インドの風と共に

インド(ニューデリー)での生活・体験、新聞記事など見たまま感じたままを書いています。

インディアン アイドル?!

2005-08-18 19:38:06 | ヒンディ映画
去年からヒットしているインドのTV番組が、
インディアン・アイドルである。

一般インド人に公募してインディアンアイドルを
視聴者が選ぶという。

昨年末に、インディアンアイドルがソニーエンターテイメントから
始まった。

各地で地方選が行われて、残っていくのだが、
最初の頃に出てきた人々はかなり面白かった!

親が出てきたり、審査員があまりの音痴さに言葉が出ない
場面もあったり、自己陶酔して踊り、歌の番組なのに、
何をしに来たのか・・・とか。
こんなに面白いとは・・・という感じだった。
個性の強いインド人はほとんどシャイと言う言葉はない
のではないかと驚かされた。

残り少なくなってからは、ハラハラドキドキの連続で
一人がいなくなるとそれは、何と言うか、
寂しい場面に変化して言ったが、
何よりも、歌がうまいことに驚かされてた。

また、個性的な審査員のコメントがあまりにもヒットし、
微妙なバランスでおもしろいこの番組を毎週楽しみにしていた。

現在、トップになったアビジート君は、
「あなたのアビジート」というキャッチフレーズで
売り出し中、さらに、残った10人のメンバーも
何かしらTVに出るチャンスをもらっている。

しかし、ずーっと応援していると言うことは不思議で
やっぱり、愛着が湧くのか未だに、
彼らが出るTVプログラムを欠かさず見ている。

今年はいろいろな番組が
一般の人達を応募し、ダンサーや歌手を育てようとしている。

日本でスター誕生やいろいろな番組があったが、
これは、少し違っていて、
スターに残るまでに、応募者が訓練を受けて
上手になっていく過程をも見ることができる。

そういうのを見ると、人はここまで変ることができるのだなぁ
と驚かされてしまう。

ただの少年が今は、スタイルも、ダンスも、歌も洗練されて
生活も全く変ってしまった。
今は大きなショーをこなしているのだ。

すごいなぁとか言いながら、
やっぱり見てしまうのだった。

デリーメトロ(地下鉄)

2005-08-17 19:50:56 | インド
最近はあちこちと忙しく動き回っていて
なかなかブログが書けなかった。

毎日書こうと努力していても
結構毎日書くと言うのは大変なことなのだなぁと思う
今日この頃・・・。

今日のタイトルにあるように
昨日は地下鉄に乗ってきたのだった。

インドの地下鉄は、日本企業様の技術が満載されていると言う。
あの小泉首相も御来印の際にご視察。
そんなメトロ・デリーは、とても快適!に
現在インド人の心地よいクーラー天国?!にもなっているかもしれない。

価格も当初は庶民には高いと思われていたが、
十区間くらい乗って12ルピーだった。
そんなに高くは感じないし、外から入ると
クーラーが身にしみて感動的だった。

なにやら不思議なブルー色のコインを(プラスティックっぽい)
渡され、それを画面に当てる。ピッと音がして、
ゲートが開く。
形は日本の地下鉄の自動改札口と同じであるが、
その前には警備用の金属探知機が置かれている。

主要な駅にはボディーチェックも行われ、
かなり警備は厳重だ。

以外に待たなくても数分間隔で電車は走っている。
ありがたい。地下の駅はクーラーもきいている。

電車の中に入ってみると、またまた涼しい。
映画館で寝る人がいるが、
メトロで一日中ぶらぶらする人がいるのではないか
と懸念して見たりしていた。

座ると、ステンレスでできた椅子がなんとも冷たく、
インド人好みなのか?!
冬は少し寒そう・・と思ったが、インド人には調度良いのかもしれない。

走ると本当にインドなのか!と思うような、
インドの電車を思うと信じられない程、
スムースに進む地下鉄は、地上も走っている。

アナウンスもインドっぽくなく、
しっかり日本で聞く地下鉄調になっている。
なかなか快適。快適!

