黄金色の日々(書庫)

海外ミドルエイジ俳優に萌えたり愛でたりするブログ

ドラゴンタトゥー敗者

2012-02-25 18:34:42 | 映画雑記
1時に起きました。

ダメ人間
じゃなくて、具合が悪かった。頭痛が酷い。
風邪やインフルエンザでなくて、花粉症と春の変動ですね。花粉はもう2月中旬から飛び始めてますが、昨日の暖かさでかなり。
春は身体全体が変わるので、その変化にいつもおっつかないんですよ(^。^;)
私の場合、鼻より前に喉が腫れる。扁桃腺が弱い。それで熱が出ることもあるけど、近年は頭痛になります。
12時間くらい寝たけどあんまり良くなってないです。
各方面にメール他、返信が滞っております、ご容赦<(_ _)> 

そんな中、昨日『ドラゴン・タトゥーの女』を見てまいりました。が、うつろ・・・。
昨日しかねじ込めなかったんですよね。その後、夜には友人と飲み会だったんですが、モスコミュールが全然味がしないので生グレープフルーツサワーにしたらまた味がない。
これは舌に来たかと思って友達に言ったら、いやここの酒が不味いんだよと(~_~;)
料理も美味しいのもあれば、あんまり・・・のもあり。おかしいな。同じ地域の別の月の○は美味しかったけどな。この店舗がハズレだったのか。

そんなわけで、ドラゴンタトゥーは雑感だけ。以下ネタバレあり。

頭痛いのに、結構ハードなシーンを噂に聞いてたから大丈夫かなと懸念しましたが、その点では全く平気のへいざでした。
汚れたものよのぉ・・・。
黒念先生他のダークな作品も近年見てるので、基準値が変わっていた模様。どれだけヤバイのか身構えて臨んだけど、そうでもなかった.
しかし、R15だからと言って、16歳なら見せていいのかっていえばどうかね。自分に16の子供がいたら許しませんけどね(笑)
主役のリスベットがア○ルセッ○スをされてしまうシーンは確かに酷いんだけど、痛々しさは感じてもその後の100倍返しのためにも必要なシーンだったと思う。溜飲は下がるが、あんな野郎には当然の報い!、でも、いや憎しみは憎しみを生むだけ!と正論を振りかざす気もなく。
リスベットの報復はその後の身の安全の為もあって、あの苛烈さが必要なんですね。23歳の誰一人頼る人のいない女性が、後見人がつく過去を持っていたら世間も上も誰も彼女の味方はしてくれない。一人で身を守るしかない。
自分が“異常者”と印象付けて恐怖を植え付けることで、相手を身動きできない状態にしたわけで、そういう彼女の背景を分からせるためにも必要場面でした。シーンの特異性ばっかり先行して噂されることの危険性は、ヴィゴの『イースタン・プロミス』サウナシーンでわかってたけれど。聞くのと見るのとは大違いですよ何事も。

それにこれも噂に聞いていたけど、その点ではそのとおりだった。
リスベットが乙女。
乙女というわりにはやるこた凄いけどね(笑) 乙女が言い過ぎというなら、純情可憐。可憐はおまけ(笑)
純だよね。原作やノルウェー版がどうなのかは知りませんが、ルーニー・マーラに合わせたのかフィンチャーが描きたいリスベットに合わせてキャスティングしたのか。
可愛いよ、リスベット@ルーニー。ミカエル@ダニエル・クレイグに対しても、あれが彼女の初恋だったんだろうなとわかる。
彼女はバイセクシャルで、その時々の恋人は居たようですが。
そして明らかに、ミカエルに父親を投影している。虐待を受けていたらしい父親の、正しいあり方をミカエルに求めてしまってる。
「わたし、あなたと仕事するの好き」と言ったリスベットはいじらしかった。ほとんど人と距離をおかずには付き合わず寡黙な彼女としては、滅多に言わない言葉が本音を吐露する。

ミカエルとのベッドシーンも何度もあるんですが、これがまた。
すいません。イメージ壊れる、またはこれから見るという人は飛ばして。反転。

ミカエル、いい布団だな!


