まぁるい抱っこ

播州平野の一角で、ワンコと暮らすピースフル日記☆

老いて返納

2016年11月30日 | Weblog
少し重い話になりますが…



オトン 昭和3年11月生まれの88歳
兵庫県山間部の農村の子で、
昭和一桁生まれの、絵に描いたような頑固親父・・・

そのオトン、


11月13日(日) 運転免許証を返納しました

若い頃に単車の免許を取り、そのあと自動車免許を取得
60年近く単車や車の運転をしていました
国から授かったその免許証を、国へ返したのです



ここ最近、高齢ドライバーの事故が毎日のように起こり、
ケガ人も死亡者も多数

アクセルとブレーキを踏み間違えた
高速道路の逆走
どこをどう走ったか覚えていない、など、
恐ろしい話です…


とても「人ごと」とは思えなかった

オトン、本人はしっかりしているつもりでいても、
傍から見ていると その行動はハラハラすることばかり
足元も手元もおぼつかない…

実際に、ニュースにのぼっている事故の、
一歩手前になったこともあったんです
いつ 人を巻き添えにするやも分からない、と
ずっとヒヤヒヤしていました

何度となく「運転、もうやめたら?」「免許証返納したら?」と
たたみかけてみるものの、「自分は大丈夫!」の一点張り
あげく、「親に向かって偉そうに命令するな」と


オトンの免許更新期間は、今年11月~12月
どうしたもんかと、あの手この手を考えていたのですが、
年齢による「もの忘れ」が思わぬ功をなしました

免許証更新時に必要となる「高齢者講習」を受けてなかったんです!

更新期限までに講習を受けて受講証をもらわないと、
絶対に免許証の更新はできません
免許証の取り消しとなるのです

高齢者講習の案内は、約半年前からハガキ通知で届きます

70歳からずっと更新時期には受講していたのに、
何度となくそのハガキを目にしていたくせに、
アタシたちからも何度か「どうするの?」って言われてたのに、

受講予約を取って行かなければならない、ということが、
いまひとつ、重要であると感じられなくなっていたようで
すっかり忘れているのです


もう今からじゃ受講予約も取れないよ、
年内の受講日は定員いっぱいで もう無理だよ、
免許更新期間内に受講はできないよ、
だからもう免許更新できないよ、免許証なくなるよ、

「それは困る、そんな無茶な話があるかい
「講習を受けられるよう直談判する」と言うので、
管轄の講習センターへ連れて行きました


結論・・・

無理なもんは無理  できないものはできない


講習センターのスタッフさんからも こんこんと説明を受け、
やっと、やっと、やっと 免許証がなくなる、ということを
受け入れてくれました


そしてその足で警察署へ行き、免許証返納をしてきた次第です

有効期間あと3週間ありましたが、
本人が「もう免許証がなくなる」ということを
しっかり思い知らされている間に 事を急ぎました


返納、という形ではありますが、
書類には「免許証取り消し」の文字が…
署名するのオトンの目が真っ赤になってました



その翌日、もう運転することのない軽トラックを
引き取りに来てもらいました
左の軽四車は、孫のぼんさんに譲ることになり、
すでに、キーもぼんさんに渡しました


引っぱられていく軽トラックを見送りながら
しばらく立ち尽くしていたオトンです


アタシの運転好きは、まちがいなくオトンの血だと思います
だから、もう運転することができないという現実は、
どんなに淋しくて辛いか よくわかります
でも、「老い」には勝てない どうしようもないこと…
何かあってからでは遅すぎる
ぎりぎりセーフのところでした
ケビンママ(妹)とも連携プレーでがんばりました

車に頼っている高齢の親に、免許証返納を促すのは、
とても難しいことです、ほんまに難しいです

もし今、このことで同じように悩んでいる方がいたら…、
みなさん!
とにかくどんな手を使ってでも、たとえ嘘をついてでも、
がんばって親御さんを説得してください



おたーたんも としよりになったら
いさぎよく めんきょしょうをかえさなあかんで

うんうん!わかってるで!
だからそれまでに いーっぱいドライブしておかないとね



ルンナとフルルに会いに来てくれて ありがとう♪
無事に返納させることができてよかったです
説得して納得させるのに、
ものすご~い気力と体力使いましたがね(^_^;)
コメント欄、お休みにしますね。。。

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