釣行 18 深夜の訪問者

9月18、19日、池田へ行ってきた。
18日深夜明け。彼岸花が咲いて秋本番と思わしてからの真夏日。30℃を超えたら釣りらぁせられん。やき昼寝。
16時より出発。仁淀川にしようか池田にしようかギリギリまで迷う。駐車場二周して車の流れに乗れる池田方面へ行くことにした。

池田でも何処に竿出そうか迷う。いつもの球場んとこなら釣れそうやけど藪蚊がおりそう。やき川原へ降りたいけど、10センチも水位が上がったら危険。ダムの水の出しようと上流の降水によるけど、予想ができん。けんど川原は快適。う～ん…

何かね最近優柔不断なのよ。元々そうながやけど、最近特に。考えがまとまらん感じ。40歳やに全然不惑やないし。

しばらく悩んで球場んとこに竿出したけど、やっぱり蚊がおるき移動しようかまた悩む…
ははは、バカかねわしは

大豊でアチコチ山がつえちょって、土砂が川へ流れこんじょって水が濁っちゅう。けんど汗だくやき入水。こじゃんちさっぱりした。汗を流したら寄ってくる蚊も減ったわ。

宴。珍しく焚き火台を出す。こないだ助手さんに炭貰うたのよ。その炭見よったらバーベキューしたくなったの。んでこじゃんと美味い嶺北牛を焼いて食うことにした。

炭は新紙でちゃっちゃと着火。
100g698円のモモとうで肉に塩コショウして網へ。炙る程度に焼いてタレをくぐらせ食う。美味い。脂の少ない部位やけど肉汁は多い。肉の端から噛み締める度に旨味が出てくる。肉を満遍なく噛み旨味を堪能してプレミアム・モルツをゴクゴク飲む。えい！たまの贅沢！
プレモルの次はよく冷やしたスパークリングワイン！ワインの酸味が肉のむつこさをさっぱりさせてくれる！1000円もしたし！
球場の周りをくるくる散歩したりランニングしたりしゆ人の横でバーベキュー。このシチュエーションも最高や。

肉を食いワインを飲みつつ椎名誠の黄金時代を読む。いやん、面白い。この人の自伝的小説はどれも面白い。ちょっと精神の端の方がほつれちゅうような、破滅的な匂いが大好きや。

気持ちよく酔って就寝。
夜中冷ようて目覚める。暑かったき寝袋出さんとに寝入っちょったけど、喉が痛うなった。
小便して水を飲む。ウイスキーの飲みかけを藪へ捨てて車へ入る。
向こうの方から車が来た。時間は深夜2時。こんな時間にここへ車が来るらぁてオカシイ。椎名誠の本のせいで暴力的思考になっちゅうきとりあえず武器を探したね。

車から四人の男が降りて来た。年はハタチを少し過ぎたくらいやろうか。派手なシャツを着てガムを噛みゆう。長い髪は金色に脱色されちょった。あ、凄く傷んじゅうなと、どうでもえいことを考えた。耳と鼻にピアスを開け、ガムを噛みながら器用にタバコを吸いゆう男が寄ってきて窓をノックする。男は「ちょっと出てきてくれませんかねぇ」と言う。ひどく高い声で、声変わりはまだなのかなと、またもくだらん事を考えた。「もしもーし！出てきてくれませんか！」男の声は更に甲高くなった。わしは意を決してドアを開け外へ出た。

おーコワっ！リアルにありそうやもんね。いかんいかん、こんなん考えよったら釣り車中泊らぁできんちや。

実際車から降りて来たのは警察やった。はい鯉釣り名物の職務質問やね。わしこれで何回目やろう？4～5回はされちゅうで。そんなアヤシイかなぁ…
職業を聞かれたき、言うちゃらん！って言うたら「ほう…」って言いながら背の低い方の警官の目がスッと細くなったき、冗談通じんなぁと思うてちゃんと教えた。
警官が帰ってから、ウイスキーを一杯飲んで寝た。

6時前に起床。もっと寝たいけどわしの体内時計はそれを許してくれんのよ。小便しようとしたらセンサー発動！びっくりした！そうや、わし釣りしよったんや。しかし投げ込んだの前日の19時で。まさかの発動ちや。ほんで白ぶちの鯉さんが釣れた。

夕べ作らんかった焼きそばを作り食う。ほんで椎名誠の続きを読んで、ちゃんとトイレで放って、12時に撤収。
箸蔵寺前のさぬきやで美味いたらいうどんを食って帰ってきました。しかし昼時のさぬきやの混みよう…

あ、焚き火台の折り畳み式の網が壊れた。まぁ寿命か…