この間トヨタのリコールについてちょっと書いたら、意外と反応があって。
日本の自動車のリコールには「サービスキャンペーン」「改善対策」「リコール」の3段階がありますが、殆どの人は知らないですよね?あと「リコール」のイメージってどうですか?とても悪いですよね??
今回私が残念だと思ったのは「サービスキャンペーン」や「改善対策」ではなく「リコール」になってしまったこと。「リコール」は道路運送車両法の保安基準に適合しない場合、と決められているのに。決められた制度が守られず、嫌な前例が作られてしまったことがとても残念。前原大臣か国交省かどっちかはわかりませんが、トヨタに対して毅然とした態度をとったつもりかもしれませんが、それが私には国民の批判が国にくるのを恐れているようにしか見えなかったんですね。
むしろ今回は「サービスキャンペーン」や「改善対策」という、リコールほど重くはないけど前向きに安全にしていこうという制度があるんですよ、ということを国民に説明するいい機会だったのにと考えます。毅然とした態度をとるのであれば、むしろそっちの方向にとって貰いたかった。「確かにトヨタの対応は褒められたものじゃない。でも、これはリコールには相当しない。改善対策としてメーカーが自主的に行うものであり、国交省はそれを認める。日本はこうやって広く自動車に関わる安全を国が監視する制度を作っているので、国民はそれを理解して、変に騒がずに安心して貰いたい。」というようなことを言ってくれれば、それで良かったんじゃないかと。トヨタは既にいろいろ責められていて「これはリコールじゃない」とは言えないだろうし。
まあ色んな立場から意見もいろいろありますからね、何が正解かってのはないんですが。でも日本があと何十年かは自動車産業を柱の一つとしてやっていかなければいけないのは間違いないですからね。あまりメーカーばかり責めないで、今回の問題をきっかけに全体として良い方に進んでくれればいいですね。メーカー側も対応を学んでいく必要があるでしょうし。
もともと完璧じゃない「人間」が作ってる「機械」は完璧なわけないし、「ソフト」なんてもっと完璧じゃない。これは機械に関わってる人には当たり前なんだけどね~。トヨタはそれを会見で言っちゃったのがマズかったんですよね。気持ちは痛いほどわかりますけどね、私には。。。