甲府市観光課スタッフBLOG

甲府市観光課スタッフが市内の観光スポットやイベント情報など、甲府の魅力を発信します!

観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫るPart②~館跡の正門・大手門編~

2020-07-01 14:33:00 | イベント情報

 

前回お伝えしました、武田氏館跡の概要編に続き、今回は下記の写真の赤枠辺り、館跡の正門・大手門編をお送りします

それではスタート

 

前回、館跡の正門はどこか?とお話しましたが、今回は実際に現地をご紹介します

が、その前に館跡の正門の外側に広がる大手をご説明します

 

大手とは、当時の正面玄関になる位置です。

大手に入るための一番東側に鍛冶小路と言われる道路があり、その場所がこちらです。

 

 

鍛冶小路沿いには、金属を溶かして刀や武具、甲冑、兜などを作る職人さんが住んでおり、作ったものを館に納めていたそう。

 

(ちなみに、鉄で武具や道具を作っていたのが鍛冶師、貴金属で金具の装飾を扱う職人が細工師です)

 

現在、大手門東史跡公園となっている東の堀は、一部が蓮池になっています

 

7月には池いっぱいに蓮の花が咲くそうですが、今の時期は開花前でした…残念

蓮池からさらに進むと、4段の階段があります。

 

この階段は、地形の高低差によって作られました

階段の踏み石の高さや、間隔が違うのは、敵が歩き難くするためという軍事的な工夫によるものだそうです

(階段と言えば、昇り降りしやすく、安全に使用できるよう造られますが、当時のこの階段は、敵が転びやすくするためのものだったんですね)

 

階段を降りると、土塁の復元があります。

こちらも階段と同じく、敵の侵入を防ぐ土手で、館を守る構造物の1つでした。

 

今は公園のように整備されていますが、1ヵ所だけ何やら違う場所が見えてきました👀

 

この場所、何か分かりますか

字は、と書きます

正解は・・・ 「うまや

当時は馬が用意され、ここで待機していたそうです

(丸い模様のようなものは当時の柱の跡!)

 

いよいよ正門へ

こちらが館跡の正門・大手門のあった場所になります

 

この場所、見覚えがある方も多いと思います

実はこの場所、毎年12月に開催される「武田の杜トレイルランニングレース」のスタート地点でもあります

多くのランナーの方々が館跡の北側に広がる武田の杜を駆け巡る、武田の杜トレイルランニングレース

(開催の際には、沿道からの熱いご声援をお待ちしております

 

 

以上が正門・大手門のご紹介となります。

次回、武田神社へお越しになる時は、こちらの館跡の東側から入ってみてはいかがでしょうか。

 

そしてこの場所は、武田信玄公が戦に出発する際、必ず通っていた正門・大手門の東側にある道です。

 

馬にまたがり、富士山を横目に見ながら戦へと向かう武田信玄公は、当時何を思っていたのでしょうか・・・

まさかあの時が最後の戦になるとは…。


 

ちょこっと石垣のお話

正門の両脇には立派な石垣があり、戦国時代の石垣が残され、今でも見ることができます👀

(この写真ではお伝えできませんでしたが、正門に架かる橋の北側は石垣が階段状(段々)に積まれており、南側は一直線に積まれています。建設当初は北側と同じように階段状に積まれていましたが、豊臣秀吉の時代に正門前の橋を広げるため、一直線に積み直しをされたと推測されています。そのため、一直線に積まれている方が新しい技術だそう技術の進化を知ることができますね

 

一直線に積まれている石垣って…?

と思った方へ。甲府駅東側・舞鶴城公園の石垣をご覧ください

(綺麗に一直線に積まれていますが、これが技術の進化ですね


 

今回は、館跡の正門・大手をご紹介しました。

次回は、「神社の中に今でも残されている武田氏の生活のあと」をご紹介します。

なんと戦国時代に実際に使用されていた井戸が登場予定

お楽しみに


ドメーヌQ ヌ―ヌーボー2020醸造開始!

2020-06-30 13:43:52 | イベント情報

甲府市は日本ワイン発祥の地でもあり、甲府市内だけでも4つのワイナリーがあります。

その中の1つ、ドメーヌQで、本日ヌ―ヌーボー2020の醸造が開始されたので、その様子をお伝えします

 

こちらの葡萄は、ワインに使用されるデラウエア🍇

 

 

葡萄と言えば紫色をイメージされる方が多いと思いますが、ワインにはこの色が適しているそうです

除梗破砕機という、葡萄を潰して果汁と皮を別々にする機械へ葡萄を入れていきます。

その量なんと、約2t🍇

 

その後は、果汁だけがタンクに入れられていきます。

 

 

果汁がこちら。

 

実際に試飲させていただきましたが、

気になる味は、爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、若干の渋みも後から感じました

この果汁へ酵母を入れ、ろ過をし、醸造していきます。

そして、1ヶ月発酵させてワインの完成です

 

なぜ、緑色の果汁からワイン色になるか質問させていただいたところ、酵母を入れることによって、

あの綺麗なワイン色へと変わっていくそうです

 

ヌ―ヌーボー2020の販売は、7月31日(金曜日)

店頭や、オンラインショップで購入することができます。

ドメーヌQ

055-233-4427

甲府市桜井町47

http://kofuwineport.jp/

 

また、今回の醸造の様子を動画でも甲府市観光課FaceBookや、Twitterでご紹介していますので、ぜひご覧ください👀


観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫る①~武田氏館跡の概要編~

2020-05-28 09:40:00 | イベント情報

お待たせいたしました

【観光課スタッフによる武田氏館跡の歴史に迫る】ブログがスタートします

武田氏館跡とは!?