だってさ! 40キロ前後のスキニーなルーニーと、ハリウッド筋肉厚男番付でもおヒューやマッツン(ミケルセン)と共に上位に来るダニエルですよ! 三倍はなくても2,2倍は固い。乗り心地よかろうて。そしてたいていリスベットから行くんですが、また反転。

おじさん、使われている


ごめんなしゃい(^^ゞ でもそれがこの二人の関係性ですよ。もともとミカエルは、相手の若さにも乗り気じゃない。リスベットは自分を虐待や迫害しないで、まともに助手として扱ってくれる男性がとても嬉しかったんですよ。可哀想・・・と言ってしまうと本人からパンチくるだろうね。
過酷な人生を一人で生きてきた彼女に、おためごかしな同情は失礼。調査員として働く先の上司も彼女の味方ですが、可哀想な女の子と見てるから逆にリスベットは懐いてないんだよね。
けれど、ミカエルはリスベットの父親とのことを聞いて、彼女に深入りは不味いと気づく。
今夜の予定はと聞かれ、「娘と会う」と言ったのは言い訳であると共に、自分にはやはり見ていてあげなくてはならない娘がいる、君の父親代わりにはなれないよという意思表示でもあったと思う。その時はリスベット気づかないんだけど^_^;
ミカエルもまた、仕事に熱中するあまり家庭を顧みず離婚したらしく、真面目な娘とたまには会うけど、ちゃんと話を聞いてこなかったことに罪悪感を抱いてる。リスベットのような悲惨な親子関係を経てきた娘を癒してやれるような力はないとわかってる。
この先、2、3部が作られるのか知りませんが、二人の関係はどうなっていくんでしょうね。

で、肝心のミステリー部分はというと。
すいません<(_ _)>  どたまいたくてあんまりよく把握できなかった・・・敗。
殺された女の子の一族の名前はえらい沢山出てくるんですが、実際に登場する人は少ないんでつまりは他は大して関係ないんだなと。
そして登場する人物から推察して、あの人だろうというのが当たっていた。加えてハリエットがどうしたのかも当たったよ・・・。
これは私に推理能力があるのではなく、俳優さんを知ってるのでそうだろうなと思った(^。^;) ハリエットについては、富豪の一族にまつわる暗い秘密ときたら、日本の横溝小説なら定番だからです。
むしろ謎解きより、リスベットの驚異のIT能力とミカエルの粘りとが見所なんでしょうが、ガラケーを変えるつもりも微塵もない私にはどの程度のものかさっぱり(^^ゞ
あとは、ロハス、テキスタイル、癒し、かもめ(笑)、福祉などで近年日本に認識されている北欧の底にあるダーク面。
差別や性犯罪、あらゆるものを含む世界。デンマークとて、福祉国家になる前にどれだけ凄まじい歴史があったのかは、マッツが主演した『誰がため』で見れます。うわべだけで憧れるのはお門違い。
そのダークさがどれだけ出てたかと言えば、画面は暗いんですが、どうもハリウッド臭を感じた。私はです。ま、ダニエルが主演な点でそう感じちゃったのかも(笑) スウェーデン版を見るべきかなあ。時間ないけど。原作本は読もうかな。

それくらい、興味は十分に掻き立てられる作品でした。体調が芳しくなかったのがくれぐれも惜しまれる。
あと、死体の写真とか猫の惨殺とかありますんで苦手な方は注意。っても、写真はさっさと流されてよく見えない。フリンジでどんな死体もへいちゃらになった身には、何ほどのこともなかった(それもどうか)。
冒頭の10分程のオープニングは本当にカッコイイですよー! ツェッペリンの曲と合ってること。





そしてそして。
やっぱりクリストファー・プラマー氏にやられてしまった・・・。
一族の長の威厳、上流社会の気品、どれをとっても若造には出せないホンモノぶり。
ああ、やっぱ今年はじさまイヤー!

あと2本今週は見ています。感想はおいおい。また寝ます(^^ゞ


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