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まるまる◎はなまる◎にじゅうまる

平成15年生まれの双子とパパとママの4人家族の毎日を綴ります。

さよなら、金魚さん・・・

2007年10月03日 | いろいろ

1ヶ月以上も前の話になりますが、8月下旬に幼稚園で「夕涼み会」(夏祭り)がありました

そこで、タカタカ・サエサエは金魚すくいをし、タカタカが1匹、サエサエが3匹をすくいあげました。

何の準備もしていなかったので、とりあえずバケツに水をくんで・・・と急ごしらえで金魚さんの住処を整えました

本来ならば、酸素用のブクブクを買うのが一番いいのでしょうが、どうしてもそこまでママは踏み切れませんでした。

(そこまでコードをひいたり、低音ながらもずっと電気の音がしているのがいやだったのです

金魚の飼い方に関しては、パパちゃんもママもド素人。

ネットを検索したりしながら、何とか飼い始めました。

が・・・。

数日後、ママが1人で家にいるときにふと気がつくと2匹がお腹を見せて浮いていました
夕方、タカタカ・サエサエと公園に埋めに行きました

「酸素を出す石」と「水草」を購入し、今度は元気に過ごしているように思われたその3週間後。

また1匹が死んでしまいました

公園でさよならしてきました。

そして、最後の1匹がこの間の日曜日に死んでしまいました。

この日は礼拝に行ったのですが、雨だったのでパパちゃんにクルマで迎えにきてもらい、そのままお出かけする予定になっていました。

礼拝が終わり「今、終わったよ~」の電話をすると、少し動揺したパパちゃんの声が聞こえてきました。

「今、ふと見たら金魚がお腹を見せて口をパクパクさせてたんだよ」

とのこと。

パパちゃんが出来る限りのことをすると(空気入れで酸素を入れたり)、とりあえず金魚は何事もなかったかのように泳ぎだしたと言うのです。

「でも・・・もうダメかもしれないなぁ」

と、その後、合流したあともパパちゃんは気にしていました。

そして、夕方、家に戻るとやはり金魚さんは死んでいました。

「パパっ。やっぱりだめだったよ・・・」
先に部屋に入ったママがそう声を掛けると、パパちゃんは慌てて駆け込んできました

そして浮いている金魚を見ては

「あぁ・・・、ダメだったか・・・かわいそうに・・」

とがっくりと肩を落としていました。

その後もかなり気落ちした様子のパパちゃん。

ママも、もちろん悲しかったのですが、一面、全く別のことを考えていました。

最初の2匹が死んだ時、1人で部屋にいたママは、やはり大きな衝撃を受けたのです。

さっきまで生きていたものが死んでいる・・・・。

そっと2匹を手ですくいあげて、ティッシュを敷いた容器に入れる時、(そんなに金魚に思い入れなどなかったはずなのに)涙がポロリと流れました

3匹目が死んだ時は、3週間くらいとは言え、一生懸命に世話をしていたので、しみじみとした寂しさを感じました。

そして、その2回ともママは休憩中のパパちゃんに電話をかけているのです。

「金魚さん、死んじゃったよ・・」

と。

電話口でパパちゃんは

「そうか・・。可哀相だけど・・・まぁ、仕方がないよ」

と言っていました。

それはママにとっては肩透かしとも思えるほどのアッサリとした対応でした。

今回、金魚さんの死んだ姿をパパちゃんは初めて遭遇したのです。

パパちゃんが衝撃を受け気落ちした姿は、ママが1回目に経験したのと同じものでした。

ママが『一面、全く別のことを考えていた』というのは、ここなのです。

やはり、話に聞くのと、実際、それを目の当たりにするのでは、天と地ほども差があるのだということ。

ニュースを見たり、人の体験談を聞いて「人の気持ちを解ったつもり」になったとしても、それはあくまでも「解ったつもり」になっているだけど、本当に「解って」はいないのでしょう。