外を見ると、相変わらずの風景・・・
そこにはスラム街が広がっていたりする。
上から見降ろすのでいろんな景色が見えてしまう。
見ていると、匂いまで来そうだが、
列車内は結構クリーン。
ただ、やっぱり、インド人が使うと、
ごみや埃が下には多く落ちている。

当初、この埃の問題が、地下鉄を悩ませていると
報告書に書いてあったけれど、
本当に恐るべし、埃、砂、ゴミなのだと思う。

地下鉄を出る付近のエスカレータはすでに
ゴミか詰まっているようで、なにやら重たげな音を発していた。

一抹の不安はあるが、
何と言っても、この地下鉄は、現在のインド人には
あまりにもぜいたく品のように感じてしまうのは
私だけだろうか・・・

地下鉄だけが別世界のように見えるからかもしれない。

まぁ、皆から愛されるデリーメトロが
安全で、快適であってほしい。








インド結婚物語?!

2005-08-15 12:16:51 | インド
今日は8月15日、日本ではお盆で、終戦60年を迎える今日。
インドはインディペンデンス・デイである。
歴史の中の様々なリンクを考えると、
インドは何かしら日本と近い感じがしてならない。

そして、様々な地で、国の為に命を失ったご先祖の皆様に
追悼したい。

昨日から、インドは警備の強化がなされ、
インド門では、厳重警備となる。

そんな昨日・・・
親戚・・・、だんなの従兄弟の婚約式があった。

インドの結婚式はいろいろな意味で有名になってきているが、
その前に行うのが、リング・セレモニー、
婚約式である。

家のいとこは、職場で出会った彼女と恋愛結婚をしたいということで
親の反対をかっていたが、
ついに、どたばた!2日で婚約式を決定し、
婚約してしまったのだった。

家族も全員揃わず、デリーにいる少しのメンバーを寄せ集めて
急遽!本当にびっくり!の婚約式だった。

古いインドの風習があるところでは、未だに、
カースト制度がとても厳しい。

デリーや大都市ではすでに崩れてきているが、
大都市に出てきた若者が恋愛をして、
故郷の父母に伝える時、その人が田舎の出身であればあるほど、
その反対は大きい。

昨日の婚約も、占い師が従兄弟のいい日が昨日しかないということで、
親ももう、早く結婚をしてほしかったことから、
ずっと、対立していたこの問題に決着が着いたのだが、
本当に長い道のりだった。

何度も親が相手をチェックし、他の人を探して見せたが、
彼は絶対に「うん。」と言わなかったのだ。

彼が長男だったこともあり、問題は深刻だった。
最後の最後まで、ことはどうなるのか・・・
しかし、デリーで長年働き、家族を支えてきた彼の功労に
神様も許可を出さざるを得なかったのではないか・・・
本当にインドの結婚は深刻・真剣勝負!?である。

家の親戚側は、到着してもどのように振舞うかを
少し戸惑っていたが、弟たちも義理の姉をどのように扱うか
何となくぎこちなかった。

そして、お嫁さん側も、
日本のように友達が泣きながら激励をするような場面はないが、
ひとしきり、よかったねと、友達が祝福しているようだった。

そして・・・・やっぱり、インドではダンス!
彼側の友達は、喜びを全身で表現していた。
インドのダンスにはたくさんの意味が感じられる。

本当に、いろいろな壁を乗り越えてのゴール。
今度は、11月。結婚式を迎える。

もう、何と言うか・・・
いろいろな気持ちを込めて、
彼の新しい門出が、素晴らしい出発となるように
祈りたい気持ちでいっぱいだ。

今日(13日)の運勢(インド占星術)

2005-08-13 21:13:13 | インド

今日が誕生日のあなた

今年は、論争や訴訟で勝利する可能性あり。愛情やロマンスにはほど遠い。これから少しの間、いらいら、無作法を忍耐、経験していく。精神面に目を向けることで助けになるだろう。

おひつじ座

期待はずれの遅延があなたをいらいらさせるでしょう。
しかし, あなたの務めを完結させるために正しく取組むことを考えるべきです。
その時、その状況やその束縛に支配されなくなり、陰謀の犠牲者になるかも。
パートナーシップでは、エゴがぶつかるので、話す前に考えること。
より自分の精神的な成長と現実に注目して。

