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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

春キャベツの定植

2024年12月07日 05時18分16秒 | 耕作放棄地

「春キャベツの苗が余ってるぞ、いらんかえ・・・・・・・」とは長老からの声がけの内容。そういえば春キャベツの定植時期だったっけ.すっかり忘れていた。彼は自宅で種蒔きして苗を育てていたみたい、自分の耕地分より多めに作っていたのだろう。お裾分けの恩恵に預かれそうだ、と気楽に考えていたのが数日前だった。本日、農園へと出動したら長老の作業姿が。よくよく眺めれば作業中なのは子狸の空いた畝、何と春キャベツを植え込み中だった。まさかのまさかである。

確かに春キャベツの苗を頂戴するとの意思表示はした。結果、何れかの時点で野小屋の一角にでも置かれているのだろうと想像していたのだ。まさか、定植までお世話になろうとは。長老は子狸よりも遙かに年長者、作業の負担まで掛けて仕舞って申し訳無い次第だ。既に大半は定植済み、せっかくのご配慮、遠慮無く頂戴しておきます。

冬キャベツは栽培中で、今頃巻き始めたところ。間もなくの収穫だろう。春キャベツの件は上述のようにとんと念頭に無かった、ど忘れだ。今頃定植して収穫するのは4~5月頃、とても柔らかく食べやすい野菜だ。種苗店によっては10個前後の苗を詰めたパック苗を販売中かと思われます。関心をお持ちなら一度お訪ねあれ。

昨年は子狸もパック苗を購入して育てた経験がある。確か12本がセットになったパック苗で、金額は500円前後だったかと思う。1本単位の苗よりはコスパ的に優れてるようです。

キャベツはアブラナ科の所属、いわゆるモンシロチョウの集中攻撃を受けやすい野菜です。ただ春キャベツの場合は栽培期間の大半が冬場、モンシロの非活動期間なので作業は楽でしょう。春先の収穫時前後だけ用心したら十分かなと。

 

 

 


ソラマメ元気

2024年12月06日 05時20分17秒 | 耕作放棄地

当地にはソラマメに関する箴言が存在する。「祭り太鼓は土の中」なる言葉で、種蒔き時を教えるメルクマールでもある。当地の秋祭り(10月第三土日)の時期には種子は土の中に・・・・・との意味合いだ。我々も伝承に従って10月中旬に種蒔きを行った。以来1ヶ月半余り、無事に発芽、移植を経て元気よく育っている。他の仲間達も同様で、イノシシの襲撃も逢ったが致命傷にはならなかった。冬越し野菜のため、茎丈20~30センチ余りで大寒の時期を乗り越える予定だ。

子狸は2袋計26個の豆粒を蒔いた。確か未発芽だったのは1個のみだったかと思う。かなりの発芽率で、機嫌良く成長を見守っている。このソラマメ、茎丈が高くなるのが特徴で、1~1.5メートル前後にも成りかねない。強風が吹けば倒壊する恐れもあり、支柱の設置が要求される場合もある。畝の中に溝を掘って溝中に埋め、土寄せを深くして倒壊を防止する者も。

本日もソラマメの状況を見守っていたら、長老が近寄って来て曰く。ソラマメは「摘心」を行った方が良いぞ・・・・とのアドバイスを。長年ソラマメの栽培に携わってきたが、摘心など想定したことも無かった。情報不足だろうな。調べてみたら、4~5月頃茎丈が70センチ前後となったとき芯止めを行うのだとか。

何故に・・・とは当然の疑問かと。1本の茎が養えるソラマメの数は限られるようだ。定まった栄養分を多くの莢や茎葉に分配すると実が大きくなれない。結果、実の成りが悪かったり病気が発生したりのトラブルが生じがちだとか。そこで茎の上部を切断し、栄養分配を適正に保つのだとか。

ぶっちゃけた話をすると、別に摘心を行わずとも立派な実が育ってくれてきたのだが。ただ倒壊の可能性を考慮すると茎丈を一定に止めるのは必要かも・・・・ですね。摘心を行うと実の数が多くなるとか何とかの話もあるが、どうなんだろうか、気にはなってるんだが。

 

<注記>

 画像のうち、上段3枚は子狸の畑、下段2枚は百姓候補生氏の畑。彼の畑はイノシシの襲撃被害あり。

 

 


ミスターX

2024年12月05日 05時09分05秒 | 耕作放棄地

「戦わずして勝つ」と言うのが孫子の兵法の神髄らしいが、同様にして「リスクを負わずして戦果を得る」というのも同じ発想かと思える。何でこんな箴言に拘るかと申せば、農園の一角に設置した捕獲罠で摩訶不思議な現象が見られたのだ。下手人というか挑戦者というか、仮に当事者をミスターXと表現しておこう。現在のところは正体不明なのだ。

画像を眺めつつ状況を把握してもらえたら、と。害獣防止に箱罠を設置することは良くある手法である。クマやイノシシの捕獲でも箱罠を使用するケースは多い。アライグマやハクビシンにしても然りである。箱罠には中に入らせるための動機付けとして各種の餌を設ける事が多いだろう。つまり周辺への撒き餌、入口への導引餌、メインの罠餌、と言った品々である。各種の餌に惹かれつつ最後の罠餌にかぶりつくと入口が締まる仕掛けだ。

