小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

しっかり「もの」を言えよ

2009年02月23日 | 政治・経済
 アメリカのクリントン国務長官が、オバマ大統領誕生後、違例の早い時期?に日本を訪問しました。この日本訪問の目的は様々あるのでしょうが、表向きは「日米の緊密な関係保持」というところでしょう。

 ただ、たいへん気の毒なことに、“鳴り物入り”で日本を訪問したクリントン国務長官であるにもかかわらず、ちょうど同じ時期、平成21年度当初予算はじめ、日本の経済財政運営に重要な責任を有する中川大臣が、全世界のマスコミを席巻するほどの大失態を繰り広げたばかりに、その訪問に関するマスコミ報道は、「影が薄い」ものとなりました。

 クリントン国務長官の日本訪問に対して、「アメリカの日本重視」の表れだというのが一般的な受け止め方に見えますが、本当の目的は違うところにあるのではないかとの憶測があります。つまり、アメリカ発ともいわれる国際的な金融危機、財政危機、100年に一度とも言われる経済危機に対する、アメリカの(日本円にして80兆円を超える)経済対策のための、財政支援を日本に求めること、ここに本音があるというのです。

 おまけに、2月22日からは、麻生総理大臣がアメリカ訪問に出発したそうですが、単純に「日本重視」とか「日本との関係強化」という「美辞麗句」に惑わされることなく、もし、「財政支援をよろしく、アメリカ国債の取り扱いをよろしく」と言われた場合、「今の日本はそれどころではない」という立場で、『しっかり「もの」を言えよ』とご忠告したいがいかがでしょうか。

 『しっかり「もの」を言えよ』といえば・・・・・・・。大分市議会議員選挙が2月22日に終わりました。期間中7日間地域を廻らせて戴きました。各地で「民主党がんばれ」という激励をたくさん受けました。80歳はすでに超えていると思われるお年寄りが、信号待ちをしている私の選挙車両を見つけたからでしょうか、私が交差点を渡り終えるまで待ってくれました。右手を差し出し握手を求める私に、「民主党がんばってよ」と強く握り返してくれました。様々な思いがあったのだと思います。

 また、ポスター掲示板を見ていて、民主党の候補者を見つけられなかったと思われるお年寄りが、「民主党の小嶋秀行です」と発する私の選挙車両を見つけたからか、「どれとどれが民主党の候補者かえ」と駆け寄ってこられ、「民主党に入れるから」と言って頂きました。何とも言えないうれしい気持ちが込み上げてきました。

 私は、今回の大分市議会議員選挙で、“民主党の小嶋秀行”を全面に出して選挙遊説を行いました。もちろん政策もです。有権者の反応は、前回4年前の選挙とは違う反応が多く得られたと思います。特に、佐賀関や野津原は今回初めて同一の選挙区になりましたから、私の名前など知る由もありません。そうした地域で、私の選挙車両に対して、ドライバーも通行人も一定の反応を示してくれましたが、佐賀関や野津原では「新人候補」の小嶋秀行にとっては、「民主党の小嶋秀行」で走る以外にありませんでした。

 横道にそれましたが、『しっかり「もの」言えよ』ということでは、「民主党」に反応していただいた方々を含め、私に応援をくださった方々の意思を汲んで、議会では、約束した政策や訴えた「志」をはっきり発言する「はっきりもの言う」ことを改めて約束したいと考えています。それが、有権者に対する民主党としての責任だと考えています。また、候補者としての責任だと考えています。

 三月議会(3月10日から)では(会派構成次第ではあるものの)場合によっては「代表質問」の機会もありますから、『しっかり「もの」を言おう』と思います。ご期待下さい。




ならば「信」を問えよ

2009年02月11日 | 政治・経済
 2月5日の衆院予算委員会、郵政民営化について問われた麻生太郎首相が、日本郵政民営化についての質疑で、「もう一回見直すべき時に来ているのでわないか」と応えたといいます。

 これにマスコミ各社が一様に反応をしめしたが、数日たってもまだこの問題がくすぶっている。昨日は、「2005年の解散総選挙の際有権者は、郵政の4分社化などを中心とする内容を十分知らなかったのではないか」とまで言い出したらしいから、自民党の国会議員ならずも、『もう麻生さん黙っててよ』と言いたいところでしょう。

 考えてみると麻生氏の感覚がよく理解できない。今自分が立脚している立場がどのようなものか、どのようなところかを認識しているのだろうかということです。今自らが手中にしている(国内外における)権限がどのような経過で、かつ、どのような背景があってのことかと言うことです。

 300議席を超える数字と、与党で3分の2を占める勢力は、あの発狂的なムードの中で行われた郵政選挙で得られたものであり、麻生氏自身の主義主張が国民に認められて得られたものではありません。いわば「人のふんどしで相撲を取っている」のであって、その上、その選挙そのものを否定するかのような発言を行っているから、麻生氏自身の政治的な感覚を疑わざるを得ない。

 ここまで行くと、清く「信」を問う以外にないと思うがどうでしょう。自民党内の一つの派閥の領袖がどのような発言を行おうと全くの勝手ですが、これまでの一連の麻生氏の発言は、麻生派会長としての発言ではなく、一国の首相としての立場の発言だから、自民党内の「自己矛盾」のみに止まらず、日本国の「自己矛盾」にまで発展してしまっている。

 ただ、「待て待て」。大分市議会議員選挙が終わるまでこのままの状態で推移してほしいと思うのは私一人ではないかもしれません。なぜなら、(後援会活動で)あいさつ回りをしていると、今回は、リーフレットに示した民主党のマークに、「今度はここに頑張ってもらわんとね」や「自民党の政治はもういい」と反応する有権者が多い傾向にあるからです。

 北九州市議会議員選挙では、自民党現職議員3名が落選したそうです。候補者は、自民党という党名すらポスターや看板から外したといいますから、大分でもこうした傾向にあるならばいいが、はたして大分の有権者はどのような反応を示してくれるのでしょうか。市議会議員選挙告示まであと数日を残すのみとなりました。