小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

市議会が変わる?

2008年12月20日 | 地方行政/議会
 「大分市議会基本条例」が、十二月議会最終日に制定されました。この条例は、大分市議会が全国の中核市に先駆けて、政策立案できる市議会へ脱皮するために制定したものです。

 問題は、この条例がある場合とない場合で、何が変わるかということですが、この条例を制定した大きな目的は、第一に、前述した政策立案できる議会への脱皮、第二に、議員(会派)の議会活動をさらに活性化させるということにあります。

 といっても、何がどう変わるかまだご理解いただけないと思いますが、要するに、これまでの議会といえば、市長が提案する議案に対し賛否を問うこと、市長や執行部が執行する事務事業をチェックすることに重きが置かれていましたから、これからは、(今回の議会基本条例のように)議員がチームを作って条例案を書き挙げるまでの作業を行うという意味で、政策立案できる議会への脱皮ということが特徴です。

 そして、それらを「推進」し進捗を確認するための委員会までつくることになりましたが、私は、この議会基本条例の作業チームに参画し、徹底的に大分市議会の理想像を描くための論議を行なう機会を得ました。

 ただ、「仏作って魂入れず」にならないようにしなければならないことは言うに及びませんが、「公聴会」の開催や、市議会全体で取り組む「報告会」、また、「ご意見拝聴会」などの開催も盛り込まれていますから、これらを早期に緒につけねばならないことも忘れてはなりません。

 真に市議会が変わるには、議員が変わらねばなりません。というより、政策立案に積極的な議員が多く当選しなければならないということかもしれません。今の時期に本当の議会の実像というか、市民が知らない議員の実際を書くと問題になりかねないので、しかるべき時期にしかるべき内容を書ければと思います。 


 今回も読んでいただきましてありがとうございました。                      大分市議会議員 小 嶋 秀 行