おうし座

古い友達と会って時間を過ごす時、エネルギーを感じるかも。
避けられないものを延期したり、言い逃れをすることは、苦悩を延期するだけ。
率直さや正直さが必要。家族のハーモニーや援助があなたをハッピーにさせる。
リラックスタイムを持つように

ふたご座

深い分析、ガイダンスは問題解決の助けになる。交渉期間はオープンマインドで。
意欲的な姿勢は人生を前進させる。今日の幸運はあなたのそばにある。
しかし、自分の才能を当てにしないで。経験者や年長者の意見をもっと聞くように。

かに座

仕事への感謝はあなたの精神面をさらに成長させる。投資計画を作るのに良い時。
著者, 作家は認められ表彰されるかも。友達に囲まれ、楽しい時を過ごす。
家族と自分の気持ちをシェアすると自分の方向性がまとまる。

しし座

もっと外交的手腕をもって仕事をするべき。忍耐は絶対に金銭に繋がる。
話す前に、自分の言葉に注意すること。友達はなたの助けを必要としている。
誰かの援助をかりて、すぐに計画を完遂すること。
友人関係では、人があなたを理解しない時は、あなたの立場をはっきりさせること。

おとめ座

あなたは今日は自分の感情にセーブが必要。結果を得るためには物事を前進的に考えて。
ビジネスでは取引を確定する為には言葉に気をつけて。
相手は今日は強気になるから、重要な書類には気をつけること。
予期しない官能的な遭遇は
あなたをハッピーに、しかし、それをセーブすること。

てんびん座

あからさまに(率直に)状況に反応せず、環境に対し、自分を調整すること。
敵対者の助けを受け入れることは、あなたの利益になる。
新しいコンセプトや考えを取り入れること。
あなたのコミュニケーションのスキルを改善すること。
夜のびっくり出来事は幸せをもたらす。就職面では友達からの援助があり。

さそり座

あなたは混乱の中にあるが、年配者はマーケティング戦略への
うまく,自発的なアプローチに感銘を得るだろう。
情報を集めたり、探したりすることは、成功の鍵。お金は流れるが、返報が保証される。
ソウルメイトを見つけるのにいい日。自暴自棄ならないこと。

いて座

職場での同僚はあなたの実用的な考えに価値を置いて、
どうしたら実行できるかを試すだろう。
年配者は物事をよりよく展開する為のあなたの可能性を認めるだろう。
あなたの近くて、愛しい人の為には心霊のカウンセリングに相談して。
友達と一緒に今日を楽しく過ごそう。

やぎ座

過去に帰って、自分の運命、成り行きに従うこと。
家族の若い世代はあなたの激励をが必要。
あなたは今精神的な成長のために変化の時を迎えている。
あなたの兄弟への反対は家庭の幸せをかき乱す。
よりよい生活のためには自分の心と体のバランスを衝突させること。
未解決な所有権に関してはあなたの願いにかなうだろう。

みずがめ座

あなたは人生でたくさんの変化を経験するだろう。
長いウォーキングやジムトレーニングでストレスを解消。
仕事は自然に成功に向かうだろう。
物事を巧みに操作して、人からの協力を得よう。
海外旅行や屋外への計画は健康増進へ。
社会的な集まりへの参加はあなたへの相互理解を助け、尊敬につながる。

うお座

たくさんのことに熱をあげず、小さいことに対して注目しよう。
自分自身の方法に従ってもよいが、他の人の意見にも感謝して耳をかそう。
自分の才能を人目に引かせよう。
夫婦間の問題はそんなにスムーズには行かないかもしれないし、
和解には向かない日。
しかし、仕事面では新しい書類を送るのによい日。新しい道が開かれる。


インドの旅行シーズン到来!?

