『 こまちの散歩道 』

子供時代、よく転んでは膝小僧に生傷が絶えなかった私。
今では山登りが大好きです!
好きな言葉:一期一会

救急車で運ばれて・・・

2008-03-06 | その他の出来事
事故現場から、病院まで、それほど時間はかからなかった。

私たちが乗った救急車が 到着したことによって、
眠っていた病院は、 静かに目を覚ました。

相手方は、自力で歩けないため、 担架で運ばれた。
私は、歩けたので、 ゆっくりと、ロビーへ向かう。

重傷患者が優先なので、相手方が先に検査。


どれくらい待っただろう。

人気のないロビーで待っているのは、寒かったし、 時間が長く感じられた。

ロビーは、とても静かだった。

当直の医師やナースが、対応しているのだろうが、

ドラマの”救命病棟”みたいな医療現場の活気?は、全くなかった。

外の寒さとは比較にならないけど、事故のダメージもあってか、寒く感じ、

そして、脇腹から胸にかけて苦しかった。 息苦しかった。 


まもなく、検査室へ移動し、 CT検査をした。

CT撮影後、CT台に寝ている私の傍へ 医師が近寄ってきて・・・

「 肺は大丈夫だ。 でも1ヶ所あやしいな 」  と一言で去っていった。

こまち → (内心) えっ! あやしい・・・って(恐)

ちょっとぉ~、そういう、医師の独り言って、患者はけっこう敏感にキャッチしちゃうんだよぉ~

まさか・・・内臓破裂? 内臓出血?? 

めちゃくちゃ 不安になる。 

その医師は、すぐ戻ってきて、

「 CTでは診れない細かい部分があるから、造影剤を使って詳しく調べた方がいい。
やってもいいですか? 」

もちろん、OK即答。

だって、あやしい点があったら、 ちゃんと調べて欲しいもん。

造影剤だろうがなんだろうが、 検査はとことんやってほしかった。

で、ナースから造影剤についての説明があった。

アレルギーはありますか?  とか

何人に1人は、身体が熱く感じたり、○○の症状を感じる人がいます  とか

何十人に1人は、めまいや吐き気を訴える人がいます  とか

何百人に1人は、○○○○の症状になる人がいます。  とか

内容はもう忘れたけど、 最後だけ覚えてる。

20万人~30万人に1人は、死亡することがあります。

えっ!!そうなの・・・(汗

でも、そんな低い確率、私は大丈夫でしょう。

最後の返事をし、署名をした。

しかも、CTの検査台に寝かされたままの状態で 署名。


次に、ナースが針を 左腕(肘の表側)に刺そうとしたが、ここで問題。

私は、血管が細いのか、 血管が浮き出にくいようだ。

そうでなくても、事故後のショックから、 血管収縮が起こっている。

やっとこさ、針が刺さって、 造影剤の注入テストがされた。

針がちゃんと血管に刺さっており、 液漏れがないことを確認。


針が刺さった腕を頭上にあげて、CT台が動いた。

すると、ズキン・・・と 腕が痛みだした。

「 痛い。 痛いです! 」

その痛みは、肘のあたりから始まり、 次第にしびれてきた。

しびれは、腕全体に広がり、 全身が震え始めた。

「 液 止めてくださいっ! 」 ナースが叫ぶ。

針が抜かれた。

どうやら、血管から針がずれて、 造影剤が漏れたようだ。

呼吸が荒くなり、 全身けいれんが起きた。

寒さで震えるように、 歯がガチガチ 鳴った。

手も足も、ビクビク震えた。

エライことになった!

はぁ はぁ はぁ  呼吸は荒く、 全身けいれん。。

言葉も出ない。 とにかく ぶるぶる びくびく がくがく 震えた。

なんなんだぁ~~~~(涙)

全身に力が入って、 なんというか、 ”硬直して震える”感じ。

分かるかな~?

この時だけ、 交通事故 本来の痛みが感じられなかった程。

胸の痛みなんか、すっかり忘れていた。

とにかく、この硬直けいれんが 早く静まって欲しかった。

ハァ ハァ ハァ   ハァ ハァ ハァ  

これって、もしかして、世間で言う、医療ミスなんかな?

なんて、必死な中、 そんな思いが 一瞬 頭に浮かんだ。

不安になったが、 ナースや医師はそんなに取り乱していない。

彼らの言動に耳を傾けて、 なんとなく 大丈夫のような気がした。

医師は、「 大丈夫。大丈夫。 」と 指先を握りながら、声をかけてくれた。

今度は、反対の 右腕に点滴の針を刺そうとしたが、

また、血管が浮き出ないようで、 医師が「 血管出にくいなぁ 」。

そうなのだ。 やっぱり私は、血管が出にくい。

「 腕を伸ばして 」と言われても、硬直けいれんがあって、なかなか伸ばせない。

少しだけ”けいれん”が収まり始めた瞬間に、医師は、スイッと針を刺した。

さすが、外科医。     ( ← 外科医だと後で知った )

うまいな~。

次第に、けいれんが落ち着いてきた。

ふ~

呼吸が落ち着いてきた。

震えも止まってきた。

医師: 「 落ち着いてきたね。 」

こまち: 「 はい。だいぶさっきより楽になりました。 」

エライ目にあったけど、不思議と怒る気になれなかった。

やっぱり、医師が落ち着いて対処してたから・・・

そういう態度で、患者は安心するんだなぁ。

医師: 「 造影剤の検査が出来なかったので・・・。 入院しましょう。 」

こまち: 「 え?  あ、ハイ・・・ 」

耳を疑いつつ、 ふと 顔がほころんだ。

生まれてこの方、 入院したことがないから。

入院しましょう と言われた瞬間、 まさか自分が入院???

交通事故 →  救急車  →  入院

すべてが初めての経験だった。

時刻は、22時前ぐらいだったか?

事故から およそ3時間が経過していた。 …と思う。


☆注意
思い出して書いてるので、医師の言動など若干事実と異なることがあります。


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事故関連の日記をまとめました
1: 交通事故
2: 事故分析
3: 事故の相手方
4: 事故直後
5: 救急車で運ばれて…
6: 入院初夜
7: 入院生活の楽しみ
8: 肋軟骨骨折
9: 山好きにはたまらない
10: +α アルファ の苦しみ

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4 コメント

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おかげんは (れい)
2008-03-16 14:25:24
こまちさん大丈夫ですか?!
正面衝突だなんて・・。私達もよくスキーにでかけるので、時々ひやっとうることありますよ。
もう名古屋に帰ってきてるのですか?!無理しないでゆっくり治してくださいね。
コメントありがとうございます (こまち)
2008-03-20 21:39:54
>れいさん
名古屋にいますよ~。
雪道は、気をつけていても、スリップしてしまったら
止まるまで冷や冷やですね。
お互い気をつけましょうね~。
事故っても、スキーはまた行きたいです♪
Unknown (sinG)
2008-03-21 23:31:38
その意気ごみだ!骨折したってスキーできる!
問題は、そろそろ雪がなくなることだけですね~!

でも、春だしハイキングもしたいッスね~。


コメントありがとうございます (こまち)
2008-03-22 23:22:27
>sinGさん
今シーズンのスキーは、2回。
昨シーズンも、2回。松葉杖生活だったし。。
来シーズンは、2回以上行く~~!!

春山は、これからリハビリ山行で出陣です!

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