『 こまちの散歩道 』

子供時代、よく転んでは膝小僧に生傷が絶えなかった私。
今では山登りが大好きです!
好きな言葉:一期一会

入院初夜

2008-03-23 | その他の出来事
”造影剤漏れ”から落ち着いて、担架で病室へ運ばれた。

消灯時間を過ぎていたので、廊下は静かだった。

そして、希望したわけではないのに、なぜか、個室へ。


脇腹から胸にかけての苦しさがあって、ベッドに移っても、

”天井を向いて(仰向けに)寝る”姿勢が  とても苦しかった。


左肩を下にして、身体を少し”斜め左”に傾けた姿勢が一番楽だった。

少し背中を丸め、足を丸め・・・。

その微妙な身体の傾きが一番楽な姿勢ということを伝えたら、

ナースが、クッションを、背中にセットしてくれた。

そのクッションに寄りかかるような形で、点滴をした右腕は、意識して延ばしていた。

また、漏れると怖いから・・・。


事故後、何も飲んでいない   &   乾燥した病室

喉がとても渇いていた。

ドライバーのFさんが、飲み物を買ってきてくれた。

・・・が、 医師の判断で飲み物は、× 

まだ内臓に損傷があるかもしれないから、水分は×  とのこと 

代わりに、湿ったガーゼを口に加えることが許された。

それで、少しは、違ったけど、やっぱり口を濡らした程度なので、

喉の渇きは、消えなかった。


病室に、付き添い用の「補助ベッド」が置かれた。

Fさんは、眠らずに、座って、私の様子を見ていた。

私が、身動きすると、近寄ってきて、「大丈夫?」と心配そうに声をかけた。

私の両手はふさがって使えない。 身体は斜めに傾いている。

湿ったガーゼが口から落ちると、Fさんが口元に置き直してくれたり、

クッションを私の身体の傾きに合うよう、調整してくれたり、

とても気遣ってくれた。

嬉しかった。 心の底から有り難かった。


でも、Fさんだって、めちゃくちゃ疲れてる。

補助ベッドの寝心地は、決して良くないだろうけど、身体を休めてほしかった。

「 お願いだから、眠ってほしい。 私は大丈夫だから。 」と精一杯、伝えた。

事故という大ショックで、お互い、疲れている。

少しでも疲労を回復できるよう、Fさんが眠りにつくことを願った。


「 看病しているFさんが倒れたら大変! 私は、ホントに大丈夫だから、

  今は、ゆっくり休んで。 一晩中起きていたら、明日が大変だよ。 」


Fさんは、やっと横になってくれた。

それでも、私が、ゴソッと身体を動かすと、起きて、声を掛けてくれた。

「 大丈夫? 何かしてほしいことある? 」

「 大丈夫。 身体を傾けているから、左側がしびれるだけなの。 

  私が動いても、気にしないで。 起きないでね。  」


そんな会話を繰り返し・・・

私は、いつの間にか、眠りにつき・・・・

時々様子を見に来る看護婦の気配に気付いたり、気付かなかったり・・・・

気が付くと、夜が明けて、朝になっていた。

Fさんは、2時間の睡眠だった。


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事故関連の日記をまとめました
1: 交通事故
2: 事故分析
3: 事故の相手方
4: 事故直後
5: 救急車で運ばれて…
6: 入院初夜
7: 入院生活の楽しみ
8: 肋軟骨骨折
9: 山好きにはたまらない
10: +α アルファ の苦しみ

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