みなさんのお家にはだるまがありますか??山梨のだるまは甲州だるまと呼ばれ、毎年二月初旬に行われる「大神宮祭」「厄除地蔵尊祭」などの縁日で売られる招福物・厄除けの縁起物です。約400年の歴史が刻まれた甲州だるまは、武田信玄公をモチーフにしたともいわれ、気品・風格は日本一と称されています。
甲州だるまができるまで
原型づくり(木型に短冊状の張子紙を湿らして貼り、型を取る)
彫りが深い、鼻が高い、目が横長の楕(だ)円形であるといった甲州だるまの特徴は、この木型が要ですね。
張子紙を短冊にして張り合わせることも、甲州だるま特有だそうです。
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ふのりで張子紙の継ぎ目を抑える
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乾かす(自然乾燥で2~3日間)
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背割り(切り開いて木型を出す)
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膠(にかわ)で貼り合わせる
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★粘土で形成した丸い土台に固定して原型が完成!
ここから色をつけていきます
胡粉(ごふん)と膠を調合したものを塗り、強度を高める
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乾かす
固まったら全て朱色を塗る
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隈取を重ねて絵付け
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黒墨で顔を書き、金を入れる
眉毛・顔髭が鶴亀の格好を表し、だるまの大きさに関わらず同じお顔であるということも甲州だるまの特徴なのだそう。
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★完成★
なんとも骨の折れる工程ですね
職人の大沼さんはどの工程も大変丁寧に、慎重に作業を続けていらっしゃいました。
「木型や筆などの道具や、紙や糊などの材料も、
作り続ける職人さんがいなければ途絶えてしまういわば伝統工芸品。
そのどれか一つが欠けても甲州だるまは作れません。」
大沼さんは、先代から引き継いだ木型の修繕、市川三郷町からの張子紙仕入れ、などだるま作りの作業を通して、伝統を守るとはどういうことかを感じているとおっしゃっていました。
さて、だるまと言えば「赤色」ですが、最近ではさまざまな色のだるまが作られ、
黄色だるま:金運
緑だるま:健康運
ピンクだるま:恋愛運
など色ごとに違ったご利益にあずかれるそうです
一つ一つに願いを込めて、守り続ける「甲州だるま」
さまざまな色や大きさがありますので、ぜひ手にとってみてください。
甲州だるまのお問い合わせは、
甲府市役所 観光課 電話:055-237-5702まで。