2005-08-10 21:01:29 | インド
なんか、いよいよ、日本も暑くなってきてしまって・・・

えぇー!高知で39.7度!!!
なぁんて叫んでしまった。

「もう、0.3度なんていいから、40度にしようよ!
いろいろ話が咲くじゃん!」と言う感じがする。

でも、いつだったか、日本で初めて30度超えたときのニュースを
思い出したけれど、本当に異常に暑く感じたものだ。

デリーもどう考えても、もっと気温あるでしょう!と思うことが
あるけれど、微妙なこの数字はどうも納得がいかない。

しかしながら、インドは今、暑さは落ち着いている。
もう、5、6月のような暑さはない。

朝がとても心地よい。
気持ち良い風に寝過ごしてしまう・・・
これから、旅行のベストシーズンが始まる。

早くから予定が立てられる人がいるならば、
11月1日のデワリのお祭りをお勧めしたい。
デワリはとても美しい光のお祭りだ。

この頃(10月)は、旅行者だけでなくインド人の帰省が始まるので、
何としてもこの時季に帰りたいインド人なので、格安チケットは
なかなか手に入らないだろう。

暑い夏と比較して、寒い冬を好む人もいるけれど、
私はやっぱり、このくらいのシーズンが好きだ。

インドに来る皆さんがよい旅行をできますように・・・。

読んでしまった新聞があったら送ってください!
なぁんて。

でも、本好きな私は、最近は活字に飢えています。
雑誌なんかも、全く持ってこなかったので、
「今度はぜぇったいに持ってくる!」と決めていたりして・・・。

こちらでもらった物もあるけれど、もう、5回以上読みつくし、
飽きてしまった・・・日本だったらこんなに読まないなとか
思ったりもします。

インターネットより、やっぱり雑誌は面白いですね。

でも、総選挙、どうなるのかな?
今日は新聞の国際面のトップに掲載されていました。



海外生活で出会ったこと 3

2005-08-08 19:03:28 | インド生活情報
前回の話もそうだけれど、自己防衛や自己管理と言うのは、
国だけの話ではなく自分自身にも言える。

インドの人々は、どんな環境でもたくましく生きているが、
その生活は過酷である。

生活に一番欠かせないのは、水。

この水も配水される時とされない時があり、
ほとんどの家は屋上にタンクを持ち、一日の必要な水を汲み上げて貯めている。
無くなれば次の配給を待つ。

水をバケツに貯めていると、底には砂利や髪の毛が残っている。

地下に水を貯める場合もある。しかしながら、
蓋の上を床掃除の汚い水が流れているのを見る時、
この水を使って、歯を磨いてるのか・・・と嫌になる。

その水が時に以上に汚かったりする。
蛇口から出てきた茶色い水とたまねぎのかけらには
驚きを隠せなかった。特に雨の後の水はひどい。
強烈な匂いを発している時もある。
その水が政府から配給されている飲料水なのだ。

そして、黄疸、腸チフス、肝炎が流行っている。すべて水の問題である。
日本ではどれも重病としてかかればびっくりものだが、ここでは、
「大丈夫。大丈夫。すぐ治るから・・・死にはしないから・・・」と、
医者や看護婦ですらそんなに深刻ではない。
最近はたくさんのインド人がかかっていて、
一度病気にかかった人は、「もうこりごり」と、
ミネラル水を買っているのだ。簡単に治る病気ではない。

得体の知れない皮膚病も出て来ていた。
いろんな排水の水で体を洗っている人達からだった。
道端の黒っぽい貯め池で水浴びしている
インド人を見る時はどこまで頑丈なのだろう・・・
と驚かされるが、やっぱり人間の免疫にも限界がある。

牛と一緒に生活している人の中には、
親指が牛のように爪が二股に分かれている人を見たことがある。
そういう子供が生まれても一向に牛と離れた生活をしようとは考えない。

インド人に、「どうしてこんなにひどい生活をしていても気にならないのか」と
聞いてみると、少しは人がいなくなったほうが良いと言う。
津波や最近のテロリストなどによって、全部は神様が人を整理しているという。
そんなに躍起になって生きることはないし、たくさんの人は世界を悪くすると言う。

いい人ばかりが残るならいいけれど・・・とも思うけれど、
インド人の中にはそういう感覚はないらしい。

だから、水も、人を整理するために、何を配給しようが、国民がどんな水を飲もうが
政府にも、誰にも知ったことじゃないということのようだ。
思想が恐ろしかった。でも、多くのインド人がそんなことを口にしていたりする。