武田氏館跡の見どころは!?など、武田氏館跡についてご紹介して行こうと思います!


今回お届けするのは、これからシリーズがスタートするにあたり、まずは現在の武田神社を紹介しつつ、武田氏館跡とは何か!?簡単にご紹介したいと思います

(それぞれのスポットについては、今後のシリーズで詳しくご紹介していく予定です)

 

それではスタート

こちらが上空からみた武田氏館跡の様子です。

 

 

甲府市の歴史の始まり

武田信玄公の父・武田信虎公が、永正16年(1519年)に躑躅が崎へ館を移し、家臣をその周辺に集住させ、商職人町の設定や寺社の創建、市場の開設などを進め、大規模な城下町の整備に着手しました。
現在、その跡地には武田神社があり、また、「武田氏館跡」として国史跡に指定されています。

つまり武田氏館跡とは、武田信虎・晴信(信玄)・勝頼が実際に住み、政治を行った戦国大名武田氏の館跡です。

(武田家の実家と言うことですね武田信玄公がここに住んでいたと思うと、改めて武田神社の凄さを感じます…)

 

これにより甲斐の府中を略して「甲府」が誕生となりました

甲府市の名前の由来は、甲斐の府中⇒甲府だったんです

 

あれから500年の時は過ぎ、昨年2019年には甲府市が「こうふ開府500年」という節目を迎え、生誕祭をはじめ様々なイベントが開催されました!

(来年2021年は、武田信玄公生誕500年!どんな1年になるか、どんなドラマが繰り広げられるかワクワクします

 


 

現在の武田神社をご紹介しながら、武田氏館跡のお話です。

今回は、武田神社の正面からこのようなルートで武田氏館跡の概要をご紹介していきたいと思います!

 

まず、こちらが現在の武田神社の正面

参拝に訪れた際、まずはこちらからスタートされる方が多いと思います。

(ここが館跡の正門だと思われがちですが…実は、武田氏館跡の正門はここではありません!では、武田氏館跡の正門はどこにあるのでしょうか…?)

 

左右にある立派なお掘は、なんと戦国時代のまま

(今年のお正月、某テレビ番組で登場したあの!お掘です)

 

お掘を通ると石畳の踊り場があります。

ここ、昔からある踊り場だと思っていましたが元々は、お掘だったそう

当初のお掘りは8メートルほどの広さでしたが、外部の攻撃から守るため、後に広げて今のお掘となったそうです

 

鳥居をくぐる前に…武田通りを見てみましょう!

現在の武田通りの様子です。

現在は開発が進み、住宅や桜の木が両脇に植えられていますが、当時は視界を遮るものは何もなく、盆地の中心部分や現在の富士川町まで見渡せたそうです👀

(ここからの景色を見ながら、武田信玄公は何を思っていたのでしょうか…)

 

ここで1つ素敵な写真をご紹介

今年の武田通りの桜の様子です

両脇に植えられた桜が満開になると、多くの方がカメラに収めようと訪れます。

 

いよいよ境内へと進みます。

 

境内へ進むと、正面に拝殿や本殿があり、西側には甲陽武能殿や社務所、東側には神符授与所や宝物殿があります。境内から宝物殿の方向(東方向)にさらに進むと、館跡の正門(旧大手門)があります!

 

こちらが館跡の正門

(ここが正門!?と思った方も多いと思いますが、詳細につきましては次回ご紹介します

 

近くには武田氏館跡配置図を示す看板があり、神社の中に残る武田氏の生活のあと知ることができます。

 

現在で言うところの、間取り図のような紹介で記載されています。

(どんな間取りだったか、どんな生活を送っていたかと垣間見ることができそうです)

 

さらに凄いのが、拝殿脇に戦国時代に使用されていた井戸が今も残っています

 

お参りをして帰る方が多いですが、拝殿脇にこんな貴重な井戸を間近で見ることができるんですね

 

続いて、拝殿の方向へ戻り、そのまま西側へ進むと、西曲輪がみえてきます。

こちらは、武田信玄公の長男、義信の新居だった場所。

 

春には新緑、秋には紅葉と自然の中で今でも残されており、歴史を感じることができます。

 

西曲輪から北方向へ進むと・・・の出入口、枡形虎口が。

今でも状態良く残っていて、武田氏が築いた城を知る上では欠かせない施設。

枡形虎口についても、今後詳しくご紹介します!

