現在は農閑期である。つまり「農閑期=無作業期」、でもあるわけだ。無論、冬野菜の収穫は続いているが、それだけでは時間を持てあます。種蒔きや定植の動き或いは耕地整理などほぼ見られ無いからだ。仲間達も心得たもので、出動も心なしか少なめだ。天気予報の厳しすぎるような見通しにも影響されるのかも。こうした状況下で耕地を眺めていると、殺伐とした光景が広がっている。野菜も無く耕地への関わりも見られないような畝が彼方此方に点在しているのだ。仲間達も手の着けようが無く、春の到来を待っているのだろう。
画像でご覧頂いた方が早いかと思うが、作物の無い畝は砂漠のようで、何とも寒々しい光景だ。やはり耕地は利用されてこその棚田風景、無耕作地域が広がるのは何としても避けたいのだが。気象条件によるものだけは、手の打ちようが無いのかな。
思えば近隣農家も高齢化がかなり進行している。若い方々が農作業をする姿など望むべくもなく、師匠宅の息子氏が時折手伝われる程度。現役の方々が退かれたらと思うと、恐ろしくなってくる。現に我々が関わっている農園は、3軒の農家が地権者だが、耕作の動きは無い。俗に言う「耕作放棄地」なのだ。農業は食の根本、誰しも解ってはいると思うのだが、手を上げる者は少ないようだ。
仲間達は数少ない挑戦者、無論、ドンキホーテであることは承知している。経験も乏しく体力豊富でも無い。果たせる役割は微妙だが、いても立っても居られないのだろう。あれこれ考えていると、気が遠くなってくるが、希望は失いたくないものだ。既述の空き畝だが、もうしばらくすれば種蒔きや定植が始まるだろう。今は雌伏の時期、気象条件の変化をジッと待っているのだろうと思う。それにしても、早く春の到来が望まれるところ。春よ来い、早く来い。
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