朝のお見送り

毎朝、アタシが出勤するとき、

今までは玄関まであとを追って来てくれてたのに
気づくと、最近は玄関来てくれなくなっちゃったなぁ


「ルンナ　フルル　おかーちゃん、お仕事行ってくるわなぁ
　　　　　いい子でお留守番しててくれるかぁ」

こう毎朝　話しかけて出かけてるんですが、
ルンナとフルルはこの言葉を聞いたとたんに　固まっちゃう


　　　　んんん…　おたーたん、行くでしゅの…


　　　おしごとでしゅからぁ　しかたないけどぉぉぉぉ…
　　　つまんないでしゅわぁ…


おかーちゃんかて、つまらんよぉ
仕事行くのやめて、１日中ルンナとフルルと一緒にいたいけどさ
そうも言ってられないからなぁ
仲ようお留守番、頼んだよ



　　　うんな　さみしいでしゅのよ…　

ルンナはアタシが出かけるのを察知すると、じっと顔を見つめたあと、
部屋の隅へ隅へ行こうとするんですよね



おたーたん、　またおしごとでちね…　おたーたん


フルルは、必ずこのローソファの上に上がって
無言でじーっとアタシの動きをで追ってるんです
お目目、ウルウルなんですよぉ


いい子しててね　行ってきまーす


　　おたーたん…　いくでちか…
　




　　　おたーたん…

フルルは廊下の途中まで来てくれますが、ここまでです

ルンナはリビングのドアを越えようとはしません
部屋の中からじーっとアタシを見てるの


ルンナとフルルは　もともとパピーの頃から、
キャンキャン鳴いて後追いする子たちではないんだけど、
それでも以前なら、２匹して上がり口のところまで追ってきて
お座りしてお見送りしてくれてたんだけどね…

お留守番のことを充分に理解してくれているんですね
鳴いても引き止められないってことが充分に分かっているから、
こうやって辛抱しているんだと思います
ルンナとフルル、ちょっと大人になっちゃったかなぁ

一日のうちで、一番寂しい時間
玄関の鍵を閉めたら　4～5回だけ「キャンキャン」鳴くの
その声を背中で聞きながら、アタシは車に乗り込んで出勤です




ルンナフルル
　　　　　いい子でお留守番、ありがとね！