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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

竹林階段の崩壊

2024年01月11日 05時14分47秒 | 余話

農園の周囲は小さな森となっている。それはいいのだが、耕地と森との間には数メートルの高低差があり、簡単には移動出来ない。従って考えることは一つ、移動手段として階段を設置することだ。それも石段状では無く竹段状・・・・・・・資材の現地調達と言う我々なりの基本原則による。従って現状は竹製階段が設置してあり、高齢者といえども容易に上下移動が出来るようになっている。しかしながら自然界は冷酷、経年劣化という問題がつきまとうようで、竹製階段も崩壊してきたようだ。実は昨年の今頃、例の「百姓候補生」氏と連帯して補修工事を行い、現行の状態を保ってきたのだが・・・・・・・・・・。

僅か1年で崩壊とは何が何でも早すぎるだろう。そう思ってチェックすると、原因が判明しました。使えるものは使おうと資材の節約をしたのが祟ったようで、つまり旧来からの資材で丈夫そうなのはそのまま再利用したのが崩れたようです。全部を「新資材」で構築すれば良かったのですが、「もったいない精神」が裏目に出たようです。

昨年活躍してくれた百姓候補生氏に再依頼するのも気の毒、暇に飽かせてボチボチと修理していこうかと考えてます。幸いにして現場は竹林の側、資材には不自由しません。対象物は竹製階段と書きましたが、文字通りで竹を使った階段と手すりのセットです。平均年齢ウン十歳の仲間達、ひょっとして転倒・滑落の可能性も無きにしも非ずでしょうか。予防策を講じておくにしかずでしょう。若しも転倒事故など起こしますと、骨折や打撲引いては介護保険の適用者とも為りかねません。

危険を冒してまで何で竹林へはいるのか・・・・・と疑問に思われるかも知れませんが、要は3点ほど。①竹林の整備(放置すればヤブ状態に)、②耕地への竹の浸入を防止する、③竹を資材として活用するため。その他として地主殿に管理能力が欠如してるように思われること(書きにくいですが)、等々でしょうか。

ともあれ、形あるものは必ず壊れる・・・・・というのが世の鉄則でもあるようです。壊れたら修理したら良いこと、嘆くことも悲観する事も無いでしょう。ボチボチと進めれば良いことのようですね。

 

 

 

 

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出合戎の祭礼

2024年01月10日 05時25分04秒 | 余話

毎年1月10日は「えべっさん」である。オオサカジンにとって最大且つ厳粛な祭礼であろう。具体的には大阪市にある「今宮戎神社」の祭礼であり、商都大阪の1年間の繁栄を願う儀式であるのだが、どちらかというと完全なお祭りと言っても過言では無いのかなと。典型的なのは交付される福笹や吉兆を求め、自宅に持帰り飾り付けて祭壇扱いを行う事だろう。無論、願うのは商売繁盛。漁業の神であるえべっさんに何故商人であるオオサカジンがと長年疑問であったが、えべっさんは①漁業の神、と②商売繁盛の神、との二面性を持つ多角経営であったそうな。

無論、末社というか同じ仲間というか、各地に同様の恵比寿様を祭る神社は多々あるようだ。当地の千早赤阪村にもえべっさんが存在すると言ったら不思議だろうか。当然ながら山村の故漁業とは関係なく、狙うのは商売繁盛の方だろう。いわゆる商売人は少ないが、商売=生業、と理解すれば納得できるかと。村のえべっさんは正式名称を「藤野森神社」と呼び「出合戎」とも呼称されている。

所在は村役場のお隣で、空いていれば役場に駐車が一番便利かなと(村長さん、ごめんなさい)。神社自体は神職は無常住であり規模も小さい。当然ながら祭礼の規模も小規模で、賑やかさは控えめだろう。運営は神職では無く氏子集団の模様だ。昨日、⒐日に訪問してみたのだが、運営に当たる氏子集団の方々が準備中の様子だった。

