小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

自民党歴史的惨敗

2017年07月03日 | 政治・経済
 昨日投開票された東京都議会議員選挙で、「自民党が歴史的惨敗」を喫しています。選挙前から半数以下の当選数ですから、マスコミもこのように書きました。しかも、自民党とは友好関係にある「読売新聞」の今朝の見出しです。所属する民進党がどうかといえば、現有7名から5名に減りましたから、国政野党第一党の民進党も「惨敗」といわねばならないでしょう。民主党政権時には50を超す議席数がありましたから。

 今回の選挙は、ほぼ小池知事が描いた通りの選挙戦の展開となりました。前の都知事選挙の際もそうした傾向がありましたから警戒心を以て戦略を立て直さなければならなかったのかもしれませんが、政権与党の自民党は、5年という安倍(長期)政権の下で驕りと緩みがあったのか、都知事選挙の総括ができていないとも感じます。

 これは、他党のことですからとやかく言えませんが、民進党も同じで都知事選挙以後の総括、課題の抽出が今一つうまくいっていません。それぞれは懸命に頑張っていますが、それにしても、こうした流れの時にはやむを得ないのかもしれないという事でもすまされないと思います。

 私も、一度だけ都議会議員選挙の応援に赴きましたが、都会の選挙と地方の選挙の違いを実感して帰ってきました。ただ、今回の選挙結果を見て感じることは、有権者の意識というか意志というか、政治に大きな変化を求めている。また、古い大きな権力に対抗して新しいものを作り出してほしいという思いがあるということです。

 この点、当時の民主党が政権を奪取したときにも、「古い自民党政治をどうにかしてほしい」という有権者の思いが、私たち地方議員にもビンビン感じる時がありましたし、街頭宣伝活動をしていてもよく演説を聞いてくれていました。

 こう考えてみると、今回の選挙結果からみて、民進党自体が有権者には「既成政党化」していると見られている。もちろん、中にいる国会議員も地方議員も懸命に努力はしていますが、そのことのアピール・発信力も弱くなっているのかもしれません。

 東京都議会議員選挙とはいえ、国政に大きな影響力があると言われる選挙でしたから、これを機会に今一度、一連の政治の流れを見極め、今後の戦いに備えることがなければ、ますます「既成政党化」し、その先の展望が見いだせないと思います。この点、ポピュリズムではなく、また、右顧左眄せずしっかりと有権者に寄り添い、課題抽出が確実にできる能力を培う中で新たな展望を切り開いていくことが大事ではないかと思います。
 


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