摩訶不思議な現象と書いたが、この手順を踏まずして最後の罠餌をかすめ取ろうとする生物が現れたのだ。無論、撒き餌や入口への導引餌は遠慮無く奪っている。そして最後の罠餌だが、中には入らず外部から手を差し込んで引っ張り出そうとしているのだ。

状況から見えてくるのは、ミスターXは設置された物が箱罠である事を理解しており、罠餌に食いつくと捕獲されることを解っている模様なのだ。従って閉じ込められるのを避け、外から手を伸ばしたのだろう。力も強力と見え箱罠を設置箇所より1メートル程引きずっていた。孫子ではないが、生死を掛けた体験の蓄積から生まれた知惠なのかも知れない。

ホモサピエンスとはラテン語で賢い人間との意味だそうだが、果たしてそうなんだろうか。何だか自然界に存在する害獣達に適当に遊ばれてるような気がしてならないのだが。それにしてもミスターXの正体は何者なんだろう。

 

 

 

 


畑の肥料あれこれ

2024年12月04日 05時09分27秒 | 耕作放棄地

農作業には肥料が付き物である。無論、「無農薬・無肥料栽培」とかの手法に拘る方々もおられるが、まあそれは例外と致しましょう。通常は肥料や農薬を使用して栽培するのが一般的。メジャーな手法の一例としての我々の農作業、平凡と言えば平凡な手法かも知れない。基本線として、農薬の使用は否定しないが幼苗時に限定している。出来るだけ使用を控え、極端な事例に到った場合だけの限定使用だ。無論、肥料は使用するがどちらかというと控えめだ。

肥料の中心となるのは鶏糞である。過去には牛糞や豚糞を使用していたこともあるが、コスパ的に鶏糞に落ち着いた。ちなみに鶏糞の購入は養鶏場では無くホームセンターで行っている。近くに養鶏場もあるのだが単価も変わらず、利便性の良さからセンター購入に到っている。当地では1袋15キロほど入って100円強と言ったところが相場だろうか。徐々にだが上がって来てるようだ。

子狸は1回6袋半ダースの購入を常としているが、仲間達によってはトラックで走り込み、てんこ盛りにして搬送する猛者もいる。そして畑の彼方此方に積み上げているのだ。鶏糞がメインと記したが、他の品目では米糠、石灰、草木灰等も使用している。とりわけ石灰はカルシウム肥料として、土壌改良材として、の両役割があり重宝している。仲間達によりけりだが苦土石灰を使用する事例が多いかな。ちなみに子狸は有機石灰の採用だ。

肥料を多用するのは長老が筆頭かな。肥料の力を借りて栄養補給をとの発想らしい。眺めていると栽培物は力強く容姿も端麗なようだ。やはり肥料の力は侮れない。子狸やお隣の百姓候補生氏はどちらかというと控えめだ。無肥料栽培とかの信念に基づくものでは無く、単に無精なだけかも知れない。出来上がった栽培物は少々貧相だが、自然物の姿で地味な美味しさに恵まれているようだ。

栽培手法は人それぞれ、何が正解とかのメルクマールがある訳では無い。要は個々人が信じた手法で取り組めばよろしいかなと。農作業は大人物の如く、度量が広く寛容なのだ。

 

 

 


イモツル処分に難儀

2024年12月03日 05時31分52秒 | 耕作放棄地

サツマイモの栽培は楽しい農作業である。植え込みから期待に胸躍らせ、発育経過に一喜一憂し、収穫の喜びにあふれる。ただ困ったことも1点あり、それは収穫後のイモツルの処分のこと。何せ燃えにくい素材なのだ。ツル性の茎が大半で燃えやすい葉は少ない。従って乾燥期間を十分に確保し、タイミングを図って焼却するのだが・・・・・・・これまた至難の技なのだ。何せ内部に保有する水分量が少なく無い。

毎年のように難儀している。今年の事例だが、イモ掘りで収穫したのが10月の20日前後だったと思う。以来、1ヶ月以上の乾燥期間を取ったのだ。外観上は十分乾燥したかに見えた。そこで百姓候補生氏共々ツルを集めて着火したのだが、燃えるのは着火剤として投入した古新聞のみ、葉に燃え移るもツルへの移行で消えて仕舞う。ツルには水分多々の模様だ。

例年、この時期は同様なことを繰り返している。結果的にほんまに完全に燃えてくれるのは年明け前後だろうか。年末年始は大掃除も兼ねて焼却作業に従事することが多い。この時点まで待つしか無いのが現実であろう。耕地に余裕があれば積み上げていても問題無いのだが。但し、耕地に余裕があるというのは冬野菜の栽培に失敗したとの裏返しで、褒められた代物では無い。

百姓候補生氏も頑張って何とか着火をとチャレンジしてくれたが、結果オーライとは行かなかった。誰がやっても難しいのだ。結局古新聞を多量に燃やしただけで終了。例年のように年末年始の頃合いまで待つのが正解だろうか。先生も走り回る月と言うのが師走の語源とか何とか、アッと言う間の1ヶ月だろう。今年も間もなく閉幕する。