『 こまちの散歩道 』

子供時代、よく転んでは膝小僧に生傷が絶えなかった私。
今では山登りが大好きです!
好きな言葉:一期一会

事故直後

2008-03-03 | その他の出来事
”ガッシャ~ン!”  とも  ”ガッツン!!” とも
その衝撃音は、なんとも言葉にうまく言い表せない。
何が起きたのか、さっぱり状況がつかめなかった。

事故直後、呼吸もできないような苦しさが襲ってきた。
あまりの苦しさに車から降りることができなかった。

シートを倒して、 う~ん う~ん  唸っていると・・・

後続車両の人達が駆け寄ってきて、
「 エンジンを切って! すぐに、車から降りた方がいい! 」

助手席側は、雪の壁が迫っていて、 ドアが開けられない。
仕方なく、運転席側のドアから這い出した。

-7℃の雪上に放り出され、寒さで全身が震えた。

ガクガク・・ガクガク・・  全身が震える。
奥歯が ガチガチ鳴って止まない。

軽トラの方にヨロヨロと歩いていき、相手方を確認した。
相手方は、雪の上に横たわっていた。 彼もガタガタ震えていた。

しばらくして、消防車が来た。

数人の消防士が、慌ただしく、何かをしている。

私は何もできず、お腹と胸を抱えるようにして、背中を丸めていた。
寒さで ガタガタ・・・震えが止まらない。

ダウンジャケットは、持ってきてないし、スキーウエアもトランクの中だ。
取りに行くにも、 あの車に近づくのは危険だという気持ちでいっぱいだった。

一人の消防士が、
「寒いでしょう。 消防車の中の方が、少しは温かい。 中で座ってて。」
有り難い言葉だった。

消防車の中は、決して温かくなかったけど、
(エンジンが切れてたと思う=暖房も×)
さっきから止まらなかった、ガタガタの震えが止まった。
あのとき私は、確かに 温かい空間に居た。

消防士さんの配慮で、救急車が来るまでの間、消防車の中で時を過ごした。
まもなく、救急車が到着。

パトカーも、交通規制を始めていた。
渋滞になっていた。
スキー場帰りの車両が、私たちの事故のせいで、渋滞に。。

申し訳ないな~と思いつつ、 きっと立場が違っていたら、
「なにぃ~~事故ぉ~~! もうちょっと早かったら事故の前に通過できたのにぃ~。」
・・・なんて、車内でため息をついてたかもしれない。

そして、そんな渋滞の列を横目に、
事故当事者全員を乗せた救急車は、病院へと向かった。


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事故関連の日記をまとめました
1: 交通事故
2: 事故分析
3: 事故の相手方
4: 事故直後
5: 救急車で運ばれて…
6: 入院初夜
7: 入院生活の楽しみ
8: 肋軟骨骨折
9: 山好きにはたまらない
10: +α アルファ の苦しみ

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