ドーンデザイン研究所 水戸岡鋭治
彼によって九州の鉄道は一変した。彼がJR九州の車両として初めて手掛けたのはアクアエクスプレスだったらしい。ちょうど自分が必死こいて殆ど製品化されていない九州の車両を集めたり、改造して作ったりしていた頃だ。
そこへ突然、真っ赤な特急が登場する。当時としてはあまりに斬新で衝撃的だったのを覚えている。カラーリングで大きく印象のかわった電車は模型化しやすかったのか、すぐに製品化され自分も当然のように購入した。そこから先の彼の一連の仕事によって、JR九州は日本で最も魅力的な鉄道会社になったと言っても過言ではないだろう。
そのデザインの良さは外観だけでなく内装にもあるわけで、とにかく九州で電車に乗ると楽しくて得した気分になる、素晴らしい空間が用意されているのです。今回の旅はそれを再確認した旅でありました。