 

そのまま北方向へ進み、枡形虎口を出ると、謎が多いとされる北の曲輪群が。

現在、発掘調査中なので、その様子も一緒に、ご紹介していく予定です。

 

そして最後に、まっすぐ南下して西曲輪南の出入口と、馬骨出土地点へ。

西曲輪南の枡形虎口と、信玄ミュージアムに展示されている馬骨が出土された場所でもあります。

 

さらに、門の土台だった石垣は当時のまま残されています。

 

以上が武田氏館跡の概要でした。

(武田氏館跡の広さですが、200mの正方形の大きさだそうです


初詣には多くの方で賑わい、春には桜、ツツジ、秋には紅葉と四季折々の風景が楽しめ、歴史が好きな方にはもちろん、地元の方にも愛されている武田神社。

知れば知るほど、武田神社への思いが深くなっていく気がします…

 

今回は、現在の武田神社、武田氏館跡を簡単にご紹介しました。

参拝に行くだけで気づかないことや知らなかったことなど新しい発見が多く、今後の学びが楽しみになってきました

 

次回からは、各スポットを詳しくご紹介していく予定です。

お楽しみに


【新企画】観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫るシリーズがスタート!

2020-05-13 14:46:12 | イベント情報

歴史の街、甲府。

今でも甲府市内には数々の歴史跡が残っており、中でも有名なのが武田信玄公ではないでしょうか?

大河ドラマでも取り上げられるほど人気でファンも多く、武田信玄公は武将の中でも有名ですね

 

ところで、皆さんは武田氏館跡をご存知ですか?

武田信玄公をご存知の方は多いかと思いますが、武田氏館跡については、知る機会は少ないかもしれません…

そこで、武田氏館跡の歴史について学ぼうと、今回このシリーズを立ち上げることにしました!!

その名も、【観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫る(仮)】

信玄ミュージアムの皆さんご協力の元、武田氏館跡の見どころを学びながら、ご紹介していくシリーズとなります

武田氏館跡の見どころはもちろん、参拝で訪れた際に気づかなかったことなど、季節の情報も併せてご紹介したいと思います

歴史に詳しくないという方は一緒に学びながら、歴史大好き!詳しいよ!と言う方は、温かく見守りください…

 

それでは、【観光課スタッフが武田氏館跡の歴史に迫るPart①】更新をお楽しみに

 

 


今年のGWは、お家でほうとう作りにチャレンジ!

2020-05-01 10:52:29 | イベント情報

山梨県の郷土料理と言えば、ほうとう

味噌ベースのスープに、たっぷりの野菜を入れて煮込み、うどんより太く平たい麺が特徴です

山梨県では、ほうとうを手作りする家庭も多く、各家庭ごとにこだわりがあるそう

ちなみに我が家では、きのこ類をたっぷり入れます

そこで今回は、お家でほうとう作りにチャレンジしてもらおうと、作り方をご紹介します

家族みんなで協力して、世界一美味しいほうとうを作っちゃおう


まずは、麺の材料から。(4人前の分量です)

・うどん粉400g(1人100g)

・水180cc(うどん粉100gに対して45cc)

・塩 小さじ1弱

・打ち粉(うどん粉でもOK)

 

①ボウルに粉と水を入れ、手でまんべんなく、よーく混ぜます。

②ボウルの底の方に塩を入れ、さらに混ぜます。

耳たぶくらいのやわらかさを目安に、水が足りない場合は水を加え、体重をかけて、ひたすらこねます。

③ボウルから出して、さらに10~15分ほどこねます。

(腕の力が無くなって来たらバトンタッチしましょう

④ビニール袋の中で30分(冬は1時間)ねかせます(袋の空気はしっかり抜いてください

 

麺の生地をねかせている間に、具材の準備をします。

1⃣お好みの具材を、食べやすい大きさに切ります。

かぼちゃ、白菜、人参、きのこ、ゴボウ、お肉などなど…

そろそろ30分たちましたか

 

それでは麺作りの工程に戻ります

 

⑤袋から出し、両手で少しずつ回しながら何度か裏返し、30cmぐらいになるまで広げます。

(コツがいりそうな作業ですね

⑥打ち粉をして、中央から奥の方へ厚さが均等になるように、のし棒で伸ばします。

(テレビで見たことがある光景!)

奥へ転がして手前に引く、を20回ほどくり返し、四角く、厚さが5mmほどになるまで伸ばします。

⑧多めに打ち粉をして、半分に折って打ち粉、さらに折って打ち粉をします。

⑨半分に切り、8mmほどの幅に切り、麺がくっつかないように打ち粉をしておきます。

(気分は職人!)

 

いよいよ煮込み作業に入ります

1⃣鍋に水と先ほど切った具材を入れ煮ます。

2⃣火が通り始めたら、麺をほぐしながら入れ、10分ほど煮ます。

3⃣麺が透き通ってきたら、味噌やだしなどを入れ、味を整えてできあがりです

 

 

大きい鍋にたっぷり作れば、毎日献立を考えるお母さんも大助かりですね

また、ほうとうは野菜をたっぷり取れるので栄養満点

ぜひゴールデンウィークのご家族が揃った時に、ほうとう作りにチャレンジしてください