人生道場

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冷ややかな視線(イラク人質殺害事件に思う)

2004-11-01 13:33:47 | Weblog
イラク人質事件において短期間のうちに最悪の結果となってしまった。
イラク人質事件で我等の国民が殺害されたのは初めてである。
にも係わらず、報道を見ていても、それ程大きく扱われない冷ややかさは、
いったい何なのだろうか。
それは、誰もが少なからず「あんな危ない所へ行った奴が悪い、この場合
殺されても仕方がないんだ」という気持ちを抱いているからだろうか。

しかし、我々同じ国民同胞として、それで済ませていいのだろうか。

亡くなられた香田さんには言葉が強いかもしれないが、彼は自分の判断ミスを
自らの死をもって完結されたのではないのか。残念なことではあるが。
しかし、単なる旅行者の彼が人質にされ殺害されなけばならなかったのか、である。
彼は誰に対する人質かである。彼の親に対する金銭要求の為の人質なのか。
否、今回我国、日本国に対する人質ではないのか。我が国家に対しての要求の為の
人質になったのだ。
親ならば我が子を救わんが為には如何なる方法をも構うじよう。
イキナリ「誘拐犯人に対しては屈しない。如何なる要求にも応じない」と断言できる
だろうか。
今回は親に代わり国家政府への要求である。国家もまた国民の生命を守る義務をもつ。
そして要求される内容は国家に係るものである。
にも係わらず、即「テロには屈しない。自衛隊の撤収はない。」の明確な表明がなされた。
もう、この時点で政府に何が何でも「国民の命」が第一、との思いの希薄さが感じられ
ないだろうか。
確かに「テロのは屈しない、屈してはならない」と思うのは誰でも同じではなかろうか。
しかし、「テロの要求次第」との柔軟な考えは許されないものなのか。
今回の要求は「自衛隊の撤収」である。国民の人質1人位の命では撤収できないほど
イラクへの自衛隊派遣は重たいものなのか。

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1 コメント

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早速のtbありがとうございました。 (kokoroyutakani)
2004-11-01 14:21:14
読ませていただき、全く同感しております。

益々、お元気でご自愛くださいますよう。

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