そんな人々が生活している国で生活するということを考えても、
自分で自分を保つと言うことは本当に大切だとしみじみ感じてしまうのである。


海外生活で出会ったこと2

2005-08-07 23:01:20 | インドニュース
この国に来て 初めて出会ったのが、難民と言う人達だった。
すべてにおいて守られた国、日本では考えられない人生を送っている人々である。

この国、インドではたくさんの難民を抱えている。
と言うか、越境し、難を逃れているのである。

調度、ダライラマを思い出せば話が早いが、周辺国
(バングラディシュ、ネパール、アフガニスタン、イラン、ミャンマーなど)は、
国事情が複雑かつ粗悪である。

この周辺諸国の様々な事情を聞くとき、学校の授業にある歴史や地理で習った勉強が
いかにちっぽけで何もないものなのかを強烈に感じるのだった。

この難民の人々の話を聞くと、いろいろな話がある。
政治や宗教の問題で家を焼かれ、家族を殺され、追われてしまったとか、
特にイラン、アフガニスタン系の人々は酷い経験を持っている・・・

行く宛もないまま、何度も越境してインドに辿り着いたのだ。
聞いても気が遠くなる話だった。

そして、インドに着いたとしても、警官などに脅えながらの生活。
一般的には日本では考えられない話だ。

そんな生活を自分が強いられたらと思うと、
とても同情と言う気持ちもでてくるものではなく、
あまりの衝撃に言葉も出てこなかった。

全く考えられないこの人生経験に、日本人として恥ずかしくすらなった。

子供から外国人に会えば、「あっ。外国人だ!」と興味半分に見て、
英語すらもうまく話せず、世界の常識に対してもあまりにも無知。
日本の教育に腹が立つことすらあった。

インドに来て感じるのは、
「日本人はいつも自分を何かからプロテクトして生きている」と言うことだ。
島国と言うこともあって、自然に守られ、侵略された経験もなければ、
国境警備も薄い。

他の国はどのくらい国境問題を抱え、
国境警備に、人とお金を注ぎ込んでいるのか。

インドでもこのカシミールや北東地方では深刻な血の争いがなされている。
拉致もそうだけれども、無差別に家族が惨殺され、
その解決手段もなく悩まされ続けている。一般市民の平安は一日もない。

人一人の命を考えれば、比較はできないけれども、
しかしながら、日本の拉致問題以上の悲惨さをも感じる。
日本も、海で囲まれているとは言え、拉致問題解決を考えるならば、
国境警備を深刻に考えるべきである。

インドからすれば、カシミール・北東問題もそれは自国の問題であって、
他国に助けを求めたとしても、問題にしたとしても、誰が解決してくれるのか・・・。
毎日、市民は殺されている。国境を越えてテロリストは土地を狙っている。
自分で防衛するしかないのである。

世界は自国の利益の為には一生懸命働くけれど、
他国の為にはほとんど無関心である。そのことに気が付かない限り、
いつまでたっても日本はアメリカの保護を得られると勘違いしてしまう。
アメリカは自分の利益の為にしか動かない国であることを
しっかり理解していかなければ、本当に日本のこの教育や体制からしても、
世界から取り残されていく感がしてならない。

拉致問題も相手が海であると思わないで、国境整備をしっかりするべきであり、
果敢に捕まえるべきである。
雲を掴むようなやったやらないの話は、どこに解決策があるのかわからない。

インドに生きることは、時に自国を知る。
そして、日本のある無知さと世界の常識からかけ外れた一面を持つことをも知るのだった。









海外生活で出会ったこと1

2005-08-07 00:46:10 | インド
初めてインドに降り立ったのは2000年だった。

二年ほど前から、いろいろな書物を読んでいる中で、
インドの不思議な部分に会っていた。
日本人のよく知られている不思議な話の中に
「サイババ」や「アガスティアの葉」などがあるが、
賛否両論な為に行ってみたいとまでの興味を示せなかった。

その頃、調度その頃は、インドの占星術もセッションを行ったり、
興味津々に行ってみたが、値段が以上に高かったことと、
インド人の日本語に何となく不自然さを感じてしまった。