身近な自分の例でいえば、その昔、タカタカ・サエサエがまだネンネの赤ちゃんだった頃、2人を何かの予防接種に1人で連れて行った時がありました。

その時に、2人にぐずられて大変な時間を過ごしたのですが、それを帰宅したパパちゃんに

「今日、2人にぐずられて大変だったのよ

と、話したのですが、

「そうか・・・大変だったね。でも、まぁ、赤ちゃんだからしょうがないよ」

と言う返事が帰ってきたことがありました。

まぁ、そう言う以外に他に言葉がないのはわかるのですが、どうも、ママには

(ずいぶん、あっさりと聞き流してくれるねぇ・・・)

と思われるものでした。

そんなパパちゃんが、何かの時に2人を見てくれた時などに、後からママに『2人にぐずられて大変だったバナシ』などを微に入り細に入り話したりすると

(わかってるって。毎日、経験してることだからさ・・)

と、ママにとっては「何を今更。毎日、ママが言っていることではないの」と思ったりするわけです。

こんなのも『聞くと経験するのでは大違い』と言えることなのでしょう。

目の当たりにしなければ、やはり本当には「我が事」として心には落ちてこないのだと思います。(たとえどんなに想像力のある人でも)

パパちゃんは決して冷酷な人ではないし、想像力のない人でもないと思っています。

そのパパちゃんをもってしても・・・と言うのは、ママには充分「(何かを)解った気になってはいないか?」と注意喚起を呼び起こすものでした。

そして、もうひとつは人は簡単に「慣れて」しまうということの恐ろしさ。

4匹目の金魚が死んだ時、ママはどこかで(あぁ、やっぱりダメだったか・・)とかなりクールに分析していたのです。

1匹目ほどの衝撃はありませんでした。

「慣れる」と言うのは人の強さであると同時に「感覚が麻痺する」という恐ろしさと紙一重だと思いました。

タカタカ・サエサエも金魚の死に際し、「生死」について何かを感じとったようでした。

小さな4匹の金魚さんが、色んなことを考えるきっかけをくれました。

ありがとう、金魚さん。

きちんと育ててあげられなくてごめんなさい

金魚さん、さよならです




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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown ()
2007-10-03 15:57:44
奇遇というかなんというか、うちも昨日、金魚が1匹、星になりました。
そして私も旦那にメールを入れたのですが、
返事は「8時までには出ます」という、いつもの帰宅連絡だけでした。
帰ってきた旦那に、(うちもマンションですので)「金魚どうしよう」と言うと、
「どうしようかなぁ」と言って、それだけでした。
今朝、マンションの敷地内の植え込みの木の下の、人目に触れないところに置いて来ました。
(地面の上に藁がしてあって、人目もあり、登園&出勤前で時間もなく、
 埋められませんでした…今晩、もう1度見に行って埋めてこようかと)

うちのは今年の金魚ではなく、去年掬った金魚だったので、まぁ違うんですけど、
旦那に対して感じた、なんていうか、不快感?みたいなとこ、ちょっと似てるなぁと思って。(うちの旦那の方が冷たい!)

それだけですが。
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Unknown (さち)
2007-10-04 09:44:36
おはようございます。

金魚さん 残念でしたね。。
生き物を飼うってことは、そういったリスクもあるってことですよね。

我が家では去年 飼っていた犬が死にました。
『死』と言う言葉は使っていませんが、子供達には『お腹がたくさん痛くて 起き上がれなくなってお星様になってしまった』と、言ってあります。
すこしずつ弱っていく姿も見ています。
もう少し大きくなって それがどのように子供達に写っていたか、聞いてみたい反面 2歳児に見せ付けてしまった死は正しかったのかどうか とても不安でもあります。

実際経験してみないと って言うのはありますよね~
内容は言えませんが、わかりもしないことをわかったように話しをされてケンカになり 友達切り捨てかけたことがあります。
なかなか そこら辺は難しいですよね~
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Unknown (闇主)
2007-10-04 13:30:10
金魚さんは残念でしたが、2人にとって、何かを感じた事は、良かったのかなと思います。
我が家でも、王子達が生まれる前に、同じような経験がありました。
その時の姫は何かを感じてくれたのかなぁ。

確かに、自分で経験することと、聞いているだけでは、全然違いますよね。
「百聞は一見にしかず」ということですね。

子供の話など、聴くことしか出来ない状況でも、しっかりと聴いて、なるべく過去の自分の経験とその時の気持ちを思い出しながら、答えていきたいなぁと、思いました。
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Unknown (ココア)
2007-10-04 15:36:49
>つさん

