「おおーい、一寸袋持参でこっちに来いや」・・・・・・何やら大御所が大声でお呼びのようだ。何事かいなと覗き見すれば、どうやらズイキ芋の掘り出し中の模様。芋がぶら下がっているので、提供して下さるような雰囲気だ。袋持参で辿り着くと、推察どおりでズイキ芋のプレゼントだった。彼はズイキを大量に栽培しており、観光客を呼び込んでの「イモ掘り体験」開催が趣味の御仁、お客が無いときは仲間内への提供のようだ。百姓候補生氏ともども有り難く頂戴した。
百姓候補生氏は「サトイモ栽培」は今年が初めての挑戦、未だ収穫には至っていない。子狸は耕地の事情もあって栽培はしていない。両者共々、自分のサトイモは無い。ましてやズイキ芋は栽培もしていないので、重宝する品だ。ズイキはご存じかと思うが、茎を食する野菜で芋では無い。しかしながら、芋も食べられる品種もあるようで大御所の栽培種はそれなのだ。
元々の発端は師匠による種芋の提供だったみたいで、以来、栽培を続けながら種芋の育生に邁進して来た模様。今では畑一面がズイキの栽培地だ。余りにも大量すぎて、自家用のみでは消化しきれぬ様子、イモ掘り体験ともなる訳だ。イモ掘り体験の狙いは農作業従事者の勧誘、里山保全に関心があり農作業を厭わぬ人材をスカウトしようとの魂胆。某かの成果はあがってるようで、折々に仲間へと入会する者も存在する。
さて頂戴したズイキ芋だが、利用法はサトイモと同様だ。鍋にいれたり汁物にしたり、はたまた筑前煮等への調理かな。ズイキもサトイモと一緒かと思うが、縄文時代後期には我が国へと伝わっていたみたいだ。教科書で習った、栽培農業は弥生時代以降・・・・・では無く、縄文時代に既に行われていた模様。ご先祖達の常食だったのかも知れませんね。
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