アジアが好きだったので、いろいろ訪ね歩いたが、
従兄がインドに10年ほど前に訪れた時に聞いた話が
あまりに衝撃的だったことと、
日本人観光客が降り立った時の匂いや町並みの汚さに
帰国してしまった話を聞き、全くインドには興味がなかった。

そんなインドに何故か来てしまったのだが、
やっぱり、私にとってインドと言う国はあまりに衝撃的だった。

空港に降り立った時から、異常なムンとする熱気と、何かを探るように
見ている鋭い人々の眼差しが、ぎらぎらしていて気持ちが悪かった。

外に出ると、タクシーなどを誘う人々に囲まれてしまい、どうにも困ってしまった。
今から思えば私の感覚は間違っていなかった。
人々は何かを目的に観光客を鋭くチェックし、隙を狙っている。

街は緑もあるが、歩いてみるとごみが多く落ちていて、最悪だった。
さらには、街の至る所に落ちているごみにハエがたかり、それにプラス、
牛の糞。
食べ物にはそんなハエがたかり、どこを歩いても、何を見ても、気持ちが悪かった。

初めの一週間で異常な頭痛に襲われた。
日本で頭痛を経験したことのない私は、このインドでの頭の中にハンマーがあって
そのハンマーがガンガンと私の頭を叩いているような頭痛・発熱には、
「もう、死ぬかもしれない」という経験を作って頂いた。

調度私が、治った頃に今度は友達が嘔吐に襲われた。
それが異常で夜に突然始まったのだが、原因もわからず、
何度も、5分もたたずにトイレに駆け込む。

異常に辛いと見えて、何を施してあげたくても、こんな嘔吐は見たことがない。
何もないのに、異常にこみ上げてくる何かに、ダッダッツとトイレに駆け込む。
もう、これ以上は・・・と思っているときに、病院も開いていない深夜だったので、
近くに住んでいるインド人に、こういうときはしょうが汁とレモンがいいと
教えてもらって、とりあえず飲ませた。

嘔吐は続いたが、15分か30分で止まった。もう時間も覚えられない状況だった。結局、朝から熱が出始めて、病院へ友達は入院することになった。
点滴をし、2,3日で治ったが、本当にびっくりだった。

信じられない体験をしたインドにまさか住むとは思わなかったが、
インドは未だにサバイバルな毎日を私に経験させてくれている。

自分で生き抜く知恵を学ばなければ、生きていけないような、
経験は日本ではできない。

事件たち 3

2005-08-05 23:17:06 | インド
最近のニュースで多いのはテロ事件。
アメリカの9・11以降、その名前は急速に広がり、
今まで関心のなかった一般市民の心に不安が浸透した。

その後、いろいろな発表を通じて、イスラム教と言う名前が出、
私達日本人にはあまり馴染みのなかった宗教の名前を
日常で耳にするようになった。

しかし、怖いのはイスラム、イコール、テロリストという感覚に陥ることである。
イスラム過激派、イスラム原理派、イスラムシーア派、スンニ派などいろいろな名前が、闘争現場で聞かれるようになっているのが理由である。

しかしながら、真のイスラム教は、敬虔に神に祈り、教えを守る素晴らしい
一つの宗教である。

では、宗教とは何か。宗教とは元来、人々の平和・幸福の為に存在している。
戦争や殺戮を行うように熱心に教えている宗教は宗教とはいえないし、
そのような宗教は元々の教えにはない。

そういうことを考えるならば、
「どうしてテロリストにイスラムの名を付ける」のか?

よく考えてみよう。
アメリカやイギリスの宗教は何か?
答えはキリスト教圏である。

イスラム○○○と付けて、イスラムを攻撃している張本人の正体は、
自分たちも強烈な宗教思想を持っているのだ。

もし、テロリストを中心とする一味を宗教と違う見方をするならば、
彼らは一様にただ犯罪者であり、宗教者ではない。
そうであるならば、宗教の名前を付けることは間違っている。

そして、イスラムの名前を付けて、敬虔なイスラム人の心を
痛め、反発心を煽っている。どの位のイスラム人が今、
アメリカ・イギリスに対し、不平心を持ち始めているのかわからない。

そして、そこにアメリカやイギリスの何の目的があるのか?