えべっさんは信仰の対象であり、神仏混淆の伝統の故か他の宗派とは摩擦無く共存されているようだ。師匠宅も某宗派の信者であられるが、えべっさんも祭っておられる。農作業中に師匠夫人が来訪され、ニンジンとダイコンを茎が着いたまま頂戴な・・・・・・とのご要望。不思議に思っていたら、茎が着いたままのダイコンとニンジンをえべっさんにお供えするのが地域の慣わしだとか。

民俗学者の宮本常一氏は歩いて全国を旅されたとか。氏の著書を何冊か拝読したが、えべっさんのお供えに触れた記述には遭遇出来なかったような気がする。或いは当地には来られなかったのかも。

 

 

 

 

 

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原因不明で力尽きて

2024年01月09日 05時29分36秒 | 耕作放棄地

因果関係とは原因があって結果が生じるもの、しかしながら原因不明という奴もあり難儀している。捜査案件でも「迷宮入り」とかの専門用語すらあるほどだ。何をもったいぶってと思われるかも知れないが、対象物は枝豆、そうあの美味しい枝豆なのだ。早生と晩生とがあり、それぞれビール用と日本酒用として重宝しているのだが、ここ数年実りの様子が無い。従前は栽培も順調で収穫も可能だったのだから、摩訶不思議としか表現のしようが無いのだが。

以前にもレポートしたかと思うが、種蒔きから始まって茎の生長は極めてスムーズで、収穫期まで順調に育ってくれる。いざ収穫を・・・・・・となると、皆目実が付いていないのだ。実無しの権兵衛と言った案配で、この2~3年枝豆には対面出来ていない。

土壌の向き・不向きと言った事例も考えられるが、従前は収穫出来ていたのだから原因とは成らないだろう。耕地は畝単位で毎年入れ替えている。病気の様子も無い。鳥獣害の可能性も薄い。当地には野ウサギが存在し、枝豆は彼らの好物だが肝心の実が無いのだからこれまた対象外だろう。ネットでも調べて見たが、これといった原因は掴めなかった。同様事例は他にもあるようで、とある農家さんは夏の過剰な暑さが原因ではと推測しておられたが。

結局、原因不明のまま枝豆は焼却処分の対象となってしまった。枝豆自体も不本意だろう。本来なら沢山の実を付けて次世代への繋ぎを果たしたかったと思う。引いては便乗組の我々にも恩恵があったのに。斯くして全部の茎が切り払われた。画像は切られて山積みされた枝豆君である。現在乾燥中で、追って焚き火の素材となる。

枝豆については、大御所と長老の二氏が栽培中で、収穫不能にもかかわらず諦めの境地とは無縁のようだ。もう一人の関係者である百姓候補生氏は早々と見切ったようで、昨年から栽培は中止してしまった。さて今年は如何なる対応をと、固唾を飲みながら見守っている。両氏のお手並み拝見というわけでも無いが、何とか原因の推測と対策に目処を付けて戴きたいものだと願っているのだが。

 

 

 

 

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ひねもすのたり雑草抜き

2024年01月08日 05時24分07秒 | 耕作放棄地

本日は良いお天気だが風が冷たい。大阪湾から吹き付ける西風は、何処かの国のかかあ天下の地とそう変わらぬようだ。こんな日には筋肉を動かす肉体労働が望ましいのだが、生憎と急ぐ作業は無い。そうなってくると、定番の「雑草抜き」となるのが何時ものパターンかな。本日のターゲットはタマネギ畑に決定。何度か草抜きを施してるので大きめな雑草は無い。小粒の奴が対象だ。例によってイスを持ち出し、長期戦の構え。ワンパターンなので飽きないような工夫が必要だ。イスに座り込むと、画像を撮ったり仲間達を眺めたり・・・・・・・ながら仕様の労働パターン、勤勉な労働者からは顰蹙ものかも。

