190908_セミのひとりごと

(2019年9月2日、夜、公園に入ると砂の上にセミが落ちていた。セミに近づくと、セミは、はい回って逃げる)
ーこのセミは、夜、地面の上でこんな考え事をしていたのだろうなー
「ああ、六月、地面の下から出てきたときはまぶしかったなあ。
それから、土の上で、友達を見つけたっけ。
そして、みんな飛べるようになり、木の間を飛んで遊んだなあ。
木の樹液を吸うと、おいしかったなあ。
毎日、大きな音を出して遊んで楽しかったなあ。
いい娘も見つけられたよ。
夏の日、太陽が頭上にあるときは朝から晩まで鳴いたものだ。
思うに、長い時間がたってしまったなあ。
羽根もボロボロになってしまった。
俺も老いた。
もう飛べないよ。
まあ、楽しい生涯だったから、悔いはないよ」

(2019年9月2日、夜、公園に入ると砂の上にセミが落ちていた。セミに近づくと、セミは、はい回って逃げる)
ーこのセミは、夜、地面の上でこんな考え事をしていたのだろうなー
「ああ、六月、地面の下から出てきたときはまぶしかったなあ。
それから、土の上で、友達を見つけたっけ。
そして、みんな飛べるようになり、木の間を飛んで遊んだなあ。
木の樹液を吸うと、おいしかったなあ。
毎日、大きな音を出して遊んで楽しかったなあ。
いい娘も見つけられたよ。
夏の日、太陽が頭上にあるときは朝から晩まで鳴いたものだ。
思うに、長い時間がたってしまったなあ。
羽根もボロボロになってしまった。
俺も老いた。
もう飛べないよ。
まあ、楽しい生涯だったから、悔いはないよ」