そして、テロリストはイスラムの名と共に、
それをジハード(聖戦)と呼んでいる。
どうしてジハードを使っているのか。
まさに神の名を使って、違う神に攻撃しているようだ。

そして、そのジハードの為に異常なまでの攻撃を構築し、
教育、訓練を通し、たくさんの若者をテロリストに育て上げている。
何も知らない純粋な若者は、イスラムの名を汚されたことに純粋に怒り、
この聖戦に参加したい気持ちをどんどんと燃やすだろう。
そのことがどれだけ世界にとって脅威かわからない。

インドでは、カシミール戦線を通じてテロリストの恐ろしさを知り、
この異常なまでのアルカイダが潜伏しているとされている
パキスタン・アフガニスタンにテロリスト・キャンプが急速に増加していることにそうとうな恐怖を感じているが、世界の人々がそのことをどのくらい知っているかは疑問である。

イスラムはイスラムであり、テロリストは宗教とは全く関係がないという
認識を持つべきだろう。

寺の坊主が大きな犯罪を犯したら、その坊主は坊主ではなくなる。
だとしたら、こんなに大きな罪を犯し、人を人と思うことのできない、
テロリストに宗教の名を付ける必要はない。

私達は、アメリカやイギリスが何の目的で
イスラムの名を挙げて攻撃しているのかを知るべきだし、
私達はイスラム教を正しく区別するべきあろう。

アルカイダを作ったのはアメリカなのだから・・・

遠い空でマホメッドは涙しながら訴えているのかもしれない。
「私のイスラムの子孫たちよ。アッラーに帰れ。コーランに帰れ。
私の願いは、聖戦ではない。」と。

調度、原子爆弾を悲しむアインシュタインのように・・・

今日が誕生日

2005-08-04 22:15:31 | インド
ここ2・3日デリーは暑かった・・・
と言うより蒸し暑くて気持ちが悪く寝苦しかった。

今日久しぶりに雨が降ったが、さらに蒸し暑さが増してしまっている。
今日は親戚の男の子の誕生日で招待されている。

昔のインド人は誕生日を祝う習慣がなかったが、
最近は皆んな派手にお祝いしている。

ケーキも出てくるし、ご馳走とそれからダンス!
まさにインド!と言うのがこの誕生日パーティのダンスだ。

しかし、インド人のダンス好きには何とも・・・
この人達は恥ずかしくないのかと思うほど、
陶酔状態(自分に酔いしれて)で踊っているのだ。

それで、日本のダンスを踊ってくれと言われて、
盆踊りを披露すると何が何かわからず、
こうしなければいけないと指導されたりする。

これは、日本のダンスなんだから!と言いたいが、
あまり踊りも知らないので「はいはい」言って
ご指導賜っている。
ダンスに関してはぜぇったいに譲れないインド人なのだ。

昔のインド人は誕生日と言うとやっぱり、
「ホロスコープ」である。
お祝い以上に、どんな子供も皆んな生まれた時に親が占星術を頼み、
詳しい表を持っている。
もし、その子供の運命が悪ければ、それはないかもしれない・・・
そして宗教上の意味合いも多い。
誕生日はお祝いをするものではない。

私もたくさんのインド人にあったが、昔(大体30才くらい以上)のインド人は
自分の誕生日に対してそんなに詳しく知らなかったり、
書き換えられたりもしているのだ。

しかしながら、誕生日に皆にお祝いしてもらう日本人とは違い、
インドでは、自分で開催し、ご馳走を振舞う。
もちろん、贈り物は家族・友達からもらうのだが、
時には、自分で料理を作ったりすることもある。

子供が生まれた時もそうである。
皆にお祝いしてもらうのではなく、自分で振舞う。

その理由を聞いてみると、
嬉しいことは皆におすそ分けしなければいけないと言うことだそうだ。
自分だけが喜ぶのではなく、
皆にあげることによって嬉しいのだと・・・

本当かどうかわからないが、
そういう気持ちから来るらしい。

そういう気持ちは何となくいいなぁと感じる。