本年始めて出動した「草刈名人」氏が問うていた。毎日が日曜日の生活は如何に、仕事が恋しくないのか・・・・・と。応えて曰く、指示命令の無い生活の何と楽しき事よと。例えタマネギ畑の草むしりといえど、自ら策定し自分のペースで好きなように動ける楽しさの醍醐味は、恐らくサラリーマン諸氏には体感出来ないだろう。まあ御託は横に置いといて、ターゲットの攻略に取り掛かる事に。

子狸のタマネギ畑は4列植えの合計300本、畝長は16メートル程ある。イスをスライドさせながら抜き取るのだが、何時もの手鎌を使うより軍手の直接抜き取りが早いようだ。恐らくだが昨夜降った雨で地面が柔らかくなってるからだろう。作業中の悪い癖、一寸周囲への覗き見を行うと、例の「百姓候補生」氏も雑草の抜き取りを行っていた。ジャガイモの下準備と言ってミニ耕耘機を走らせていたのだが。彼の場合はターゲットがニンニク畑の模様だ。昨年は栽培に失敗したので、今年は最初から気合いが入ってる様子。

そうこうするうちに「長老」のお出まし、何かしら好調なようでご機嫌だ。百姓候補生氏を捕まえて、サツマイモ専用の畝を開けるので栽培してみないか・・・・・・・と交渉ごとに。無論、百姓候補生氏には異論無く、春先から継承しようとの決意表明。交渉成立だ。斯様な具合で、我々の農園は畝単位で耕作者が異なってくる。いわば飛び飛びの耕作地、効率性は悪いのだが諸種の事情がありまして。

肝心の雑草抜き取りだが、半日かかって片側のみ仕上げた。単純作業なので熱中するのが難しく、途中で仲間達を眺めたり画像を撮ったり、はたまたお茶飲みに野小屋へ戻ったり・・・・・・・某自動車メーカー方式の労働スタイルとは正反対なのかも。それが許される幸せ、草刈名人氏よ、体感どころか想像もつかれないだろうな。

 

 

 

 

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サトイモの種芋育成

2024年01月07日 05時36分46秒 | 耕作放棄地

イモ類でも「サトイモ」は古参らしく、縄文時代から既に栽培されていたとかの説もある。昔話の世界では、お月見へのお供えはススキに団子にサトイモが定番らしい。仲間達も栽培品目の筆頭にあげるほど、お気に召すようだ。そのサトイモだが、通常は春先に種苗店で種芋を購入し埋設して育成するのが栽培手法だ。だが仲間達は違った手法を取るようで、畑の中には画像のようなマルチの山が出来上がっている。問うてみると、サトイモの種芋育成のようで、どうやら既存のサトイモ畑の一角をマルチシートで覆ったみたい。

具体的には既存のサトイモ畑の数株を掘り出さずに残し、籾殻等で保温した上でマルチシートで覆って防寒機能を持たせたようだ。サトイモ栽培のベテランである大御所に伺うと、この手の手法が子芋の発育が良く、植え付け時の春先には既に芽が出ていてスタートアップが有利なようだ。丁度ジャガイモ栽培における「芽出し作業」の役割を土中でやらせるのだろう。

仲間内では、大御所・長老・百姓候補生の三氏が栽培にチャレンジ中だ。子狸は栽培していない、専ら彼らのお裾分けに依存しており、どちらかと言うとサツマイモ中心派だ。ご存じかと思うがサトイモは水気を好み、栽培畝への水流の導入が望ましい。従って耕作地の環境がそうした条件を満たす必要があり、乾燥地帯では栽培が困難なのだ。

サトイモの栽培そのものは、そう難易度が高いものでは無い。要は環境次第ということだろうか。適した環境を選択し、土寄せを数回行えば十分に育ってくれる。種芋の埋設時には畝の溝切りを行って溝の底部に植え付けるのが留意点かな。後々の土寄せが楽なようだ。栽培期間は凡そ6ヶ月位、早ければ中秋の名月時には収穫可能だろう。立派な実りを期待すれば、もう1~2ヶ月待った方が望ましいかも。

 

 

 

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