彼岸明けの先日ホームグランドの八溝川で今年初めての探石をしました。例年ですと3月初旬ごろを目安に出かけるんですが、今年は3月に入ってから2度も雪が降りましたので出かけるのを控えていました。茨城県は冬でもほとんど雪が降らないところなんですが、県北部の福島県との県境の中山間地は別でここはそこそこ雪が降ります。一度降ると山間の日陰などはなかなか融けないので様子を見ていました。お彼岸を過ぎて急に暖かくなりましたのでこれなら大丈夫だろうということで出陣した次第です。

八溝川-1

川に降りると暖かい陽射しが水面に当たりキラキラゆらめいて春を感じさせてくれます。八溝川は八溝山ろくの谷あいを流れる川で、ところどころに崖がありその崖にこの山の成り立ちを垣間見ることが出来ます。写真をよ~く見ると右上から左下に斜めに地層が走っているのがうっすらと分かるかと思います。八溝山はこのように地層がねじ曲がったり隆起したりして地面が盛り上がり山を形成しています。八溝山ろくではこんな地層をいたるところに見ることが出来ます。

八溝川-2
その地層の一部に熱変成(圧力変成も)された変成岩である八溝石が含まれていて、その地層が隆起して地表に現れ一部の石が川に零れ落ちて来ます。まぁその零れ落ちた石を探している訳なんですが、これが最近はなかなか見つかりません。昔は誰も見向きもしなかった石なんで川原のそこここにたくさんあったらしいんですが、1965年(昭和40年)前後に水石ブームが興るとあっという間に拾われてなくなってしまったそうです。
ということで今日も坊主かなと思ったら1個見つけました。

八溝石-1
石の間に埋もれていた時は結構いい感じの溜り石かなと思ったらそうでもないですね。

八溝石-2

結構な距離歩いたんですが先ほどの1個以外は見つからずいつもの折り返し点まで来てしまいました。でもここは砂防ダムがあり川原にはかなり石が溜まっていて過去にいくつかいい石を見つけたポイントなんです。そこそこ期待が持てますので少し時間をかけて探して見ましょう。

八溝川-3
予想通り期待を裏切らずに2個見つけられました。この石は八溝石らしい尖った感じの石、まぁまぁですか。

八溝石-3
こっちは川ずれして角が擦れて滑らかになった石、どうでしょうか。

八溝石-4

なかなか思い通りに行かないのが探石、今日はラッキーにも3個見つけられましたしそろそろ昼時なんで帰ることにしましょう。

葉っぱ?
これ何の葉っぱでしょうか、沢わさび?、いたるところで見られます。川もだいぶ春めいて来てあと1~2週間経つと岸辺は山野草の花が咲いて賑やかになるでしょう。またそのころ訪れるましょう。