って貰って帰宅。

翌日は病院は定休日。


明けて17日(木)
「17日」という日にちに何となく予感はし、覚悟はしていた。
前日もおとしゃんに「妙善、明日(17日)逝く気がする」と話していた。
おとしゃんは無言で返事はなかったけど・・・


3/17、12:04
携帯が鳴り画面に病院の名が・・・

「あぁ。ダメだったか」
一つ大きく深呼吸して電話に出る。

先生が一瞬声を詰まらせて話し始めた。

意識のなくなるホントに直前まで・・・
自分から暖かい所に這って行って何とか代謝を取り戻そうと頑張っていたとの事。

最後は静かに息を引き取った、と。


おとしゃんに電話をすると「今日迎えに行こう」と。

当初の予定では間に合わなかった時は冷蔵庫で遺体を預かってくれるとの事だったけど
やっぱりその場になるとかわいそうで・・・早く家に連れて帰りたい。


幸か不幸かこの数日暖かい。
毎日買い物しているスーパーに頼んでできるだけ綺麗なトロ箱を探して貰った。
事情を話すと必要ならドライアイスも都合つけてくれると・・・
途中の休憩時間に公園の水道でトロ箱を水ですすいで作業中日向で乾かして・・・
メンバーの協力を得てお迎え準備とお葬式の手配を完了。





20日ぶりにお家に戻ってきた妙善。
本当によく頑張ったね。おつかれさま。

元気にしてあげられなくてごめんね。


今夜はおとしゃんと二人でお通夜、明日の15:00~約4時間でお葬式です。