子ども達に「もう金魚さんは釣ってこないようにしようね」と言ったら「うん」と言っていました。
死んじゃうのはかわいそうですよねぇ・・。

>さちさん

そうでしたか・・・去年、ワンちゃんが・・・
私も子どもの時はずっと犬を飼っていました。
(生まれた時から犬がいました)
私が最初に経験した死別も犬でした。
「死」について、子どもなりに色々思いましたねぇ。
お子さん達に見せた犬の死、決して悪い方向にはならないと思うのですが・・。

>闇主さん

そうですね、何かしら「死」について考えてくれたようです。
特にうちは教会付属の園なので「神様のところに行ったのかな」などと、子どもなりには理解しているようでした。
こどもの話も、ただ聞き流すのではなく、なるべく親身になって感動や体験を共有してあげられたらいいですよね
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縁日の金魚 (googoo)
2007-10-05 00:50:20
そっかーーあれは誰が飼っても短命ならしいから、飼い方のせいじゃないと思うよ。
それと、慣れというか、誰でも突然の悲しみは、それを受け入れるまでのショックと時間がかかるよね。でも次のは予想ができたものだったから、思いはまた違ったんじゃないかな。
長い闘病生活の末に亡くなるという場合と、突然の交通事故では、死を受け入れるまでに至る時間が違うと同じようにね。

二人にとって、いい経験だったようで、よかったね。
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Unknown ()
2007-10-05 13:41:57
昔はじーちゃんばーちゃんやそのまた親と一緒に暮らし、そして見送っていたんですよね。
今は人を見送ったことのない子供もすごく多くて(大人になっても?)、
そういう子供が発する「死ね」というような言葉は、すごく怖い気がします。
3歳でも4歳でも、ちっぽけな金魚のそれでも、経験して、何かを感じ取ってもらいたいかなと思います。

この夏、うちは2匹の金魚を見送ったのですが、
1匹目の時は地面に埋めたそのコに手を合わせて
「はやくげんきになりまちゅように。」と言ってましたが、
先日の2匹目の時は、何かを理解していたようです。

縁日の金魚は究極に弱った状態で飼い始めることになるので、
何匹かいれば必ずいくつかは死にますが、
ちゃんと飼えば10年も生きる、すごく強い品種(?)だそうですよ。
うちの金魚も病気になるまでは1年間、元気でしたし、
私の親類の家では7-8cmになったのが何年も元気にしてましたし、
保育園の池には、毎年の夏祭りの金魚がいろんな大きさで元気に泳いでいます。
ペットショップでは「エサ金」って名前で売ってますが・・・(涙
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Unknown (ココア)
2007-10-05 23:49:10
>ぐーたん

小さな金魚でも、でもやっぱり「死」の衝撃はあるよね・・・。
2人も最初は理解できてなかったよ。
「病院行ったらなおるかな」とか「パパに直してもらおうよ」とか言ってたから。(オモチャの修理と間違えている)
「一度、死んだらもう生き返らないんだよ。だから命は大切なんだよ」って説明したけど、まだまだ本当の理解はできてないだろうねぇ・・。

>つさん

「エサ金」???
それは、何かのエサ用に売られてるってことでしょうか・・。
だとしたら、ちょっとショックですね。
でも・・・考えてみたら、毎日、魚や肉を食していて、金魚の死を悼むってことにも、ふと疑問を感じてしまいました。
かなり奥の深い問題ですが・・・
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エサ金 ()
2007-10-07 17:32:00
そうです。肉食の大きい熱帯魚さんなんかが、1日10~20匹食べたりするそうです。

私もうまく泳げなくなった金魚の心配をしつつ、生サンマに塩して焼く時に、なにやってんだ私?と思いましたよ。

ワニ飼ってる人もいるようですが、あれは主にネズミを与えるんですよね。
冷凍のと、生餌があって・・・詳しい話はやめましょう。ええ。
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Unknown (ココア)
2007-10-09 13:56:36
ネ・・・ネ・・・ネズミ・・・・・
生肉・・・・(絶句)バタンっ(倒れる音)
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